なつ

地方を地元として生きるとはいかなることか?を考える大学院生。/修士(教育学)茨城→東京…

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地方を地元として生きるとはいかなることか?を考える大学院生。/修士(教育学)茨城→東京の大学🌾(社会学、副専攻・演劇)⇆イギリス留学🇬🇧→大学院🌾(地域社会学・都市社会学)/留学ブログ(2019.9-2020.3)と最近は大都市と地元を往復ながら都市と地方を考える雑記帳として。

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  • 珈琲日記

    コーヒーとその時考えたことの記録です。

  • イギリス留学

    イギリスに留学していた時の投稿まとめです。

  • 高校生(女子)だった頃のハナシ

    地方の公立進学校に通って、部畜と社畜だった頃のはなし。

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リケジョを諦めた話。〜国際女性デーに考えること。

今日は #国際女性デー 。国連が、女性の社会進出を促進するために制定した日。成人したし、女性の生き方について考えることがある。 私は本当はリケジョになりたかったけど、今は後悔してないよという話である。一見、文理選択の話のようで女子の話だったりする。 私は理系に行きたかった。私の高1の時の夢は「管理栄養士になって日本の食を変えていくこと」だったからだ。だからそのためにピッタリな大学を、1学期には見つけていた。物理化学数学を思い切り楽しんで勉強し、成績も良かったらしく、科学の

    • 自分に似た子。

      自分に似た子が、小さい頃から苦手だった。 どのくらい苦手だったかというと、2歳くらいの時、スーパーのエレベーターで同じ年頃の女の子と居合わせると泣き続けるくらい。 自分に似た子というのは、真面目で一生懸命で色々な面で「優秀」な女の子。あと色々なことに敏感でしんどくなっちゃう女の子。 自分のことが好きじゃなかったから、余計に自分に似た子も好きになれなかったのかもしれない。 いろんな学び舎で、コミュニティで、自分に似た女の子に沢山会ってきたけど、なんだか距離をとってしまう。

      • 平和教育を受けられない環境で育ったら8/15まで夜が寝られなくなってしまったことについて。

        いつの頃からか忘れてしまったけれど、8月に入ると8/15まで熟睡ができなくなっている。8/15の「終戦記念日」まで、戦争のことが頭から離れなくなって、いわゆる「共感疲労」になっているから。 自分は20代で、祖父母はギリギリ戦争を体験しているし、幼少期(2000年代前半)は戦後60年前後というのもあって今よりも沢山の戦争ドラマや映画、ドキュメンタリーに触れる機会があった。テレビの力がまだ強くて、今のように自分の好きなものしか出てこないような動画視聴ができなかったのもある。『は

        • 珈琲日記#18 喫茶店のモーニングが好きだということ

          大学院の日、夜が遅くなる時は近くのホテルに泊まって朝は喫茶店でモーニングを食べるのがすきだ。 最近は日帰りが多かったけれど、学期末だったし、祭りの研究をしていると夏休みは研究ガッツリなので、忙しくなる前にゆっくりしてみたかった。 モーニングで出てくるごはんたちは、すごくシンプル。多くなところは、コーヒー、卵(ゆでたまご、めだまやき、スクランブルエッグ)、サラダ、バターを塗ったトースト。 正直、家でも気軽に作れるものなのに、なんでわざわざお金を払って食べているのかが謎だと

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          過去の東京での日々を想う

          地元中心の生活になって、ふと修士過程の2年間の東京での生活を思い出す時がある。 都電が走り、神田川の桜は咲き誇り、歩ける距離に大学があり、近くには行きつけの喫茶店があった。 文系大学院生は色々頑張ると忙しかった。毎週のようによくわからない文献を読んでレジュメを切って授業で報告や議論をし、その合間に研究をする。休みがなかったし、それもあって体調を崩してしまったから、しんどい思い出でもある。 でも、東京の街は22.3の自分にとってはすごく刺激的で、あの都市空間で生きることが

          過去の東京での日々を想う

          私設図書館の館長をしている話。

          昨年から地元の私設図書館の館長をしている。館長と言っても、小さなスペースの管理だし、そこまで利用者は多くないし、大袈裟な気もする。友達には「すさんでるよね」と言われてチクりと心が傷んだこともある。けど、この場を守る・作ることを通して感じるのは「続ける」ことがいかに大切かということだった。 わたしの取り組みは地域を盛り上げよう、元気にしよう、みたいな動きの一つに該当するのかもしれない。少なくとも今まで地元にはなかった私設図書館ができたのだから、「新しいものが生まれる」ことが地

          私設図書館の館長をしている話。

          暮らしを中心に据えて生活すること

          今年度は比較的余裕がある年度になりそうだから、暮らすことを大切にしたいと、4月1日に思った。 暮らしを大切にするって、おそらく自分にとっての指標は多くの人の「普通」なんだと思う。 弁当を作る、水筒を持っていく、徒歩で移動する、家事を行う、片付ける、珈琲を淹れる、日記をつ る、身体を動かす..など。 そんな生活は、中学の時に進学校を目指して勉強していた時からずっとなかった。10年以上。というか、暮らしを大切にすることをしたことがなかった。 中高は、みじたくや自分の持ち物に

          暮らしを中心に据えて生活すること

          珈琲日記#17 田舎町の古民家カフェにて

          久しぶりにローカル線に揺られて、地元よりもさらに田舎な地域に行った。 人口減少、高齢化率の上昇が著しい、いわゆる「過疎地域」。 コロナ禍の時期、なかなか移動ができなかった時にかろうじて行くことができた地域だった。 自分が地域の研究やまちづくりの仕事をしていることに興味を持ってくれた人とつながり、マルシェのボランティアをしたり、地域おこし協力隊の方が主催するイベントに参加したりしていた。 たぶん、わたしはその地域における「関係人口」と言えるのかもしれない。 春の季節にこの

          珈琲日記#17 田舎町の古民家カフェにて

          新年度。

          週3で役場でまちづくりの仕事をして、残りは研究。そんな一年になる。 悔しいけど、ドクターに進めなかった。 うーん、他の大学だったら進めたのかもしれない。でも、色々落ち着かない中で敢えて落ち着く一年にしたかった。 ここ数年、どう頑張っても落ち着くことができなくて、体調を崩さないと落ち着けなかったから、ちょうど良いのかもしれない。 コロナ禍だった2020年。あの時の生活の仕方が個人的には落ち着いていた。悩むこともあったけど。 オンラインで授業を受け、自分のペースで本を読み、空

          新年度。

          ここ数ヶ月のきろく。

          修論が終わって、多くの学生たちは卒業旅行を楽しんでいましたが、私はそうしませんでした。 自分に近くて遠い「福祉」について考えて、すこしアクションを取っていました。 その記録がこちら。

          ここ数ヶ月のきろく。

          「燃している」匂い

          無人駅まで歩いていたとき、ふと「燃している」匂いに気づいた。農業に関するものを燃やしたときに出る匂い。それと同時に出てくる土の匂い。擬態語にするなら、しゅーんしゅーんみたいなかんじ。 ローカル線の車窓から、畑の上で燃していて、煙がたなびくのが見えるとなんだかほっこりする。そんな地元の原風景。 でも、ほんとうは、違法らしい。 でも、長年やってきた農業の中では大切な行為で...。色々な難しさを感じる。 洗濯物とかに匂いがついてしまうし。たまに化学的な危ない匂いを感じる時もある

          「燃している」匂い

          僕らの物語と中学時代。

          頭良くて、可愛い。最高じゃん。なんで、自分に自信ないの? 中学の時、こんな言葉を当時付き合っていた人から言われた。 色んな学力の子がいる地方の公立中学で、ずっと学年一位。行事も部活も一生懸命頑張っていた。 それでも、自分に自信がなかった。その理由は、当時は分からなかった。 というか、わすれていた。 理由は、いじめに遭っていたからだった。 自分が何か一生懸命に物事を行うたびに冷笑された。陰口を言われた。無視をされた。通りすがりに舌打ちをされた。あからさまに悪口を言われた

          僕らの物語と中学時代。

          このいちねんのこと。

          修論の追い込み時期だけど、そんな感じが良くも悪くもしない。少し前の自分だったら朝から晩まで必死に書いていたのだろうけど、それが論文のクオリティを必ずしも上げることはないと気づいたのか、程よく脱力して書いている。(修論の作業を進める前に頭の整理としてこのnoteを書いている) 図書館に行ける時に行く、家でじっくり書く。それ以外に東京までの移動時間、地元での仕事終わりの数時間、こういうものも程よく有効活用すれば良いのだとなっている。たぶん、現役研究者の先輩方にとって賛否両論だと

          このいちねんのこと。

          地方の国公立大に通ってみたかった東京の私立文系大学院生

          高3の3月。第一志望だった国立大に落ちて、東京の私立大に行くことを学年主任に伝えた時、一番最初の一言は「浪人しないの?」だった。 私文、私立文系が大嫌いだった。 公立の中学でトップにいる子たちが高校入試を頑張って突破して入る地元の進学校は、国立大に行くことが善だった。5教科の基礎学力があるなら、首都圏の中高一貫の子の多くが志望する東京の国立大や私立大学よりも、地方の進学校出身者がマジョリティになる地方の旧帝大やそれに準ずる大学の方が入りやすいし対策しやすかったのだろう。 そ

          地方の国公立大に通ってみたかった東京の私立文系大学院生

          珈琲日記#16 あさごはんは喫茶店のモーニング。

          珈琲日記は久しぶり。1年前から更新が止まっていた。数ヶ月は体調が悪くコーヒーが飲めなくなってしまったこともあった。今は落ち着いて、喫茶店に行ったり、コーヒーミルを買ってお気に入りの豆をひいてコーヒーを淹れるなどしている。 修士2年の後半は、色々悩んだけど地元と東京を行き来する生活をすることにした。修論のテーマが地元というのが大きいけれど、週に3日ほど、地元の役場でまちづくりのお仕事をいただいたこと、東京の恋人と別れを告げたことが地元に帰るきっかけになった。 週の真ん中、火

          珈琲日記#16 あさごはんは喫茶店のモーニング。

          再出発。

          前回の更新から半年以上経っていた。色んなことがあった。大きく分けると以下の5つ。 ①付き合っていた恋人と別れた②博士課程に進む決意を固めた③日常生活をなんとか送れるくらいには体調が回復した④なんとか修論のフィールドワークを行えた。 そして、⑤東京の家を引き払って地元生活になった。 再出発という感じだろうか。 人と違った道を選ぶこと。その決意をするのにとてもとても勇気と覚悟と時間が必要だった。 ①②を選択せずに、東京のそれなりの会社に就職してバリキャリとして働くのもあった。そ

          再出発。