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きっかけは荷物の取りまちがい?心が清らかすぎる日本人大学生に出会った話

12歳から3年間、親の駐在の都合で、アメリカ現地校に放りこまれました。25歳になった今、当時の日記を書き起こし更新しています。
◇ 2011年夏~ 中1 @現地校のELD(外国人学級) <<今ココ
◇ 2012年夏~ 中2 @転校とともにふつう学級へ
◇ 2013年夏~ 高1 @現地校の上級クラスへ

2012年8月19日

大変なことになった。絶望的。

昨日、一時帰国を終えてLAX(ロサンゼルス空港)に帰ってきたのだが、一夜が明けて荷物を開けてみたら、違う人のだった。

タグを見たら「しみずさん」の。誰それ!?

しかもよくよくみると、出張なのかな、このトランク一つで来たみたい。

わーん、ごめんよー。あのトランク、空港でカートに乗せたの、私なの!!うちとまったく一緒の型だったんだよ!しかも、コンベヤベルトからおろして床に並べてあったんだけど、ママの水色トランクと、パパの段ボールの間にあったから、うちのだと思い込んじゃったの。

そのあとはタクシーの人が運んでくれて、帰宅したら夜中で荷解きせずに寝たから、今朝あけるまでわからなかったんだよ!

ママは真っ青。あたし、ボーゼン。

ママたちはこの荷物の主を心配してるが、Teenの私は自分の心配しかできません。だって私のせいなんだもの・・・。えーん。

◇  ◇  ◇

ついさっきLAXから帰ってきたぞ。

結局、朝の事件のあと、私たちはLAXへとんぼ返りしたの。Delta航空のターミナルを探して空港を歩き回り、Baggage Serviceのオフィスへ着いた。そしたら、いすで眠りこけている、日本人らしき人が。

Yes, he IS しみずかんたろうさん!!!

日本は富山から、南カリフォルニア大で開かれる薬剤師の研修に、二週間の予定で来ている、富山大学5年生。

この人が、いい人すぎるんだよ、また!!!!

こっちが真っ青になって平謝りしても、ニコニコして「いえいえ、とにかく見つかって良かったですよ、大丈夫です」とおっしゃる。そっちの方がよけいに申し訳なくなってしまうよ!

しかもね、Deltaの人が保管してたうちの荷物を運んできて比べたら、

に、似とらん!!!!!  

Completely Different。Deltaの担当者さんも怒り出す、笑い話にもならない間違え方。本当に申し訳なかったです。

そのあと彼をホテルへ送り届け、ランチをご馳走することに。Pete’s Cafe and Barだっけかな。もう私歯縮こまってしまって話もできなかった。(でもさ、見ず知らずの家族に送ってもらって、ごはん食べるってすごい勇気いるよね!感心しちゃった)(いや、感心って・・・この悪人め!)

ごはんを食べながら、いろいろ話したよ。彼は同じ学部の友だち6人と研修に来ていて、今日は自由日でDisneyに行く予定だったらしい。でもトランク引き取りのために、すっぽかしてしまったみたい。

まじ?プランを台無しにするなんて、私たちどんだけ悪人なんだ!

空港で会えたのも、奇跡だったんだって!しみずさんがBaggage Serviceにいたのは、たまたまのタイミングだったらしい。日本人スタッフが来るのを待っていたみたい。そこに私たちがやってきて、「あれ、あれは僕のトランク!!!」ってびっくりしたんだって。最高のタイミングだよね。

でも、楽しいディズニー旅行をフイにしてしまったし、夜中寝れなかっただろうし。そのころ私たちは何も知らずに、ぐっすり寝てたわけだしね。本当にごめんなさい。

それでも、「平気です、戻ってきたし!」としみずさん。日本にはこんないい人もいたのか・・・。

続けて、「これだけいろいろあったから、今回の旅行はこれからはもう何もないだろう」って言ってた。私たちもそう思う。

「こんなこともあるんだなーって思いました!」とも言ってたけど、無いよフツー?

◇  ◇  ◇

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