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多様性を認められたら

 私は認めよう あなたを

 あなたは認めてくれるだろうか

 私は認めよう あなたがたを

 あなたがたは認めてくれるだろうか

 単一の思想は 単一の想いとなり

 それがゆえに発展し それがゆえに狭まる

 それ以外は認められない という

 頑ななる 想いと 頑ななる 誓いと

 禁忌を破った後に 待つ

 報復にも近い 証明できない

 罰に 怒りに 畏れに 呪いに 

 すべてを すべてを 染めてしまう

 人は 人が作り出した 支配の拘束から

 抜け出せもせず 抜けようともせず

 自らを当てはめて 自らを閉じこめる

 正しい 間違い に縛られて

 皮肉にも 恨み 怒り でつながっている

 多様性とは なにか

 それを認める とは なにか

 国も 人種も 宗教も 肌の色 目の色 髪の色

 何もかもが すべて すべて すべて すべて

 関係なく 関係することなく あれたなら

 争うことなく いられるのだろうか

 それでもなお 絶え間なく続く戦い

 人は人といがみあい 信ずるものを守るため

 ただ 自分を 守るため

 信ずるものがよいものであると 信ずる己のため

 相手を 蹴落とすことを 貶めることを

 やめられない のだろう

 それでもなお お互いのよさを認めあいて

 尊重することが できるのなら

 争う必要など あるのだろうか

 多様性 という 何の縛りもない

 国とか人種とか宗教とか 何も関係のない

 ひとり として ひとりの 人間として

 いち 動物として いち 生物として

 地球に存在する ものとして

 つながり あえたのなら

 手を 取り合える だろうか

 それでもなお これまでの歴史が語る

 何と 儚い のだろう

 人の 夢とは 何とも

 それがもし 人の夢でなかったとしても

 荒唐無稽 と 罵るだろうか

 この世界は この世界が

 それでもなお それでも なお

 私は認めたい あなたを

 私は認めたい あなたがたを

 それがたとえ 泡沫の如き弱々しい

 ものだったと しても

 現実する残酷で残虐なものを 想像できていない

 そうであったと しても それが

 私にできる 唯一の 祈り

 私にできる 小さな こと

 小さな 小さな

 ひとり として

 できる すべて

 

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。