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孤独と不安

人生のいちばんつらかったときのお話です。

高校生のときにパニック障害になりました。
夜中に急に過呼吸に襲われて苦しくて怖くなりました。

家族はみんな寝ていて気づいてもらえず
私もこれはなんだろう!?と自分でもびっくりしていたし
大騒ぎするのが嫌で助けを求めることができませんでした。

そもそも家族に心を開くことができない性格でした。

お水を飲んだり、鏡をみて自分の表情を見ると
なんでもなく生きている自分をみて安心して
10分くらいで過呼吸は収まりました。

翌朝、母になんだか息苦しいと
ほんわかとしたニュアンスで伝えることができましたが…
すぐに治ると言われ自分でもそう信じていました。

だけどそんな簡単な問題ではなかった。


過呼吸にはならないものの、自然な呼吸ができなかったり
あの夜に感じた底しれない恐怖感だけが襲ってきたりしました。

理由がわからないだけに本当に毎日不安で
学校では早く授業が終わることだけを願っていました。
苦手な科目のときは冷や汗がでるくらい耐え難く
「大丈夫、大丈夫」と自分を励ましたながら生きていました。

底しれない恐怖心はだんだんと大きくなって
波のように押し寄せたり引いたりとを繰り返しました。

私の性格上、友達にも誰にも相談できなくて
相談したところで困るだろうなと思ったり
精神病ということ自体を自分自身でも認められていなかった
のだと思います。

とはいえ本当に辛くて
この先、生きていくことができるのか
おかしくなって窓から飛び降りてしまいそう
思わず線路に飛び出してしまいそう

高いところから外を見るのも
踏切の音を聞くのも
怖くて仕方ありませんでした。

母には何度か症状を訴えましたが
笑っていれば治ると言われ
この原因不明の説明のしようもない絶望的な感覚を伝えることができず悲しくなりました。

結局病院にも行かずに症状は悪化していき、一年半の間ひとりで耐え続けていました。

心理的視野狭窄

もう高校生で、病院くらい勝手に行けばいいだろう…と思う方もいるかもしれません。

ただ、当時は扶養家族に1枚の保険証しかなくて、母に承諾を得るしかありませんでした。
バイトもしておらず、する余裕もなく。
自費で通うのも無理な状況でした。

また心理学的には「視野狭窄」といいますが
自分の状況を冷静に一般的に捉えることができず、誰にも言えない。 
言っても理解してもらえないなら、自分でどうにか耐えるか、命を絶つしかないという念に囚われていました。

大人になった今でこそ
世の中にはいろんな人がいて
もちろん味方になってくれる人もたくさんいて
いろんな解決策があるということを知っています。

もし同じようにひとりで悩んでいる子がいるならば
どんなあなたでも大丈夫!
もっと周りの人を信頼して話してみたらいいよ。
と言ってあげたいと思うのです。


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