- 第12話 -【閲覧注意】女子タクシー運転手だけしかいない飲み会を開催

やあやあ。
Nariです。

        \\最年少//
         \\女子//
 \\\元ペーパードライバー///
現在タクシードライバーとして働いています。

前回の続きです
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5日目の研修はタイヤ交換です。
持ち前の力が強すぎたのか、めちゃくちゃスピーディーに交換でき、拍手喝采。
もはや車工場の部署へ行きたかったと切実に思います。
新しい制服が真っ黒になりましたがね。

タクシーをやってると業務中にタイヤ交換をする時がたまにあるらしいんです。
あるわけないだろ!と思っていました。
でも後々、ある事件が起きます。
それはもう少しあとのお話しです。

午後は車椅子講習を行いました。
セイコと車いすに乗り、
どっちが早いか競ったり、回転してみたりしました。
ものすごく疲れます。
車椅子を普段使う人たちがどれだけ大変なのか痛感した出来事でした。
車椅子の人、本当に乗ってくるのかなあ…
これもまた後でのお話しです。

さあ、こうして怒涛の一週間が幕を閉じます。

全ての研修を終えた最終日の夜。
キョウコ先輩とモモエ先輩の奢りで
焼肉食べ放題に連れて行ってもらいました。

アキナ、セイコ、チサトの性格は全員一ミリも似てないんですが、
ただ一つ、共通点があります。
めちゃくちゃ食う。

お酒も入ると本音もどんどんエスカレートしますよね。
ハイボール一気飲みしたアキナが言いました。

「先輩〜!あの上司、私たちのことすごい呼び方してません?マジやめて欲しいんですけど!」

そうなんです。
あの干し芋みたいな課長が、
新卒女子たちのことを初対面から下の名前で呼んでいるんです
しかも少しアレンジして。

アキナはアキちゃんと呼ばれているらしい。
セイコは呼び捨てでセイコ。
チサトはチイちゃん。
キョウコ先輩も入社時から当たり前的にキョンキョンと呼ばれ、
モモエ先輩なんてイミテーション・ゴールドと呼ばれてるらしいですよ。

このあだ名の違いはなんだ?と話して盛り上がりました。
ちなみに私もこんな感じでなったんって
少し恋人っぽく呼ばれていました。

箸休めにナムルをつまみながら聞いてみます。
みんな免許を取得してから運転したことがないペーパードライバーだといいます。
というか、
全員都内で運転したことすらありません。
自分がお客さんだったら絶対そんな状態の人のタクシーに乗りたくないですね。

キョウコ先輩はよく笑いめちゃくちゃ声がデカい。
そして誰よりも酒を飲み、タバコを吸います。
明るくて面白いキャラって感じです。
モモエ先輩は逆にほんわかしてる癒し系な雰囲気です。
スイーツが大好きらしく、デザートのアイスをひたすら食べています。
2人ともとってもフレンドリーですぐ仲良くなり、
連絡先もゲットしました。

先輩のおかげで人見知りのチサトも溶け込んでいるようにみえました。
アキナはもうすでに泥酔状態で、キョウコ先輩と肩を組んで騒いでいます。
セイコはひたすら肉を平らげていました。

そして何よりびっくりしたのはモモエ先輩はホストにドハマりしていて、
給料を全て注ぎ込むレベルだということです。

そしてキョウコ先輩は男性側の新卒教育係、つまり同期の男性タクシー運転手5人全員と
なんらかの関係を持っているとぶっちゃけてきました。
「あいつはこうで〜こいつはああで〜」
ソっと耳を閉じておきました。
社会人ってこんな感じなんでしょうか。

すると肩を組んだアキナと大声で、

「先輩〜うちの同期の男で1人だけイケメンいますよね〜狙った方がいいんですかね〜」
「そうだよー!社会人になると意外と暇だから、飲み会でもして仲良くなりなー!あ!宅飲みした時にでも連れて来なよ!」
「男の同期4人しかいないんすよ〜少ないですよねー」
「男の更衣室しかない営業所があるから、そっちに流れていってるんだよねー。まあ最初はその中の4人で遊べばいいんじゃない」
「そうっすねー!」

みたいな話をしはじめます。

みんなで駅に向かう頃にはもう宅飲みの日にちも決まっていて、
強制参加することになりました。

入社5日目でここまで濃い話を聞けるなんて思いもよりませんでした。
ただ、タクシー運転手に関してのモチベーションがだだ下がりなまま、
自宅に帰りベットにダイブしました。
おっと危ない。
明日は最後の土日だから実家に帰省します。
アラームをかけないと。
そうです。
タクシー運転手の休みは完全土日休みではありません。
シフト制なのでもちろん休みにすることもできますが、
固定ではないってことですね。
次いつ帰れるか分からないので急遽帰省することにしました。


次回は帰省のお話しです。
涙ほろほろかも?
お楽しみに。

ではでは。

nari


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