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心は落ちていく

 それはいつも、突然頭によぎる。
 
 私は なんで こんなに できないのだろう
 私なんていらない 必要ない
 私みたいな ごみ できない人間など いてもいなくても変わらない
 私の言葉なんて 伝わらない

 意識的にしろ、無意識的にしろ、そんなことを感じ、心が塞ぎ、思考が回らず、うまく行動ができない。

 今回は特に、久しぶりに、それが重かった。

 ここ数か月ほど、突然フラッシュバックのような、記憶の奔流をイメージする、何かが流れ、映し出され、訳もわからないまま気持ちが悪くなることが頻回にあった。それ自体は学生のころからあるので付き合いは長いけれど、それがここのところひどかった。
 それもひとつ原因にあるのかしら。
 胸が実際に苦しいと感じるほど、落ちていた。いや、病んでいた。

 昔に比べれば、以前ほど落ちていても「あぁ、またか」と考えられるほど余裕ができるようにもなり、心の動きで体の動き自体は鈍くもなるけれど、それほど大きな影響はなかった。

 それが、久しぶりに、頭ではそう考えていてもなお、思考がそちらから切り離せず、正直、何もできていなかったし、ミスも多かった。

 定期的に、こうなってしまうのには、何か理由があるのかしら。

 もともと悲観的に受け止めてしまう思考回路でもあるし、そもそも人付き合い自体がうまくない。どう接したらよいのか、いつも、悩む。声を出すだけでがんばらないといけないようなときもある。どうしたら、周りの人のようにあんなに自然に関わりが持てるのだろう、と思う。

 きっと、私はみんなの仲間になれていないし、それはもしかしたら、私のほうから無意識に拒絶しているだけなのかもしれない。拒絶? いや、私にそんな価値はない、と勝手に決めつけているのかもしれない。

 それが本当に私の勘違いで、周りから見たらそんなこと思っていないかもしれないし、私がそんなふうに考えていることさえ、感じ取れないかもしれない――いい意味で。そうだったら、とも思う。けれど、そんな甘えた考えに傾くのは許されない。
 
 自分のことをもっと信じて、自分の想いをもっと信じて、自信を持っていけたら、いいのだろう。そんなことしか思い浮かばないことに、辟易する。

 これは、この先もずっと、待ち受けている問題。

 それでも、私にできることを、精一杯。

 ……なんで、あんなにいい人たちのことを、もっと、自然に、信じられないのだろう。それが、心底、いやになる。自分が本当にいやしい存在に思えて、いやになる。

 それでも、私にできることを、精一杯。それが、私のできること。

 それが、少しでも、利用者さんの笑顔につながったなら。

 ほんの少しでも、つなげられるように。

 まずは自分を、笑顔にできない、と。とは、思う。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。