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AI時代に求められるのは、「デザイン思考✖️論理的思考」の二刀流 ②

前回、一般的なデザイン思考について説明を行い、最後に「ひとりデザイン思考」を提案しました。

今回は、「ひとりデザイン思考」、そして「論理的思考との二刀流」について述べていきたいと思います。


ひとりデザイン思考

デザイン思考を簡略化すると、

①ユーザー視点で課題を発見、定義
②アイデア出し
③試行錯誤の繰り返し
となります。

つまり、この思考を一人で多角的に行えるようになればいいのです。

頭の中に「複数の視点」を持つ

そのために、私が①・②を行う際に実践していることは以下の4点です。

・自分以外の立場に置き換えて考える。
私は30代男性ですが、もし女性だったら、学生だったら、高齢者だったら…と想定できる範囲で考えます。

・実現可能性を一旦度外視してみる。
「こんなことしたら予算が足りないな」「絵空事だな」と思うことでも、一度は言葉・形にしてみます。

・極端に振り切ってみる。
極端に大きく(↔︎小さく)してみたら、大量(↔︎ごく僅か)にしてみたら、常識と真逆にしてみたら…と考えると、思ってもみないアイデアが出ることがあります。

・別の分野と掛け合わせてみる
「和食×洋食」といった同じ業界のものではなく、「和食×スポーツ」といった具合に、全く畑違いの分野と掛け合わせてアイデアを広げていきます。

視野・価値観を広げるために

いま挙げたようなことを実践していくには、慣れが必要です。
また、次のことを意識して生活していくと、自然と多角的に物事を見られるようになると思います。

・知識、教養を広げる
そもそも、知らないことを考えることはできません。
自分の興味がある分野以外のことも知るように、アンテナを広げてみましょう。
そのために私がおすすめしているのは、「定期的に本屋に行く」ことです。SNSの発達の弊害として、興味がある分野以外の情報が目に留まりにくくなっています。本屋に行くことで、いまの流行が知れたり、興味がある分野以外の本との出会いもあるでしょう。
また、他の分野の友人と会うこともおすすめです。お互いの仕事・生活について話すことで何か刺激があるかもしれません。

・寛容になる

自分と異なる意見や価値観を受け入れる意識を持ちましょう。
いくら本を読んだり、友人と話しても、その価値観を理解できないと即座に切り捨てるのではなく、一度その立場に立って考える癖をつけましょう。すると、視点の切り替えがスムーズにできるようになります。

論理的思考の必要性

以上のような考え方ができるようになると、様々なアイデアが出てくるようになると思います。

しかし、ビジネスでそのアイデアを実現していくには、組織であれば上司の承認、個人事業主でも仲間や応援してくれる人が必要になります。

そこで使用するのが「論理的思考」です。
論理的思考とは、物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法です。

ビジネス思考が求められるのは、新しい企画やプロジェクトの場合が多いです。つまり、まだ誰にも結果が見えていないということです。
そのような状況で周囲を納得させるためには、論理的な説明が必要になるでしょう。

「ビジネス思考×論理的思考」の二刀流


論理的思考については、古くからビジネスで必要とされており、多くの社会人が身につけていると思います。
論理的思考は、正解を導く思考法です。

しかし、時代の変化が急激な現代においては、「正解がないもの」について考えなければいけません。

そこで必要になってくるのがデザイン思考です。
デザイン思考は、解決策を生み出す思考法です。

この2つの思考法を使い分けることで、アイデアを生み出し、それを上手に説明(プレゼン)することができます。
このような人材は、どの組織にとっても貴重な存在となるはずです。

そして、思考の二刀流のビジネスマンが増えていくことで、より大きな規模でのデザイン思考を使用することができ、イノベーションを起こす組織が増えていくでしょう。

将来の見通しが立たない現代だからこそ、自分で考えて行動することが今まで以上に求められてきます。

そのために「デザイン思考」と「論理的思考」、どちらの思考法も使えるようになってみてはどうでしょうか。


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