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死んだらどうなるのか

 死んだら、どうなるんだろう。

 そんなことを、考えた。

 死んでしまったら、どんなふうになるんだろう。

 こうした、気持ちとか、意識とか、そんなことはあるのかな?

 天国とか地獄とか、少なくともあの世? 死んだ後の世界があって、そこで生きていくのだろうか? 死んだのに、生きる、なんておかしい気もするけれど。

 それとも、死んだら何にもなくなってしまって、もう何も考えられないし、何にも見ないし、聞こえないし、とにかく、何にもない。そんなふうに、なってしまうのだろうか。

 思わず ぶるっ と震える

 想像しただけで、たまらなく怖かった。

 何にもない、そうだとしたら、何をしているのだろう。何にもないわけだから、何ができるわけでもない。それはいつまで? いつまで、という概念すらないのかもしれない。何にもないのだから。

 私が、私でなくなって、こうして考えている私はどこにもいなくなって、私はもう私ではない、そんなことさえ考えられないーーなんて……。

 これ以上、考えたくないくらい、怖い。

 それとも、この世界はすでに終わっていて、死んだら別の誰かになるのかな。その誰かの私を、同じように生きるのかな。何もかも、国も性別も時代も法則性なく、その誰かに、その誰かの私を、死んだ瞬間からその人になり、初めから生きていくのかしら。

 それとも、まだ未来は決まっていなくて、死んだらその時代の先のどこかに生まれ変わるのかな。

 わからない。

 わからないけれど、死んだらどうなるのか、それはなんだか、気になってしまう。

 死んだ先のことなんて、死んでみないとわからないけれど。

 と、ぐるぐる考えているうちに、宿題も進まないまま時間だけが経っていた。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。