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世界は繋がっている

タイ北部、チェンライ。洋館風のおしゃれなそのカフェには、メコン川をのぞめるテラス席がある。メコン川は、中国、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの東南アジア全体を流れる川だ。

そう。知識では知っていたものの、それを実感したのは初めてだった。ベトナムでみた川が、タイにもあるなんて。

日本以外のほとんどの国は、大地や、森や川で繋がっている。知ってはいたけれど、実際に目にすると不思議な気持ちになった。

日本は島国だから、国境を跨ぐものなんてない。隣の国は、海の向こうの遠くの国だ。

わたしの幼いころの夢のひとつに、国境をジャンプして国を行き来するということがあった。もし国境線を足で跨げたら、もう最高。
大人になってそれは無理だと知った今でも、例えばメコン川を船で下れば、いろんな国を経て大海原へ流れ着くのだろうか。
なんて妄想が膨らむ。

まず実現可能な夢として、陸路で国境を越えたいな。自分の足で国境を越えられるなんて、最高のロマンじゃないか。




世界はそれを愛と呼ぶんだぜ