”ミモザ”のような恋だった
ー10年前、地下鉄のホームを出た先で出会った。
彼はスケボーをしていた。
彼に声をかけられた。
「どこに住んでんの?」
私は彼に怖ががりもせずに答えた。
『ここを真っ直ぐ行ったマンションだよ。』
「俺は反対方向を真っ直ぐ行ったところ!」
私は専門学生、彼は大学生。同じ歳だった。
1時間ほどお互いのことを話した。
連絡先を交換して、私たちはそれぞれの家に帰った。
酔っ払ってたし、覚えていないだろう。
彼からその後連絡が来るなんて期待もしていなかった。
ただ・・・また会えたら。