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藍色の空と君と

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小説と詩の混合作。 ブルーアワーを撮る君に惹かれた僕は目を擦り空を仰いだ。綺麗な空が1日に何度も色を変える。 素敵な事実を教えてくれた君に僕は何かを届けたいと思い…
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#とは

注がれる輝き

不安がベッドに根付くから
未明に跨ぐ藍色の空を写真に収める

白昼の空に映る青は掴めない

藍色の滲み具合は
円形をなさない私の心に寄り添ってくれる

光が眩しいから
前髪を長くして

笑顔が苦しいから
耽美なものを好んで

そうした心地に慣れた頃

君は私の在り方を知ってか知らずしてか
光を届けてくれた

前髪が長い私を褒めてくれた
バッドエンドな映画を見て感想をくれた

私がこっそり撮る藍色の

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藍色と君だけ

朝 目を覚ますと光が差すから目を背けたくなる

1日の始まりが朝だって誰が定義付けたの

私にとっては藍色の空が
微かに世界を跨ぐ瞬間に始まるの

皆が目を瞑る頃
世界を切り取って

皆が目を覚ます頃
夜明け前の仄かな暗さを引きずる

長い前髪は何のため?
見つめたいものを選ぶため

君は私の写真を褒めてくれて
君は私にとって暖色そのもの

深海に差す君の笑顔と藍色の空
それだけを視界に入れられた

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