石田美也:Country Music Lab

https://lit.link/miyaishida 歌手:カントリーを中心としたア…

石田美也:Country Music Lab

https://lit.link/miyaishida 歌手:カントリーを中心としたアメリカンルーツミュージックを歌う。父・スチールギタープレーヤー石田新太郎と共にバンド「シティライツ」で活動、音楽ライター。過去に舞台女優、音楽ラジオ番組DJを6年担当。シティライツ音楽事務所代表

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政治と人種と音楽と

大学時代に人種のるつぼと習ったアメリカの歴史は、現代では人種のサラダボウルと呼ばれています。「るつぼ」はお互いに溶け合って一つのアメリカになるという意味がありますが、現在では、サラダの素材がそれぞれ味を主張するように一つのボウルの中でそれぞれ個を大事にしつつ一つのアメリカになるということです。時代を感じます。 ただしそれはやはりあくまでも建前であって、実際は溶け合わないものははじき出される風潮がまだ濃いように感じます。 2003年、ディクシー・チックスのナタリーがロンドン

有料
200
    • 子育てしながら音楽業

      私は父親がプロの音楽業の人なので、子ども時代違和感があった時期があった。普通のお父さんは朝起きて会社に行く。夜に帰宅して食卓を囲む日もあり土日は休みで、夏休みに家族旅行に行く、運動会や文化祭を見にきてくれたり習い事の発表会に来てくれる(ここまでする父親はあまりいないが)という作文を書けない家庭だったのである。そしてなによりスーツじゃない、髪が長いという見た目ダブルが1番効いていた。普通のお父さんがすることは何一つしてもらった経験がない。いつもいない、変な時間に帰宅して夕方起き

      • グッズ販売サイト紹介

        どーんと父の若かりし写真! さて、シティライツではCDの他にグッズ販売をしております。 すべて私のデザインですが、よかったら溢れんばかりのカントリー愛を感じていただければ幸いです!! ちょっと覗いてみてください。 もちろん、ライブやコンサート会場でも販売してます。

        • 先生の意思をつなげる

          「せっかくなら私の通う教会で歌ってほしい。私が主催してお金も出すからぜひやろう」と言い出したのは、私が小学生の時の恩師でした。先生が多分大学卒業してそのまま立教女学院の教師になられたはずだから22歳とか23歳。こちらは小学2年生だったので8歳?ぐらいだったでしょう。子供時代を思い出しても、その頃、先生なんて「学校で授業を教える大人」という位置付けでしか印象にないので、先生が実はアメリカンミュージック、それもブルーグラスを自分でバンドで演奏するくらい好き、大学時代やってた、、と

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        政治と人種と音楽と

          ぽっかり空いてる時期

          とある書籍のディスクガイドを数十枚書き上げる仕事をしています。 「ディスクガイド?」(ヤーレンズ風)と思われる方もいるかと思いますが、音楽アルバムの1枚を全部聞いた上でそれについて簡単に紹介するコメントを書くという仕事です。雑誌の「CD紹介」とか「レコードおすすめ」とか、いわゆるレコメン(推薦するという意味の「recommend」が語源)です。 今回、お仕事として依頼を受けたのは私自身が人生で聞いてきたカントリー音楽の数十枚について取り上げてほしいということで、ちょうど棚卸し

          ぽっかり空いてる時期

          地元でエンターテイメントをつなぐ

          コロナ禍を経て、働き方を変えた方も多いと思う。私の身内も週の半分は在宅になった。そもそもパソコン業務が主の人はどこにいても仕事は出来るはず。給与体系の関係でちゃんと時間労働がなされているか確認しずらいとかの理由ではない、成果物による報酬や、目に見えやすい労働の場合、自宅でも対応ができることがコロナ禍ではっきりしてしまったので、企業としても改革の意味で在宅は勧めている。むしろ全員出てこない前提でオフィス面積が縮小やそもそも会社の所在地を郊外に移すなどもでてきた。 さて、音楽業

          地元でエンターテイメントをつなぐ

          音楽フェス(街フェス)に出演するなら

          定期的にnoteに書き続けようと今年は宣言してから、かなり不定期になってる気がしてます。なので毎週月曜日に書く!とここで宣言しておこう。(大丈夫かな)そしてなるべく”ここで知ってもらう”ことを意識して幅の広い記事を書いていこうと思います。(音楽だけでなく)では月曜日なので。 池袋ジャズフェスに出ました。 ある方が「池袋のジャズフェスはかなり大きいイベントで大勢集まるからいいよ。ただし応募審査に通ればね」と伺い、「ジャズじゃないけど、、」と応募したのが2023年でした。一応”

          音楽フェス(街フェス)に出演するなら

          AIで再び新曲!失語症のランディ、新たな音楽

          Country Singer Randy Travis Releases AI Song after Stroke カントリーミュージックが好きな人ならランディ・トラヴィスを知らない人はほぼいないでしょう。数々のヒット曲、受賞歴、2016年にカントリー・ミュージックの殿堂入り、何よりあの魅力的な声。しかし、2013年の脳卒中からの失語症、数年かけてオプリのステージに顔を出した現在まで彼はもう新曲をリリースおろか、歌うこともままならない状態で、それでも色々な授賞式には客席で元

          AIで再び新曲!失語症のランディ、新たな音楽

          いい加減が”良い加減”な人生を導く

          5月5日(日)NHKスペシャルで山口一郎 ”うつ”と生きる 〜サカナクション復活への日々〜をみた。 昔、なんかの番組でサカナクションのライブ映像を見た時に、すごくしっかりと作り上げられたコンサートで私が好きなタイプだなと漠然と思った記憶がある。とにかくしっかり、綺麗に、完璧に練り上げてボーカルの人がきっちりしてる印象だけ残っていたのだけど、その後、体調を崩されたという報道を見て、少しNHKなどの再放送のトークやライブをチェックしたことがあった。そこからの久しぶりの山口一郎さ

          いい加減が”良い加減”な人生を導く

          カントリーミュージックのラジオの立ち位置

          2003年、カントリーミュージック界でグラミー受賞者である女性3人組のザ・チックスの不買運動が起こったことを知ってる人はいるだろうか。ボーカルのナタリーがコンサート中に、イラク戦争に関して同郷のテキサス出身のブッシュ大統領の行いに苦言を呈したことがカントリーミュージックファンの怒り、全米を巻き込むほどの問題になったのだ。ナタリーが言ったことは、母親として、子を持つ親として、当たり前の発言だったかもしれないが(と、私は思っている)、テキサス出身のブッシュ大統領への批判は、多くの

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          M&Oplaysプロデュース「帰れない男」

          幼少から大人まで芝居をしたのでそういった感想もたまに(女優のなりそこないなので)・・・ M&Oplaysプロデュース「帰れない男」 本多劇場 作演出:倉持裕 思えば、ずいぶん昔に作:川村毅で演出:倉持裕だし、小須田さん出てるからと見に行った【現代能楽集Ⅴ『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』】が2010年だから、あれから14年も過ぎてしまった。 友人が「チケット取れたけどいく?」とお誘いくださって久しぶりの本多劇場。今週2度目の下北沢でした。(数日前に友人の舞台を観劇

          M&Oplaysプロデュース「帰れない男」

          リンダ・ロンシュタットを歌う

          いつもライブハウスで歌う楽曲は満遍なくカントリーミュージックテイストを、、ということを念頭に入れて活動してたのですが、今年は、1部では何か特集っぽくやってみようと初めて一人のシンガーの曲を特集することにしました。 その第一弾は、リンダ。 カントリーミュージックでは超クラッシックならばハンク、キャッシュ、ハガード、とうちのバンドではよく取り上げるんですが、全くそこから数十年新しい世代の70年代。 リンダ・ロンシュタット 実は、私が大学時代に父の音楽業であるカントリーミュ

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          世代別の見せるエンタメの時間の使い方

          これはただの雑文です。 演劇仲間の藤田記子さんの漫談で街裏ぴんくさんがこの間一緒だったらしい。R1もあり満員御礼だった様子。街裏ぴんくさんのネタを「嘘のネタ」という表現する人がいるけど、 あれは「SF」だと私は思うんだけどな。 ただ子供には難しい。10代にはぴんと来ない様子。「口の中でオレがこんなポーズしてる!」という話題に笑えるかというとシュールすぎて子供にはわかりにくい。反対に、シュールなネタが好きな人やSF好きにはニヤニヤされること間違いない。 同じことがヤーレ

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          チャリティーコンサート 6月23日

          立教卒業で立教女学院小学校の教師をなさっていたダビデ蔭山純也氏が、立教女学院卒業生のクリスチャンソングコンサートを目白聖公会で企画なさり実現する前に闘病の末、他界なさいました。人生最後のご自身の仕事としてなんとしても実現したかったとおっしゃっていたのが心残りでした。 コロナ禍もあり4年の月日が経ち、目白聖公会の皆様がその意思を是非実現させましょうと働きかけてくださいました。このコンサートは、この数年で神の身元に旅立たれた全ての方々へお届けする音楽として、そして聖オルバン教会

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          アナログ天国ひな祭り特別企画「シルヴァー・クリケッツ(北中正和×天辰保文)が語る女性アーティストの魅力」

          <イベント内容>文章転記 昨年11月に待望の復活を果たし、多くの音楽ファンを喜ばせた音楽評論家の北中正和氏、天辰保文氏、お二人によるユニット「シルヴァー・クリケッツ」の今年初のトークイベントが決定しました。 今回お二人に語って頂くテーマは公演当日のひな祭りにちなんで女性アーティストの魅力を存分に聴き語っていただくというまさにタイムリーで音楽ファン待望の企画となりそうです。 予定アーティストは、リンダ・ロンシュタット、ニコレット・ラーソン、ジャッキー・デシャノン、ジョニ・ミ

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          JOLENE

          2月に出演したJ-WAVEの音楽番組ではビヨンセがカントリーを歌う話題を取り上げましたが、ドリー・パートンの「JOLENE」をビヨンセの実体験をもとにした歌詞に書き換えて歌う許可をドリーにもらって全く違う歌詞になっていました。それはそれで面白い試みで、ビヨンセが「これはカントリー音楽ではなくて、私のルーツ音楽なの!」というコメントに頷ける気がします。 さて、石田新太郎とシティライツも昔からこの「JOLENE」をレコーディングして歌っています。日本でこの曲をレコーディングして