夏すみれ

フリー女子プロレスラー。ですが現在肩関節脱臼手術のため休業中。ゲームしかしてません。メ…

夏すみれ

フリー女子プロレスラー。ですが現在肩関節脱臼手術のため休業中。ゲームしかしてません。メイク、アイドル(ハロプロ/ジャニーズ)、歴史、映画。好きなことを徒然なるままに(更新率激低) お仕事依頼・お問い合わせはinfo.sumirenatsu@gmail.comまで。

最近の記事

ある日突然目が開かなくなりました。

ほんの2ヶ月前、 ある日突然目が開かなくなった。 何か予兆があったわけではなく、外傷を負ったわけでもない。 でもその日は気づけば昼頃から徐々に瞼が開きづらいと感じて、 夕方には瞼を開けていられなくなった。 この時は眠気や眼精疲労だろうと考え、 入念に目の周りをマッサージしたり、 就寝前にスマホをいじることもなくホットアイマスクをつけて早めに床に就いた。 しかし翌日になっても、起床して数時間経つと再び目に違和感を感じる。 眠たいような、眩しいような、乾燥するような、疲れて

    • ハイヒール恐怖症

      皆さんは『ハイヒール恐怖症』というものをご存知ですか? 知っているわけがありません。 私が今考えたからです。 というのも、私には “ヒールで歩く音(コツコツ音)が聴こえると、途端に気持ちが落ち着かなくなり、ソワソワしてしまう” という謎の持病があります。 思い返せばこの症状が出始めたのはここ数年でしょうか。 元々私はヒールの靴が大好きでした。 靴擦れするわ走れないわ捻挫するわで ハッキリ言って不便でしかないのですが、 それでも女性の足を長く美しく見せるアイテムとして、

      • 星空のディスタンス

        時刻は夕方から夜に差し掛かる頃だった。 私は駅からの帰路の途中だった。 当時住んでいたマンションは岩倉駅から徒歩5分程度の場所にあり、 居酒屋やスナックが建ち並ぶ駅前の通りを抜けて帰っていた。 夜になるといつもカラオケの音が漏れ聞こえ、酒の匂いを漂わせるスナック前は、 当時の私にとっては刺激が強く足早に通り過ぎたくなる道だった。 しかしその日はいつもと様子が違った。 店の前の路上で成人女性が2人、 大縄跳びをしていたのだ。 目的は分からない。 しかし女性達は笑い声を

        • 昔々あるところに頭の弱い女がいました《7》

          【前回までの記事】 昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《4》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《5》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《6》 * 日本屈指のドヤ街・山谷地区で 1泊2,000円の激安宿へ辿り着いた私は、 毎日南千住から六本木まで通う生活をスタートさせた。 季節はすっかり冬へと変わり、 街は年末に向けて賑わっていた

        ある日突然目が開かなくなりました。

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《6》

          【前回までの記事】 昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《4》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《5》 * その日は日曜日だった。 プランのない東京旅行で常に選択肢を間違い続けた結果、流れるようにたどり着いた一軒のキャバクラ店。 “六本木の場末”と評されるその店で働き出した私は、唯一の店休日である日曜日だけが自身の休日でもあった。

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《6》

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《5》

          【前回までの記事】 昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《4》 * “夏目 薫”という新たな名前を授かり、 六本木でキャバクラデビューする事になった私。 初々しいロングドレスに身を包み、 新人キャバ嬢・夏目の成長物語が始まるーーー …というのを期待されてた方には本当に申し訳ないんですが、 当時のキャバクラ奮闘記的なエピソードは まっった

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《5》

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《4》

          【前回までの記事】 昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》 * 道でオジサンからお金を貰う為に流れ着いた六本木で、 生まれて初めて夜の仕事にスカウトされた私は、その場ですぐに働く事に決めた。 六本木交差点から赤坂方面へ、スカウトマンの後をついていく。 大通り沿いに面した古い雑居ビルに辿り着くと、私達はエレベーターで上階へと向かった。 エレベーターのドアが開くと、 そこには重厚感

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《4》

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》

          【前回までの記事】 昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》 昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》 まだ読んでない方は↑からどうぞ。 * 歌舞伎町で出会った心優しきホスト・Mから貰った5,000円を握りしめ、 私は大人の社交場・六本木に降り立った。 目的は「道でオジサンからお金を貰うため」である。 当時の私の“東京”の基礎知識は、 前回の記事にもあるように、 全てTOKIO松岡くん主演のドラマ「夜王」で培われていた。 夜王の中(のホスト界)では 『歌舞伎

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《3》

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》

          前回(昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》)からの続きです。 まだ読んでない方は、先に《1》からどうぞ * 大都会・東京に浮かれてパチンコで散財し、友人から借りた金まで溶かし、 名古屋に帰る交通費を失った私は、1人、夜の歌舞伎町を訪れた。 修学旅行で歌舞伎町なんて来るわけがないので、 あの夜が正真正銘、生まれて初めての歌舞伎町だった。 子供の頃、TOKIOの松岡くん主演のドラマ・夜王を夢中で観ていた私は、 ドラマ内で映っていた歌舞伎町入り口のアーケードや、 ロケ

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《2》

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》

          今年の誕生日で29歳になってしまった。 少し前、厳密に言うとこうして世の中にコロナウィルスが溢れる前までは、 私は早く30代になりたかった。 周りの30代以上の人たちには余裕があって、 これまでの人生で築いた基盤の上で遊びや趣味を楽しんでいて、 それにとても憧れて、 なんの根拠もないのに自分も30代になったらそうなれると思っていた。 でも、今の私にとって30代を目前に控えた今は絶望しかない。 正直に言うと、ここのところ気分が優れない日々が続いている。 それはここ最近始

          昔々あるところに頭の弱い女がいました《1》

          ご報告

          平素より応援頂いてる皆様にご報告がございます。 この度 肩関節手術の為、 しばらくの間試合を欠場し、治療に専念させて頂く事を決めました。 症状としては反復性脱臼となります。 この業界に入門してすぐの頃に患った亜脱臼が癖となり、 長年の蓄積されたダメージによって 肩関節周辺の軟骨(関節唇)や骨に損傷が見られる為、 それらを再び形成する手術を行います。 手術の日程等は今後お医者様と相談して決めていきます。 お世話になっている団体様や関係者の方々、 そして日頃から応援頂い

          露出系変質者と通じ合えた話

          ここ最近、10代の頃のキラキラとした思い出を思い出す機会が多い。 我ながら、頭のおかしい(悪い)10代を過ごしてきたと思う。 今日はそんな若かりし日々の中から、 人に思い出話をする際には定番のエピソードとなっている 「露出系変質者と通じ合えた話」を紹介したい。 遡る事 約10年前。 中学を卒業後、そのままフリーターとなっていた私は 当時居酒屋でアルバイトをしていた。 週5〜6日、毎日仕込み作業〜ピークの時間が過ぎる頃まで働くと、 地元に戻って仲間と合流し、 カラオケや漫

          露出系変質者と通じ合えた話

          R.I.P Hana Kimura

          この1週間、1日の中で毎日何度も花ちゃんの事を考えていました。 他のことをしていても、ふと花ちゃんの事が頭に浮かぶとその都度 手を休め、 彼女に対する様々な想いを巡らせていました。 週末 綺麗な顔で眠る花ちゃんに、最後に会いに行きました。 生前知る事が出来なかった花ちゃんの気持ちをお母様から聞かせて頂き、 最後に彼女の気持ちを知る事ができて本当に良かったと思っています。 でもその気持ち、あの時 直接聞く事が出来ていれば… 「そんなわけないじゃん!」 と肩を軽く叩いて、 私

          R.I.P Hana Kimura

          大江戸隊 第2章 完

          これまで過ごしてきた 全ての時間が 幸せでした。 ありがとう。

          大江戸隊 第2章 完

          花月さん

          花月さんと出会って、もうかれこれ7年になります。 当時入門したての私は練習生、 花月さんはまだ仙台にお住まいの頃でした。 その頃の私は当時の団体初の新人という事もあり、 周りにキャリアの近い選手がおらず、 初めて身を置く縦社会のルールに馴染むことも出来ず、 慣れない東京で誰かとの会話は常に敬語、よそ行きの声。 もう自分が何者なのかよく分からなくなっていました。 一方 花月さんは当時仙台に住んでいたものの 私の所属していた団体によく参戦されていたので 顔を合わせる機会も多

          花月さん

          大江戸隊Forever

          こちらのnoteではご挨拶が遅くなってしまいました。 改めて昨年行った夏すみれ自主興行『Forever』に ご支援・ご来場頂いた皆様、本当に有難うございました。 初の自主興行も無事に終わり、 昨年末には今大会開催のキッカケになった 葉月ちゃんの引退も無事に見届ける事が出来ました。 そしてその後 新たに発表された花月さんの引退表明。 開催前は伏せていましたが、 今回自主興行を行った本当の理由は、 葉月ちゃん、そして花月さん。 2人と過ごす最後の大江戸隊を、何か特別な形

          大江戸隊Forever