今を、こうして精一杯
宇宙に輝く星々の煌めきは、それはすでに過去のもの。現在を生きる私たちからは認識ができないほどの、遠い遠い記憶からのメッセージ‥……そんなことは、わかっている。
望遠鏡を覗く。その行為すらも、前向きではなく、私たちが生まれる前の、あのころを見つめるようなものなのだろうか。いや、
観測とは現在を見守ることだと、私は思う。今見ているこの輝きが、たとえ遥か以前の光であろうと、私が認識できるものは、今なのだ。
宇宙の巨大という言葉すら生ぬるい遥か悠久の彼方からすれば、人類の歴史どころか地球に住む生物の歴史すら瞬くような時間なのだろう。そう考えると、なんてちっぽけなことで、我々は悩んでいるのだろうか。
と、よくそんな話しを聞くけれど。
私は、そうは、思わない。
たとえ、宇宙から見た私がちっぽけな存在であったとしても、そもそも、なぜ比べられなければいけないのだろう。
私はきっと、ちっぽけな存在ではあるけれど、そんなちっぽけな存在であっても、私はこうして精一杯生きている。考え、悩み、どう生きていくのか、精一杯。
宇宙や星の寿命が長いからと言って、取るに足らないものだと批判することは、私にはできない。
私はこうして、星を眺めるのが好きだ。その好きの気持ちは、私にとってはかけがえのない、尊いもの。それが幾光年前との逢瀬であろうとも構わない。
だって、私は今をこうして生きている。
今、見える星々を好いている。
比べる必要なんてなく、今こうしてあることを。
誇りに思って、生きていたい。
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いつも、ありがとうございます。
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