短編小説『落し物』
「これ、落ちてました。」
「ありがとうございます。こちらに一応名前と連絡先を記入お願いします。」
ここは、勿忘(わすれな)駅の事務所の遺失物置き場である。
毎週必ず1つは、落し物がある。
ただまぁ普通の落し物ならよくある話だがこの駅の落し物は、何故か特殊な物が多いのだ。
そして今日もまた落し物が追加された。
「先輩、今日は何が来たんですか?ってなんすかそれ?見た事もない形ですね、置物すか?」
こいつは、私の後輩で、1番懐いている。
小型犬のような性格でケタケタと笑う。
「これは、ストームグラスだね。気候によって中の液体が変化する物だよ。」
「へぇ、なんか今日は割と普通でしたね。」
「いや、それがね、今日コレ3個目しかも同じ柄の箱。」
「数のパターンもあるんすか!?www」
そんな不思議な駅『勿忘駅』
そしてこの駅の遺失物は、1年以上放置されると毎月第4週の日曜日に遺失物をチャリティーでフリーマーケットやオークションの品物として処理されている。
今月のは、ちょっと荒れそうである。
『ピカソの画風の謎の油絵』『某アニメの某一族の緋の目っぽい謎のアンティーク』『一見すると普通のG-SHOCK』『海外の有名ミュージシャンのサイン入りタオル』『かたたたたき券パパへ(これは、少なくとも6年以上この駅に残っている。)』
果たしてどんな人物の手に渡るのか。そして今日は、一体何が届けられるのか。
今日も、私は、この駅で沢山の乗客を見送っていくのである。
「あの、、」
「おはようございます。どうなさいました?」
〜続くの?〜
あとがき
めっちゃ続けるか迷ってます。
それぞれのエピソードいくらでも用意するけど。。。
週刊誌の読み切り作品みたいになってしまったので
とりあえず、もし誰か一人でも続き読みたい人が出たら考えよう。そうしよう。ガンバレ未来の自分!
その時は、短編から連載に変化させなね。
ありがとうございました。
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