海底散歩4
リアムについて泳いでいく
名前の知らない、手のひらくらいの魚たちが通り過ぎていく。
黄色に青いしま模様。
かわいくて触ろうとすると、スルッと避けられた。
あ、クラゲだ。
小さなクラゲもいる。
かわいー。子供かな?
ツンツン
と指でつついてみる。
クラゲは、ふにゃと、形を変えて、また、もとの形に戻った。
くすくす
海の中って、楽しい。
「ぼくたちは、サンゴ礁の近くに住んでるんだ」
「へー」
「ん、僕たち?」と、みさきは呟いた。
てことは、リアムにも友達や、家族がいるのかな??
ゴツゴツした岩の間を通っていくと、突然、視界がパッと開けた。
「ついたよ。」リアムが振り返る。
そこはおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルな世界が広がっていた。
「ここ、ほんとに海の中?」
アメリカのおもちゃみたい
黄色、緑、ピンク、鮮やかな色のサンゴ
周りには、色とりどりの魚たちが泳いでいる。
すごい!
ビビットピンクの魚なんて初めてみた!
いつか見た、外国のお人形さんがきていたお洋服みたい!
みさきが目を輝かせていると、
「僕たちは、ここでいつも暮らしてるんだよ」
とリアムが自慢げにいった。
そのとき、向こうから4人(いや、4匹??)の人魚たちが泳いできた。
「リアムー!」
みんなリアムの知り合いみたいだ
ニコニコ笑いながら手をふっている。
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