ガスライティング ってなんだ

”Gas Lighting"  という言葉を聞いたことがあるだろうか。

ガスライティングとは
些細な嫌がらせを行ったり、わざと誤った情報を提示し続けたりすることで、被害者が自身の記憶や知覚、正気などを疑うよう仕向ける心理的虐待の手法。
DV(家庭内暴力)の一種として取り上げられることが比較的多く、2018年にはイギリスで流行語となり、一般的に定着した。

この言葉は、1938年に製作され、1944年には映画にもなったアメリカの演劇作品『ガス燈』に由来している。この作品の中では、虐待的な夫が家の中の物を動かしたり奇妙な音をたてたりすることで妻の正気を失わせようとし、気づいた妻がその点を指摘しても、夫は「妻の勘違い」だと主張し続け、追い込んでいく様子が描かれている。

ガスライティングの手口
ガスライティングの加害者は、露骨な嘘をついたり、自分の過去の発言を否定したりすることで被害者を惑わせたり、周囲の人が被害者に反感を持つよう立ち回ったりと、あらゆる方法で被害者を精神的に追い詰めようとする。
これに対し被害者が加害者に説明を求めると、加害者は被害者に対し、「頭がおかしい」「普通じゃない」「お前は間違っている」といった言葉をあびせ続ける。それによって被害者の感情は封じ込められてしまい、精神に異常をきたしてしまったり、場合によっては加害者に依存していったりするようになる。

ほかにも、以下のような行為はガスライティングの手口にあたる。
物事を何かと被害者のせいにする
被害者の日用品の中身を入れ換える
日常生活に不自然なことが頻繁に起きているように見せかける
音や臭いで不快感を与え続ける
被害者が「勘違いだった」と思うようなことを頻発させる
偶然を装って何度も道で被害者と遭遇する…

https://ideasforgood.jp/glossary/gaslighting/   

って書かれててもちょっとわかりにくい。

例えば。

クッキーが箱に入っている。

別に誰のものでもない、何枚入りかのクッキー。

見つけた人が、好きなだけ食べる。

他にも食べたかった人が箱を開けた時にはもう一枚も残っていなかった。

「クッキー、あなたが全部食べてしまったの」

こんな些細な一言。

これがガスライティング だ。

悪いことをしたわけではないのに この一言だけで 

クッキーを食べた人は

「わたしは 食べてしまった」(=悪いことをしてしまった)

という罪悪感に駆られてしまう。


コップに入った飲み物が床に置いてある。

知らずに歩いた人が コップを倒してしまう。

「あー」 〜ため息〜

これも、ガスライティング だ。

コップを倒した人に申し訳ない、 と思わせる

その人が悪い という空気になってしまう。


これ、意外と日常あるあるではないだろうか。

気づかないうちにあなたはガスライティング をしていないだろうか。
されていないだろうか。

「それはあなたが悪い・間違っている」

「ちょっとおおげさなんじゃない?」

「あなたはこう思ってるのかもしれないけど」(実際思っていない)

「そんなこと言ってないよ」(実際言ってる)

「冗談だよ〜 マジになるなよ〜」

「そんなのずっと昔のことじゃん」

「わたしはあなたにやってあげたのに」

「ねえねえ ちょっと相談があるんだけど」

「またかよー」

わあお。

結構、やってる。

あとは、勝手に不機嫌になってるとか。

相手に様子を伺わせるような状態でいるとか。


日常の至る所にガスライティング は存在している。

共通で体験した出来事や記憶を 湾曲させたり
心ない言葉を投げかけることで
相手を不安にさせる 劣等感や罪悪感を与える 自分自身や記憶を疑わせる

そんな行為

全てれっきとした ”ガスライティング”  なのだ!


どうしてこんな啓発系の記事を書いているかというと

ニホンジン、ほんとに結構、やってるし、 結構、やられてる。

しかも無意識のうちに。

本当は大切に想いたい 家族同士。 友人同士。 恋人同士。
 
会社や学校での上下関係なら尚更。


一緒に気持ちいい時間を過ごしたいはずなのに

なんだかモヤモヤする。なんだか楽しくない。なんだか 辛い。

これが原因だったりする。


海外向けのメディアとかみてると

”gaslighting" という言葉 最近はよく見かけるようになって

やめようねというムーブメントが始まってたりするけど

そもそも このガスライティング という定義さえも 

まだ日本では浸透していない。


で、やられた側は結構、 刺さる。

相手に悪いと思わせるためにやるのだから当然だ。

わたしって普通じゃ無いのかな…
申し訳ないなあ…
本当はそうだったのかな…
わたしがオーバーなだけなのか…

無論わたしもそのうちの1人。

gaslightingされることに慣れきっていたから

最初 このタームを知っても意味がわからなかった。

少しずつ概念が掴めてきて初めて

今まで受けた傷

あれも これも それも  ぜんぶそうじゃーん! って 納得した。


あと、認めるのは苦いけど

多分、今まで生きてきた中で

結構 同じだけ 人にそれをやってるはず。


ガスライティング の概念を得て 

他者と関わる上での 自分の言葉と行動に もっと気をつけよう

と思うきっかけになったし

相手との間でそんな出来事が起こっても

"この人今 ガスライティング してるわー” 

と思えるようになって ダメージを受けにくくなった。

だからね…

人との会話や関係性でモヤモヤしている人

なんだか上手くいっていないような感じがする人

ちょっとね、 日常生活で気をつけてみて欲しいです。


あなたは ガスライティング していないですか? 

そして、されてないですか?







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