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【睡眠読書会#3】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む

前回までに読んだ箇所では、「睡眠が大事」といえる根拠の実験について、古い、ということをお伝えしました。

今回の箇所も、睡眠に関するデータ・実験に疑問を投げかけていきます。

1.総務省統計局の睡眠時間調査結果

最も母数も多く、データ作成者の意図が入らないのが、統計局のデータのようです。書籍内では、統計局のデータをどう捉えるか、ということが話されています。

日本人の睡眠時間は、年々短くなっている、という話をよく聞きますが、調査結果を集計すると、データの切り取り方次第では逆に、「睡眠時間が長くなっている!」という驚きの結論に至ります。

データの切り取り方次第で結果が変わることに対して、一喜一憂してはいけません。本来、全体の一部を切り取るということには、誤解が生じるものです。

ですから、ここで一つ、健全に問題意識を持ってください。

いつも見ているデータは、どのように切り取られていますか?
そのデータを解説している人は、何を意図して発信していませんか?
思い込み教育されてませんか?

 

2.スタンフォード大学のバスケットボール選手

バスケットボール選手10人に10時間睡眠をさせた結果、バスケットボールのスコアが伸びました。長時間睡眠はパフォーマンスを向上させる、という調査報告。

スタンフォード大学の調査というところにパンチがありますね。
しかし昨今、有名が正しいとは限りません。
読者自身で、結果を解釈することが大切です。

ちなみに、ここについては、著者の切込み口調が面白くてしょうがないです。ほんと、本を買って読んで下さい。

いずれにせよ、実験は実験、現実は現実です。

 ・バスケットボールのパフォーマンスが上がることと、
  人生のクオリティが上がることは同格ですか?
 ・スコアを上げるための行動(10時間睡眠を取る)に対して、
  十分な見返りは得られますか?

「睡眠時間を長く取らなきゃ」と考えることで、
あなたの人生にプラスになることはありますか?

事実は事実。捏造でも無い限り、計測値という結果は否定してもしょうがないです。その計測値を受け入れない、というのはただの頑固です。

しかし、「計測値」と「私達の生活」との間には、十分すぎるほどの解釈と変動要因のスキマが残されていることを、忘れてはいけません。


3.まとめ

睡眠というトピックに限らず、自ら考える癖をつけましょう。

・提示されたデータは、適切に提示されているか
・実験の結果を実生活にあてはめた時に、その結果は十分に有効な結果だろうか


健全な睡眠を取り戻して、朝から日本を変えていきましょう!
目指せ!「1億総睡眠資産」!!


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