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「ロリータII ~下校チェイス~」1983年の美少女ゲームたち【美少女ゲームの歴史をたどってみた】

こんにちは、「なり」と申します!

現在、私は本noteにて「美少女ゲームの歴史をたどってみた」というシリーズを展開しております。
先日の記事において、1983年にリリースされた美少女ゲームのうち、代表的な作品をリストアップすると共に、その一部をご紹介致しました。
比較的マイナーな作品が多いにも係らず、お蔭様で好評を頂いております!
もしご興味のある方は、ぜひご覧ください。

今回の記事は、先日リストアップした1983年の美少女ゲームのご紹介の続きとなります。
先日のリストのうち、PSKよりリリースされた「ロリータII ~下校チェイス~」についてご紹介致します。
タイトルに「ロリータ」という言葉があるので、「幼女と過ごす甘い一時」といった内容をご想像するかもしれませんが、本作の内容はそれとは真逆のベクトルを向いていることを思い知らされると思います


「ロリータII ~下校チェイス~」について

ロリータII ~下校チェイス~」はPSKより1983年にリリースされました。
PSKは「パソコンショップ高知」の略で、その名の通り高知市にあったパソコンショップとなります。
PSKは馴染み客が制作して持ち込んだゲームソフトを販売していましたが、本作もその一つとなります。
先日の記事「1982年の美少女ゲームたち【美少女ゲームの歴史をたどってみた】」において、「ロリータ 野球拳」(PSK、1982年)をご紹介しましたが、本作もこの「ロリータ 野球拳」と同様、武市好浩氏によって制作されました。

タイトルに「ロリータII」とありますので、前作「ロリータ 野球拳」の続編というか、シリーズ物のような位置付けになっています。

https://fm-7.com/museum/products/eia0e91w/

本作のマニュアルには次のように書かれています。

先日の野球拳で自信をつけた『あなた』は、ロリコン道の真髄を極める意欲に燃え、下校時の市街地へと進出しました。
しかし、街にはパトロール中の警官が・・・・・・あなたは何人おそえるか?

ブログ「Oh!FM-7」の記事より

どうやら本作は、「警官の目をかいくぐって少女たちをレ〇プする作品」のようです。
美少女ゲームの黎明期にして、早くも凌辱物が登場してきました。
というか、今後このシリーズでご紹介する作品をご覧になればお分かりになると思いますが、初期の美少女ゲームの作品は凌辱物が結構多いのです

本作のゲーム形式と攻略法

本作を起動すると、オープニング画面が表示されます。
いかにもロリロリしたルックスの少女が描かれています。

図1 「ロリータII ~下校チェイス~」のオープニング画面

リターンキーを押すように要求されているので、早速押してみます。
すると・・・・・・

図2 何とも味気ないテキストオンリーの画面

ご覧の通り、何とも味気ないテキストのみの画面が表示されました。
そしていきなり「ENTER COMMAND」と表示され、何の説明もないまま、何らかのコマンドを入力するように要求されています。

ゲーム形式について

本作のゲーム形式はアドベンチャーゲーム(AVG)ですが、その中でも「テキストアドベンチャー」という形式で制作されています。
「テキストアドベンチャー」とは、「テキスト(文字)」のみによって表現されるアドベンチャーゲームのことです。AVGの発祥とされるアメリカでは、AVGの黎明期においてはテキストアドベンチャーが主流だったそうです。日本でも本作のようなテキストアドベンチャーの作品は制作されましたが、本数はそれほど多くありませんでした。
一方、画面にグラフィックを表示する「グラフィックアドベンチャー」がアメリカで制作されるようになりました。日本でもグラフィックアドベンチャーの作品が制作されるようになりましたが、こちらの方が主流となって行きます。

但し本作の場合、ゲーム自体はテキストのみで進められるものの、要所要所で女の子のCGは表示されるのでご安心下さい

話を本作に戻しましょう。
コマンドを入力するように要求されていますが、本作のコマンド入力は英語のみとなっています。
日本のゲームなのに何でコマンド入力が英語なんだよ」と文句を言いたくなる方がいらっしゃると思いますが、この頃はコマンド入力は英語で行うAVG作品が少なからずありました
その理由としては、「英数の入力に慣れた人にとっては、カナ入力よりも楽」「プログラム内の文字列の処理が楽」といった理由が考えられますが、ハッキリした理由は私にも分かりません。「AVGの発祥であるアメリカと同じ入力方式を選んだ」というだけ、という可能性が高いと思われます。

本作のコマンド入力は英語で、「動詞のみ」「動詞→名詞」「方角を表す記号(N, S, E, W)」を入力する方式となっています。

本作の攻略について

まずはAVGの基本コマンドである「LOOK」を入力して、周囲の状況を確かめてみましょう。すると・・・・・・

図3 周囲の状況が示されるが、文字だけというのはしんど過ぎる・・・・・・

何と、プレイヤーがいる現在位置の状況というよりは、進める方向が示されました。これがテキストのみ、というのはかなりしんどいと思います。
このテキストのみの情報を見ながら、紙にマッピングを行うことでゲームを進めざるを得ません。令和を生きる人間に取って見れば面倒くさいことこの上ないですが、この頃はこの手の面倒くささは当たり前だったのです
むしろ、「何も知らされていない状況で、手探りでゲームを進める」というミステリアスさがAVGの醍醐味だったので、この手の作りを歓迎していたゲームファンもそれなりにいたのではないかと思います。特にテキストアドベンチャーの場合、視覚的な情報は全く与えられないため、ミステリアス度はさらに増す、という効果が得られます。もっとも、CGを作らずに済ませたい制作者にとってはありがたい効果なのですが

ともあれ、まずは作品上の舞台をうろついてマッピングを行わないことには、ゲームを進められないように思えます。
このマップですが、何と30×30マスというかなり広いものです。これをテキスト情報のみでマッピングしていくのは並大抵の苦労ではありません。
そこで文明の利器であるインターネットを駆使し、攻略情報に基づいて進めます。2つのサイトを見つけましたが、ありがたいことにどちらにもマップが表示されています。

上記の攻略記事のうち、Chaser氏の記事から引用してみます。

基本的には「少女を捕まえROPEでしばり、警官に見つからないように袋小路に連れて行ってHAMMERで気絶させてからRAPEする」事を繰り返す。

ROPEHAMMERはたとえ複数拾っても女の子に使用すると全部無くなってしまうので、一つずつ拾って使う

【 行動パターン 】
・ROPEとHAMMERを持って女の子のいる場所に行く
・CATCH GIRL
・USE ROPE
・USE HAMMER
・SEARCH GIRL
・RAPE GIRL

ブログ「Chaser のジャンクヤード」より

何とも物騒なことをさせられるゲームだと思います
ひとまず、ロープとハンマーを一つずつ拾って使うことに注意しながら、「レトロPC美少女ゲーム攻略 @ wiki」のマップに示された①~⑧の順番で女の子を捕まえて、一~八の場所でレ〇プしていくことにしましょう。

Act1:道行く少女を捕まえよう(前半戦)

まず①の少女を捕まえて、一の袋小路まで連れて行きました。
「SEARCH GIRL」で女の子のプロフィールを調べてみると、「セーラー服を着た女子中学生です」とのことです。
今の倫理基準からいくとアウトになる事案ですが、1983年当時の話なので見逃してやって下さい。
それでは早速ハンマーで気絶させて事に及んでみると・・・・・・

図4 セーラー服を着た女子中学生の事後

ご覧の通り、レ〇プに成功しました。
胸が薄めでまだ発育途中の少女を襲うことに罪悪感はありますが、あくまでゲームなので粛々と進めて行きます

②の少女を捕まえて、二の袋小路まで連れて行きました。
プロフィールを見ると、「ちょっと おかしい??」と表示されます。
どうおかしいのか気になりつつも、ハンマーで気絶させてレ〇プしてみます。
すると・・・・・・

図5 剃刀を指に挟んで請求書を突き出すセーラー服少女

うん・・・・・・?セーラー服を着た少女が、右手に請求書を持って突き出しつつも、左手に剃刀を指に挟んでいます。
確かに、少女の顔つきは美人ではあるものの、やっていることはかなり奇異に感じます。
これはいったいどういう状況なのでしょうか?
察するに、「レ〇プされたというよりも、援〇なりパパ〇なりしてやったという感覚で主人公に料金を請求しており、『支払わないと剃刀で切り裂くぞ』と脅しを掛けている」といった状況でしょうか。

③の少女を捕まえて、五の袋小路まで連れて行きます。
途中で定期券が落ちていたので、拾って調べてみます。

京成電鉄 津田沼 ―― 大久保 間 /
東邦中学 八重垣 静香

「ロリータII ~下校チェイス~」本編より

確かに、京成電鉄大久保駅の近くに東邦中学校は実在していますが、実名を出していいのかすごく心配です。当時はその辺りのことがおおらか過ぎたという事情はあったと思いますが。
それにしても、この八重垣静香という少女の名前ですが、覚えておいた方がよいのでしょうか?

少女のプロフィールを調べると「ムフフ♥♥」としか表示されません。
例によってハンマーで気絶させてレ〇プです。

図6 四つん這いかつお尻丸出しの少女

何と、セーラー服の少女がスカートを剥ぎ取られ、お尻丸出しのまま四つん這いにされています。
いかにも後ろから「こんにちは」される前後の状況に見えます。
少しずつですが、H要素が高まっているような気がします。

④の少女を捕まえて、三の袋小路まで連れて行きました。
プロフィールを調べると「金髪の小学生です」とのことです。
おい・・・・・・大丈夫か・・・・・・?
疑問を感じながらも、いつも通りのことをしてみます。

図7 下半身はパンツ一丁で壁にもたれ掛かる少女

少女に何が起こったか・・・・・・?
つまびらかには申し上げません。
皆さまのご想像にお任せ致します

Act2:道行く少女を捕まえよう(後半戦)

前半戦で4人の少女を捕まえてレ〇プすることに成功しました。
次の後半戦では残り4人の少女を捕まえて行きます。

③の少女を捕まえて、四の袋小路まで連れて行きます。
四の袋小路の手前に警官がいますが、ここを通過するためにはコツがあります。
まず警官のいる場所に来たら「DROP GIRL」で少女を一旦下ろします。そしてその直後に「CATCH GIRL」で少女を捕まえて移動すれば、警官に捕まることはありません。
プロフィールを調べると、「この少女は、襲ってみないと分かりません」と表示されました。うう、どうなることやら・・・・・・

図8 いかにもやられてる感満載の少女

いかにも路上に組み伏せられて襲われている、といった感じの少女のCGが描かれました。
ここへ来てようやく、本作初めての乳首描写です

⑥の少女を捕まえて、六の袋小路まで連れて行きます。
⑥の場所には警官がいますが、警官の目の前でも少女を連れ去ることができます
プロフィールを調べると、「この少女は、襲ってみないと分かりません」と、先ほどと同じメッセ―ジが表示されました。
なのでいつも通りの対処をしてみます。

図9 頬を赤らめながらムンクの「叫び」のポーズを取る少女

すると、頬を赤らめた少女がムンクの「叫び」のポーズをしていました。
右横には「ロリコン退散」というポスターがデカデカと貼られています。「レッツゴー!陰陽師」を彷彿とさせるキャッチフレーズです。
見ようによっては、主人公に襲われることを歓迎して頬を赤らめているようにも見えます
実際、強姦は女性の人権を踏みにじるものとして絶対悪のように扱われている一方、レイプ願望を抱いている女性も少なからずいるようです。

いや、「ロリコン退散」なんていうデカ過ぎるポスターをわざわざ見せつけているくらいですから、やはり襲われたくはないのでしょう。
やはり「叫び」のポーズを取っていることから「この人は痴漢!」と大きな声で叫んでいるのではないでしょうか。


⑦の少女を捕まえて、八の袋小路まで連れて行きます。
途中で靴を拾って調べてみましたが、「赤い22.5cmの靴です」と表示されるだけです。おそらく、ダミーアイテムでしょう。
プロフィールを調べると「刺激的な小学生です」とのことです。
また小学生の出現ですが、コンプラまみれの令和の時代においては頭の痛い設定です。
とにかく、やるべきことはやっておきます。

図10 下半身を露出させてマスクをしている少女

おや・・・・・・下半身がスッポンポンになっていますね。どこかでパンツを履き忘れてしまったのでしょうか。
下半身がスースーして風邪を引いてしまったのか、マスクまでしているようです。
さりげなくワ〇メが描写されていたので、きっちり修正を施しておきました。

⑧の少女を捕まえて、七の袋小路まで連れて行きます。
プロフィールを調べると「ロングヘア―の少女です」とのことです。

図11 長身のお姉さんっぽいロングヘア―の少女

やることをやってみると、長身のお姉さんっぽい風貌をしたロングヘア―の少女が倒れていました。
これまでのところ、登場した少女の中ではこの子が一番好みです

Act3:少女を探して倉庫へ連れ込もう

さて、ここまで計8人の少女をレ〇プすることに成功しました。
あと残り2人いるのですが、これらの少女を捕まえて、倉庫の中でレ〇プする必要があります
倉庫の中に入るには鍵が必要なので、倉庫の鍵も見付ける必要があります
これらの少女と鍵の場所ですが、「ランダムで決まる」という説と、「場所は決まっている」という説の2つがあります。
その検証も併せて行ってみたいと思います。

「場所は決まっている」説は、「レトロPC美少女ゲーム攻略 @ wiki」に記載されている情報であり、マップ上の場所も示されています。
さっそく少女が発見できるとされる場所に行ってみると・・・・・・あっ!確かに少女がいました!
さっそくこの少女を捕まえて⑩の場所に連れて行きたいのですが、その前に鍵を取る必要があります。
これまた鍵が発見できるとされる場所に行ってみましたが、確かにそこで鍵を見つけることができました
どうやら「場所は決まっている」説は正しいようです

⑩のドアの前までやって来ましたが、ここでは注意が必要です。
まず「DROP GIRL」で少女を下ろしてから「OPEN DOOR」と入力し、「CATCH GIRL」としてから⑩の倉庫に入ります。
こうしないと、警官に逮捕されてしまいます。

無事に⑩の倉庫に少女を連れ込むことに成功しました。
プロフィールを調べると、「この少女は、襲ってみないと分かりません」と表示されました。
ならばエイヤといつものことをやってみます。

図12 下半身がスッポンポンのまま仰向けになる少女

すると、結構美人なセーラー服姿の少女が、下半身がスッポンポンのまま仰向けになっていました。両脚の間にある暗闇が気になりますが、ご想像にお任せします。

さあ、残りはあと1人だけのはずです。
鍵を拾って少女を捕まえて、⑨の倉庫へやって来ました。
プロフィールを調べると、再び「この少女は、襲ってみないと分かりません」と表示されました。
ということでやることをやってみます。

図13 胴が長めの悲し気な目をした少女

そこには胴が長めの悲し気な目をした少女が横たわっていました。
手足を縛られて可哀そうな気もしますが、そういうゲームなのだから仕方ありません。

そしてエンディングへ

10人目の女の子をレ〇プした後にリターンキーを押すと、画面が真っ暗になって、テキストが表示されます。

図14 制作者から祝福?のメッセージ

おめでとう!
あなたは全ての少女を襲えました!!

「ロリータII ~下校チェイス~」本編より

10人の少女をレ〇プした後で祝福されても、素直に喜べないのは気のせいでしょうか。
ひとまず指示通りにリターンキーを押してみると・・・・・・

図15 やられてしまっていると思われる少女の裸体CG

裸体となった少女が横たわり、怪しい黒い影が少女の膝を掴んでいます。
最後にご褒美とばかりに、本作で一番過激と思われるCGを頂くことができました。

さらにリターンキーを押してみると、次回作の予告と思われるメッセージが表示されます。
これは文字通り、武市先生の次回作にご期待下さい

おわりに

いかがでしたでしょうか?

本作はノ―ヒントだと解くのはかなり難しいですが、攻略法(特にマップ)を知っていれば、比較的容易に解けるのではないかと思います。
美少女のCGについては、H度はやや低目なものの、少女たちの裸身を結構味わえる作品だったのではないかと思います。
それにしても全員レ〇プしないとHCGが見れない、というのはどうかと思いますが・・・・・・

これからもまた、ゲームに関する記事を書けたらと思います。
以上、「なり」がお届けしました!


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