世界でいちばん好きな国立公園、Grand Tetonでの夏の一日
12歳から3年間、親の駐在の都合で、アメリカ現地校に放りこまれました。25歳になった今、当時の日記を書き起こし更新しています。
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◇ 2012年夏～ 中２ @転校とともにふつう学級へ
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2012年8月24日
Grand Teton国立公園に来てるよ！
イエローストーン国立公園のとなりに合って、西部劇のロケ地のような絶景が広がる国立公園。聞いたことなかったんだけど来てみたら最高！！
空港はJackson Holeという町にあって、パパは出張で来たことがあるらしい。でも今回泊まったのは、パパが前回泊まったステキなホテルではなく、コテージというか山小屋系のところ。虫がいっぱい出てママご立腹笑。
でも一回だけ、そのホテルに朝のビュッフェを食べに行ったよ。雰囲気が超よくて、きれい！パパ、見せびらかしてんのかと思うくらい。
ジャクソンホールの朝はかなり冷え込んで、寒かったー！気球が上がっててキレイだったよ。ロープウェーに乗って景色を見に行くか迷ったけど、先を目指すことにした。
◇ ◇ ◇
Grand Tetonはヨーロッパみたい。ずーっと草が生えている平野、いきなりそびえたつ山々。今日は着いた日より、はっきりと見えて気づいたけど、すごく険しいのね、あの山。
とちゅう、川岸でめすのムースにも遭遇した。人がいっぱいいたから気が付いたの。優雅に水を飲んでいたよ。
今日の目的地はJenny Lake。
景色がよすぎるところをドライブし続け、なんとも国立公園チックなPost Officeを横目に、道端で写真をとってもらったりした。アメリカにはこんなとこもあるのね！？って感じで、すごくさわやかで、きれいで、のどか。
Jenny Lakeへついたら、ボートに乗って湖を横断し、対岸へ。そこから、岸を４ｋｍ歩いてまわって帰ってくる計画だったんだけど、途中に「Hidden Fallはこちら」とか、「Inspiration Pointはあちら」とか看板がたくさんあったの。気になったパパは計画を変更し、山登りを開始！！
ママは「計画と違う」と猛反対。私はルンルンと歩いていただけど、途中で疲れはじめた・・・。だって、整備されているとはいえ、けっこうデコボコ道だったんだよ！いまにも落石しそうなところを通りすぎ、滝に到着。ドゥドゥドゥドゥと水が流れるそばで、岩にすわって昼食（といっても朝ホテルからもらってきた菓子パン。甘い）を食べたよ。
そして次の「Inspiration Point」へ向かおうとしたとき、気づいてしまった。矢印が付いた道の先はどこまでも高く、先が見えない。まさか、あんなところまで行くの？
でも、もう半分以上来てしまったからには、先に進むしかない。「だからムリって言ったっしょ？」ってどや顔のママと、ぶーぶー文句を言いつつ歩き出したよ。
一番大変だったのは、Inspiration Pointの手前。柵も何もない、がけっぷちのでこぼこ道を、よろよろしながらなんとか到着。そ、そして、これは、すごい！！！
Jenny Lakeとその向こうの平地が見渡せる、絶景ポイント。とっても涼しい。あせびっしょりの私は風が通るところにたって、ママは座り、パパは「いやー、やっぱり来てよかったでしょ？」ってご満悦。
ヘトヘトだったけど、そうだね、本当に来てよかったよ。
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chotto解説
父がアウトドアが大好きで、アメリカ滞在中、たくさんの国立公園に連れて行ってもらいました。その中で、グランドキャニオンより、イエローストーンより、Grand Teton 国立公園が一番心に残って離れません。
360度、どこに目をやっても草原が広がっていて、その先には山々がそびえたっています。そこに暮らした先住民やカウボーイのなごりも見受けられ、深く感動しました。バイソンもここで初めて見て、心を奪われてしまいました。草原の空気や初秋の日差し、高地の花も大好きです。
大人になってから、ジャクソンホールでは経済政策の大きなシンポジウムが開かれていることも知りました。ちょうど今世界の目が向いていますね！展示会やシンポジウムを誘致する体制が整っているようで、父もそのあと何度か出張に行っています。今度は有休をとって着いていっちゃおうかな、と思います。
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