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kesun4
2021年1月27日 19:02
人は何も持たずに生まれてくる言葉も知恵も眼の光さえもボヤけたままそれでも多くの人に祝福されこれから歩む未来のために希望のこもった名前を託される人は何も持たずに死んでいく地位や名誉や友人や家族今まで築いてきた全ての物名前さえも此方の世界に置いていく多くの人に記憶だけを残して私はどれ程の荷物を抱えているのだろう目を閉じて身軽になって空へと消える時祝福と同じだけの涙を流して貰
2021年1月4日 19:01
やるかやらないかがいつの間にやら出来るか出来ないかに変わった言い訳ばかりを書斎に飾って小さな夢をゴミ箱に捨てた捨ててあったゴミを他人に覗かれて恥ずかしくて下を向いた登った者が見つけた景色諦めた者が見つけた景色山の頂からは星が近くに見えて平坦な道からは星が遠くに見えた星は遠くで輝いている星を掴んだ者は僅かに過ぎない何処を歩いていたとしても上ばかり見ていては何かに躓
丸岡雅弘
2021年1月3日 10:22
通りを歩けば花柄のスカートが舞っている冷たい風は光の方へと流れていく誰かの大切な人が思い出の停車場で立っている不確かな未来は瓦礫の上に立っていて東雲に隠れたあなたの匂いを探している通りすがりの若者が被っていた山高帽街角の雑貨屋から流れるコルトレーンサイダーの瓶が転がっている浮浪者が風の中へ消えていく空中には魚の群れ鱗のような月の虹通りを歩けばまだ見ぬ誰かに声をかけら