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作品の価値 人生の価値

昨年に行った 没入型の展覧会「ゴッホ・アライブ」
作品を通して彼の生きてる時代にトリップしたようで良かったのに
最近は 近くでこういうのがなくて残念

自分は絵の専門知識はないまま 見てるけど、すごい人って筆の走り方に迷いがない 行くべき場所に力強く一直線に向かってる

壁のような大きいサイズで見ると そういうのを体で見ることができて新鮮だった

ゴッホのエピソードで忘れられないのが
弟に宛てた手紙
「絵を描くことで僕の理性は半ば壊れてしまった でもいいんだ」と伝えてた件

描くたびに自分の精神が損なわれてるのが分かるのに、描かずにはいられない
たぶん自分は一生理解できない感情

こういう激しさと業の深さが 数々の映画や舞台になる所以なんだろうけど。

映画といえば ティム・ロスの演じたゴッホ
狂ってる人って 暴れるんじゃなくて 静かに壊れてるんだな…という 説得力があった

AIの描く絵がかなりクオリティの高いものになった、という話題が出た当時
友人との雑談で
「いつか画家の作品のように AIの作品を数千万円で買う人が現れるのかな」と話した
友人は、自分はお金持ちでも興味を持たないだろうと言った

「絵を買う人って、画家の人生も 込みで作品を見てるんじゃないの?
人生と繋がってない絵なんて 面白いと思わない」
人生と繋がっている絵、という言葉で 真っ先に思い出したのは
やはりヴィンセント・ヴァン・ゴッホだった。


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