小学生の読書量はどれくらいなのか?

前回勉強の習慣化と定着について記述してきましたが、書ききれなかった、1年生当時の読書量について考察していきたいと思います。
また、読書と学力向上について議論されることも多く
娘の実例と共に実際どのような効果があったか?
その結果にも言及したいと思います。


① 1ヶ月の読書量は?


どのぐらいの量が平均値になるのか、色々と調べてみました。

1989年の学研資料によると、月/平均9.1冊
2019年の学研資料では月/平均3.1冊
と減少している事がわかりました。

男女別に比較してみると
男子 平均2.8冊
女子 平均3.4冊
2~6年生 各学年で比較しても女子の方が若干上回る傾向のようです。

また、毎日新聞と共同で調査した全国学校図書館協議会の2021年資料によると

小学生 12.7冊 
中学生   5.3冊
高校生   1.6冊

不読者(5月1ヶ月間本を読まなかった児童・生徒)割合

小学生    5.5%
中学生  10.1%
高校生  49.8% となっています。


娘自身の当時(小学校1年生)の資料として、夏休みの間に読んだ冊数を書き記してありました。


小1 夏休み 読んだ本リスト①
小1 夏休み 読んだ本リスト②



その冊数を数えていくと、軽く30冊を超える総数は34冊になります。
1日当たり1冊のペースで読んでいた事がわかりました。
実に平均値の10倍近い量を1ヶ月強で読んでいる事もわかりました。
数字は面白かった順となっていると記載してありました。
夏休みと言う事もあり、普段から図書館に行っては10冊/週は借りてきていたので強ち、この冊数を読んでいた事は頷けます。

判断基準をどう読み解くか?

難しい判断になると思われますが、プレジデント社によるアンケートで現役東大生に通う方達の小学校時代の読書量を7.4冊を参考値として考察しても5倍近いの数値になり、娘は大の読書好きだった事がわかります。

② 読書量と賢さの関係性


東北大学加齢医学研究所の研究チームによると、4~18歳の子供に読解力のテストをした結果では
本を多く読んでいた子供達ほど成績は良かった。と公表しております。
更に3年後にも同じようなテストを実施した結果でも
本を多く読んでいた子供は読解力テストの伸びが良かったと言う事がわかりました。

ピアノにおける絶対音感を身に着けた娘においても、6歳くらいまでに神経細胞を爆発的に増える時期を利用したのと同様に
本を多く読むと言う事も脳の神経回路が発達し、成績が上がる=賢くなると言う事に繋がるようです。

上記の事からも、伸び代のある時期を利用し育成できたことと娘は言えるのではないでしょうか?


③ 読書好きになる為のファーストステップ


・ 親も読書(活字)好き?


私自身も読書好きとまでは言いませんが、活字を読む事はどちらかと言うと好きな方だと思われます。
社会人になってから、毎日1冊300p前後の書籍を2ヶ月続けていたと言う事もありました。
全て新書で購入しており月の書籍代だけで1冊当り1000~2000円としても最大で6万近くの金額を使っていたと言う時期がありました。
余りにも書籍にかかる金額が多いと思いなおし、それ以降はWeb等で活字を読み漁る方向に移行するに至ります。

私、娘も大の読書好き(活字好き)と言う事はわかって頂いたと思いますがどうやったら、苦もなく読書(活字)好きになれるのでしょうか?

娘は記憶にないようですが、娘の幼少期に私はipadで電子書籍を読んでいた事が多かった時期でもありました。

・ 幼少期の読み聞かせ


私も娘も幼少期から親が一緒に読む読み聞かせを寝る前のルーティーンとして取り入れておりました。
娘は4歳以降に母親はご退場し私が娘に読み聞かせを引き継ぎ継続することになります。

私の幼少期と違い、娘は読み聞かせをすると眠くなって寝てしまうとこは無く、逆に目が冴えて何度となく「もう一回読んで」と言うのが繰り返されておりました。
私の心情としては、複数回も続くと流石に困り果てながらも対応し続ける日々でした。

時折、娘の反応を見る上で読み聞かせの文字を追いつつ書いてある事の逆を話して私自身も娘の反応を見て楽しんでいた事もありました。
それに対して、娘は「そんなこと言ってないよ。」と常に即答してきます。

私も心の中で「やるな!こやつ。良く分かったな!?」と心の中で呟きつつ更に難しい表現、描写を考えながら読み聞かせを続けます。
思い返しても私が娘の反応を楽しむ意味で読み聞かせでも常にアンチテーゼを投げかけていたと言うのがわかります。

2歳の頃では「悩むことがあって苦しい。 難儀である。」と言う表現を「悩ましい」と娘に話していた事もあり
舌っ足らずな娘は「なめかましい」と上手く言えないで私はそれを聞いて腹を抱えて笑った事もあったくらいです。
娘にとって実に悩ましい言葉だったのでしょう。
2歳児にこう言った言葉を常に投げかけていた父親ですからねぇ。
そりゃーそれ相応の成長はするでしょ?
いや、してくれないと困ってしまいますよ。
親としての心情は……。

皆様のご家庭でもこう言った事はありますか?

・ 1日1冊読むと言うけれど……。


私自身は読む速度は熟読する方で遅い事もあり1冊平均にすると4時間前後はどうしてもかかってしまいます。
通勤時間往復しても読み切らない時なんかは帰宅してから2時間くらい読み耽っていたりしてました。
確かに読み易い本と読みにくい本があって私の場合どうしても遅くなるのですよ……。

それ比較すると娘は本当に早いです。
1冊当り私の半分以下で読み終わるようです。
それでいて、内容もしっかり入ってるようなのでマジで変態だと思います。
そういう事からも集中して読み続けたから読むペースも早くなったのかと思います。

・ 私は本当に読むペースが遅いのか?


気になったので、とことん調べてみようと思い色々と調査開始です。

一般的な読書速度は400~800字/minと言われているようです。
小説などで1冊だと文字数にして20万文字前後と言われており、1ページ当り最大800字前後と言う事もわかりました。

250ページを大体4時間で読み終わるペースで読めると言う事からも1ページ1分の平均~若干早い?ペースと言うのも判明いたしました。

・やっぱり娘は変態だった……。


1冊で約36万文字と言われているハリーポッターの小説を娘にどの位で読み終わる?と聞いたところ
誰にも邪魔されず集中した場合に限りと言っていたが1時間強で読み終わるという回答でした。
これは1分当り6000字前後で読んでいる計算となります。
この数値は速読なんすかね?
頭おかしいとしか言いようがない結果と考察に至りました。

更に娘がどういった要領で読んでいる?と尋ねてみると
文中に出てくる様な言い回しや言葉の使い方を頭の中の類似する引き出しに入れておいて、類する言葉が出てきた時にそこから引き出してくるイメージだと語っています。

娘の読み方のロジックが私は理解できるが、これはあくまで一つの手法って事が強いと感じる部分でもあります。
多分、同じように真似しようとしても部分的には出来る様になると思いますが、効率が悪く最終的には破綻が生じる可能性が高いのではないでしょうか?
真似をする事は良いと思いますが、合わないと思ったら自分に合った別の方法を模索するのも一つの手ではあると思います。
また、このNOTEを読んで頂いた方には娘のロジックを参考にして良い所取りのアップデートをして頂けると私としては嬉しくもあり、そういう人材が多く増えるのを楽しみにしております。

娘は読書が好きと言う事もあると思うけど、早く読んで次の本を読みたいと言う強欲な部分がある事からも常に速く読む為に最適化された読み方なのだと私は思います。

私自身のIQも幼少期で先天的な数値で148と言う数値でした。後天的な訓練によって最大値は170まで上がっていたと母から聞かされて育ちました。
娘は簡易計測が出来るサイト等で150はあるみたいと言う事もありました。
IQに対する考察も今後に語る事もあると思いますが、それはまた別の機会にしたいと思います。

無から有を作り出す要素だけを考えるとIQと言う数値は高ければ高い方が良いと、ここでは言っておきます。
IQ的な考察を考慮してもやっぱり私以上に変態な娘ですね。

④ まとめ


一般的な平均値を上げてみると……。
受験に必要な読む速度約1,200文字/分
難関高校、大学受験に必要な読む速度約1,500文字/分
社会人の読む速度の平均約600文字/分

と言う結果が検索で出てきました。

読書速度を計測できるサイト こちらの方で私が計測した結果は800~900字/分くらいな数値で計測されました。
娘の結果は1200字位で読みにくかったとの事でした。

ここのランキングでも1位の方は6000字を超えていたと記憶しています。

皆様も是非チャレンジしてみてください。

偏差値70以上を見据えつつ、学力系に特化した成長をお考えのご家庭にはある一定の基準値にはなるとは思います。
これはあくまで通過点段階の考察であり、ここまで早くなくても良いと思うようならば成長は止まってしまうのも事実だと思います。

娘以上の怪物が溢れ出て人材が豊富になればと私は常々思い描いています。

・ 追記

幼少期の読み聞かせから始まった手法も強ち間違ってはいなかったと言う事でしょうか?
誉め言葉としての変態と言う表現をしておりますが、2年生になる少し前にはとあるアニメ映画の全台詞を丸暗記してしまう事もありましたのでどの作品を覚えたのだろう?予想をしてみてください。
上記についても、詳しく書いていきたいと思ってはいます。


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