くじら

30代・男 クローン病患者。HSP気質強め。元インハウスデザイナー。現在自宅療養中。 …

くじら

30代・男 クローン病患者。HSP気質強め。元インハウスデザイナー。現在自宅療養中。 身体に負担をかけず、繊細さを活かした働き方を模索中。 少しでも同じような悩みを持つ方の力になればと思い、実体験を交えた情報を発信していきたいです。

マガジン

  • クローン病について

    クローン病患者の日々の暮らし、通院の話などをまとめています。

  • 徒然なるままに

    日々の暮らしで感じたこと、モヤモヤすること、思うがままに吐き出していきます。

  • 私の推し

    好きな本やアニメなど、推しの布教活動です。

  • ビジネススキル・考え方

    今までの経験を踏まえて、ビジネス上で役に立ったスキルや考え方を発信していきます。

  • 繊細さんへ

    私と同じような「繊細さん」へ向けての記事です。

最近の記事

クローン病との向き合い方 ①

クローン病と診断されて約8年、一度は寛解を迎え、うまく付き合っていけるかと考えていた矢先の再発。 反省の意も踏まえて、発病から今までのことを振り返り、いま一度クローン病という難病と向き合ってみようと思います。 少し長くなると思うので、数回に分けて記事にしていく予定です。 発病から診断まで見逃してしまった体調の変化 私がクローン病と診断されたのは大学生時代。 その頃の私は、目の前のやりたいことに全力で、体調不良を見て見ぬ振りをしていました。 元々、緊張やプレッシャーからお

    • なにもしない なにも考えない

      水の中で 余計な力が入ると どんどん沈んでいく 反対に 力を抜けば 自然と浮いていく 気分も同じ 沈んでいる時ほど 焦って もがいて 空回り 浮上するまで 力を抜こう いまは なにもしない なにも考えない それでいいと 自分に言い聞かせて 眠りにつく

      • 人材育成のコツはコミュニケーション

        「ハラスメント」という言葉が市民権を得るようになってから、 教育や人材育成など分野でも「叱る」より「褒める」という文化が加速してきています。しかし、単純に褒めておけば良いというものではないと思います。 私の実体験から、人材育成に関する考えをまとめてみました。 「上の言うことは絶対」という価値観 私は一時期、とある職人見習いとして修行していたことがあります。 職人のような縦社会に厳しい業界には、昔からこんな言葉があったそうです。 「親方が『カラスは白い』といったら、カラス

        • 『散歩』 と 『料理』

          散歩と料理。 これは、ひとり会議をする時間。 頭がモヤモヤしてきたら、散歩をするか、料理をする。 じっと座っているよりも、考えがまとまる。 いわゆる瞑想状態に近づく感覚がある。 坐禅やヨガも試してみたが、 動かないこと、ポーズをとることに思考が傾いてしまう。 その点、散歩と料理は無意識に体が動くのが良い。 他のことに気を取られず、考えたいことだけに集中できる。 頭を空っぽにして、もう一人の自分と対話する。 そうすることで頭の中を整理していく。

        クローン病との向き合い方 ①

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          2本
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          5本
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        記事

          人生で最も価値観を揺さぶられた一冊

          朝井リョウさんの『正欲』。 人生で最も価値観を揺さぶられた一冊です。 「読む前の自分には戻れない強烈な読書体験……これは特別な本です。」 と、帯文に書いてある通りの衝撃作でした。 あらすじは以下の通りです。 あまりネタバレになることは書きたくないのですが、 あらすじにもあるように、『多様性』の話です。 私自身、クローン病という難病を抱えており、所謂「マイノリティ」側の人間だと思っていました。しかし、そんなものは自分が見えている範囲、知っている人達の中で判別しているだ

          人生で最も価値観を揺さぶられた一冊

          会社や人混みで私(HSP気質)が疲れやすい原因とは?

          私は会社や人混みなどに出るとすぐに疲れてしまいます。 私と同じHSP気質の方なら理解してくれると思いますが、そうでない方に話してもイマイチ伝わらない感じを日頃から感じていました。 ある時、趣味のゲーム実況を見ていたら、レーダー探知機を使用している場面が流れてきました。そこでピンっときて、この記事を書いてみようと思いました。 頭の中にレーダー探知機私の頭の中には、常にレーダー探知機があるイメージです。 上図は簡略化したイメージ図ですが、 このような感じで、常に周囲を探索し

          会社や人混みで私(HSP気質)が疲れやすい原因とは?

          スケジュールの余白

          働いていた頃、スケジュール帳に空きがあると、何かしら予定を詰め込んでいた。 スケジュールの空き=無駄な時間だと思っていたからだ。 家でダラダラしている自分が許せなかった。 結局、そんなことをしていたから身体を壊してしまったのだと思う。 半年ほどの自宅療養を経て、今ではだいぶ体調も回復してきた。 しかし、調子に乗って連日で外出の予定を入れてしまうと、後日ツケが回ってくる。 やっぱり何事も余裕が大事。 スケジュールの空きも大事な”余白”。 いまはスケジュール帳をなるべ

          スケジュールの余白

          通院の日

          今日は2ヶ月に一度のスキリージという薬の投与の日。 ここ1,2週間、調子が悪かったのは、薬の効果の切れ目だったこともあったかもしれない。 血液検査の結果、悪化はしていないようなので一安心。 ただ、投与後の副反応なのか、台風接近の影響なのか、頭が痛い。 今年のお盆は体調不良で、迎え火も送り火も参加できなかった。 調子が落ち着いたら、きちんとお墓参りにいこう。

          通院の日

          8月15日

          8月15日 終戦の日。 私は戦争映画や空襲映像などが苦手だ。 おそらく、人よりも共感力が強いから。 観ていると心がしんどくなる。 戦争映画の多くは、直接的な残酷描写が描かれる。 『この世界の片隅に』 この映画は他の戦争映画とは違い、直接的な表現がほとんどない。 戦争中の日常を丁寧に描いていく。 そして、気がついた時には、戦争がすぐそばに来ていた。 直接的な描写とは違う恐ろしさが、そこにはある。 戦争の足音は聞こえない。 人間は思ったより鈍感だ。 気づい

          インプットとアウトプットのバランス

          インプットの必要性新卒で担当したデザイン業務から学んだこと 以前、デザイン関係の仕事に勤めていた時、 人手不足もあり、入社1年目から多くの仕事を任せてもらえた。 新人ということでデザイン業務以外の雑務もあり、平日に力を使い果たし、休日は体力回復に努める。そんな日々を過ごしていた。 すると、スムーズに進めてきた仕事が、段々と停滞するようになってきた。 この時にインプットの必要性を感じた。アイデアが枯渇していく感覚がなんとなく理解できた。 読書をする、美術館に行くだけ

          インプットとアウトプットのバランス

          かぞく

          おたがいに しばりしばられ かんたんには ほどけない にげたって はなれたって ”ち”という”いと”は つながったまま この”いと”をきったら どうなるの そんなゆうきは わたしにない きっとこれからも からまりながら いきていく

          AI時代に求められるのは、「デザイン思考✖️論理的思考」の二刀流 ②

          前回、一般的なデザイン思考について説明を行い、最後に「ひとりデザイン思考」を提案しました。 今回は、「ひとりデザイン思考」、そして「論理的思考との二刀流」について述べていきたいと思います。 ひとりデザイン思考デザイン思考を簡略化すると、 ①ユーザー視点で課題を発見、定義 ②アイデア出し ③試行錯誤の繰り返し となります。 つまり、この思考を一人で多角的に行えるようになればいいのです。 頭の中に「複数の視点」を持つ そのために、私が①・②を行う際に実践していることは

          AI時代に求められるのは、「デザイン思考✖️論理的思考」の二刀流 ②

          AI時代に求められるのは、「デザイン思考✖️論理的思考」の二刀流 ①

          皆さんは『デザイン思考』というものをご存知でしょうか。 私は以前、製造メーカーでインハウスデザイナーとして働き、デザイン業務だけでなく、幅広い業務を担当していました。 その時に私が感じた『デザイン思考』の有効性について、皆さんにも共有したいと思います。 今回は、そもそもの『デザイン思考』について説明していきたいと思います。 デザイン思考とは?デザイン思考の概略 デザイン思考とは、デザイナーが仕事で使っている思考プロセスを、ビジネス上での様々な課題解決に活用していく思考

          AI時代に求められるのは、「デザイン思考✖️論理的思考」の二刀流 ①

          暗闇を照らす”光”をさがして

          私の大好きな小説、辻村深月さんの『凍りのくじら』 この小説のプロローグにこんな文章がある。 この光の正体は、是非とも自分で読んで確かめてほしい。 この小説が好きな理由として、 主人公の芦沢理帆子の他人に対する姿勢が自分と重なって見える点にある。 この場面を読んだ時、まさに自分のことだ、と感じた。 ここから一気に主人公に感情移入して、物語にのめり込んでいった。 物語はその後、一人の青年と出会うことで、少しずつ理帆子が少しずつ変わっていく様子を描く。 しかしその一方で、今

          暗闇を照らす”光”をさがして

          <本当の自分>はひとつじゃない。

          平野啓一郎さんの『私とは何か――「個人」から「分人」へ 』という本を読んだ。 「分人」とは、対人関係ごとの様々な自分のこと、と定義されている。 家族に対する自分、友人に対する自分、同僚に対する自分、上司に対する自分、赤の他人に対する自分… この本を読むまで、人によって態度を変える「仮面」を被る自分が嫌いだった。「仮面」を被り過ぎて<本当の自分>を見失っていたと思っていたから。 この本では「分人」を肯定してくれる。 仮面のすべてが<本当の自分>であると。 そして「分人

          <本当の自分>はひとつじゃない。

          『優しい人』にこそ“優しい"社会へ

          あなたの周りには、厄介事を引き受けやすい『優しい人』はいませんか? 『優しい人』は搾取されやすい『優しい人』は他人から搾取されやすい。 悲しいけれど、実体験からもその通りだと思う。 手前味噌だが、私は「できること」が多い方だ。 家庭でも、学校でも、会社でも、気が付いたら「なんでも屋」になっていることが多い。 人から頼まれたことは基本的に断らない。(というか断れない…) しかも、嫌そうな顔をすることもできない。笑顔で引き受けてしまう。 『優しい人』なのか、『都合のいい人

          『優しい人』にこそ“優しい"社会へ