石田美也:カントリーミュージックラボ
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カントリーミュージックのラジオの立ち位置
2003年、カントリーミュージック界でグラミー受賞者である女性3人組のザ・チックスの不買運動が起こったことを知ってる人はいるだろうか。ボーカルのナタリーがコンサート中に、イラク戦争に関して同郷のテキサス出身のブッシュ大統領の行いに苦言を呈したことがカントリーミュージックファンの怒り、全米を巻き込むほどの問題になったのだ。ナタリーが言ったことは、母親として、子を持つ親として、当たり前の発言だったかも
もっとみるリンダ・ロンシュタットを歌う
いつもライブハウスで歌う楽曲は満遍なくカントリーミュージックテイストを、、ということを念頭に入れて活動してたのですが、今年は、1部では何か特集っぽくやってみようと初めて一人のシンガーの曲を特集することにしました。
その第一弾は、リンダ。
カントリーミュージックでは超クラッシックならばハンク、キャッシュ、ハガード、とうちのバンドではよく取り上げるんですが、全くそこから数十年新しい世代の70年代。
世代別の見せるエンタメの時間の使い方
これはただの雑文です。
演劇仲間の藤田記子さんの漫談で街裏ぴんくさんがこの間一緒だったらしい。R1もあり満員御礼だった様子。街裏ぴんくさんのネタを「嘘のネタ」という表現する人がいるけど、
あれは「SF」だと私は思うんだけどな。
ただ子供には難しい。10代にはぴんと来ない様子。「口の中でオレがこんなポーズしてる!」という話題に笑えるかというとシュールすぎて子供にはわかりにくい。反対に、シュール
チャリティーコンサート 6月23日
立教卒業で立教女学院小学校の教師をなさっていたダビデ蔭山純也氏が、立教女学院卒業生のクリスチャンソングコンサートを目白聖公会で企画なさり実現する前に闘病の末、他界なさいました。人生最後のご自身の仕事としてなんとしても実現したかったとおっしゃっていたのが心残りでした。
コロナ禍もあり4年の月日が経ち、目白聖公会の皆様がその意思を是非実現させましょうと働きかけてくださいました。このコンサートは、この
アナログ天国ひな祭り特別企画「シルヴァー・クリケッツ(北中正和×天辰保文)が語る女性アーティストの魅力」
<イベント内容>文章転記
昨年11月に待望の復活を果たし、多くの音楽ファンを喜ばせた音楽評論家の北中正和氏、天辰保文氏、お二人によるユニット「シルヴァー・クリケッツ」の今年初のトークイベントが決定しました。
今回お二人に語って頂くテーマは公演当日のひな祭りにちなんで女性アーティストの魅力を存分に聴き語っていただくというまさにタイムリーで音楽ファン待望の企画となりそうです。
予定アーティストは、
これはカントリー・アルバムではありません。これは“ビヨンセのアルバム”です。Byビヨンセ
Beyonceがニュー・アルバム「Cowboy Carter」を3月29日(金)に発表しました。そして当日にいきなりの告知で13時からビヨンセがサイン会を渋谷のタワーレコードでやるという・・いきなりのいきなりすぎでびっくりですが。ラッキーなファン150名が現在ご本人からサインとハグのプレゼントをもらっているようです。夫と子供も同行で日本に自家用ジェットで来日。これを各国でやるのかしら。それだけ力を
もっとみるビヨンセの戦略と問いたいこと
今回のビヨンセのカントリーかそうじゃないか騒動は、彼女にしてみたらしてやったりというところではないでしょうか。「人種」、「BLM」、「音楽ジャンル」という、今誰もが話題にして一つ間違えると炎上になりそうなことにあえて挑むという。それを思うと、スーパーボウルでの告知と間髪入れず新曲発表、それもカントリーというのは大きなインパクトになりました。2016年からのリベンジで発表したカントリーナンバー。彼女
もっとみるカントリーとポップミュージックの現在地
2月28日(水)にJ-WAVE SONAR MUSIC(ソナーミュージック)に出演してきました。「カントリーとポップミュージックの現在地」というタイトルで話していただきたいという連絡をいただいたのが番組の1週間前。そこから一度打ち合わせのメールをいただいて当日は生放送だったわけですが、オンライン(電話)でも現場に来ていただいてもどちらでも構いませんよとのお話で、現場の六本木ヒルズのスタジオに伺いま
もっとみる2023年はスロベニアから連絡が来た
昨年の話ですが、自分のエキサイトブログには記載したんですが、こちらにもあげておこうかと思います。ところで、上の写真は私の音楽旅の荷物です。四角い箱はハットケース、手前の布バッグはブーツをそのまま入れることができるバッグです。世の中の大半の方はこんな荷物を持って出かける人はいなさそうですが、大事な私の仕事道具です。
2023年秋エキサイトブログ記事より
とてもありがたいことにまた再度私の歌う「Jo
30年後に到着した "FAST CAR" は・・・
少年時代繰り返し聞いていた曲を自身が歌って賞をとったカントリー歌手のルーク・コムズ。
2024年のグラミー賞受賞式で、この曲のオリジナルシンガーであるトレイシー・チャップマンとの共演に感動した人も多かったのではないでしょうか。チャップマンはこの10年以上は特に公の場で歌うこともなく、グラミーに出てきた時の観客の感激はすごかったのが映像の歓声で伝わります。前奏が始まってチャップマンの少し恥ずかしそ
トビー・キースとテイラー・スウィフト
アメリカン・ソルジャーの歌手と呼ばれたトビー・キースが闘病の末、62歳で亡くなりました。彼はアメリカ人として愛国的なメッセージソングをいくつも発表したり、軍の慰問も熱心にしていた歌手で、カントリーミュージック界では多くの人に愛されていました。前回、私は「テイラー・スウィフトと政治」の記事を書いたのですが、実はテイラーはトビーに見出されて、、というか、最初のレーベルの契約の後押しをしてくれた人で、彼
もっとみるテイラー・スイフトと政治
日本では芸能の仕事をする人たちはあまり政治についての自分の主張を言わない感じがあります。ところが海外、私が知るところではアメリカでは選挙戦で、各候補がそれぞれの「キャンペーン・ソング」を持っていたり、集会や演説会で特定歌手やバンドの曲を流したり、宣伝動画ではキャンペーンソングを歌っている歌手本人がどちらを応援するかを主張したりします。
日本と同じでアメリカでも若い層が選挙に関心を持っていないこと