夏の短歌2024④【短歌】-銭湯-
入相の ダークモードの Googleで
路地裏から 銭湯を探す
500円 握りしめる手 湿らせて
気怠い体を 湿らせに行く
最近の サウナブームを 遠ざけて
大衆浴場 体育座り
盆来たる せっかくだからと ゾロゾロと
湯船の中で 成長を知る
セミが抜け ヒトが入るは 露天風呂
押して返さず 宵の声
目的は 会って寄り添う この一瞬
1人で湯船と アイスクリーム
燦々と 海水浴場 凛々と
稲村ヶ崎の 湯をすくう
溺れる恋が終わるのはいつも夏
溺れずに見る 朧げな月
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?