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#27 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年9月25日~9月30日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(31:58)は購入後に視聴可能。

#27 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年9月25日~9月30日)

聯合国最高司令官ダグラスマッカーサーと非公式に御会見される昭和20年9月後半です。

・いつどんな国でも大事なことであり、順番を変えることができない:
1. 食糧問題と住宅問題の解決 2. 社会的安定の達成
3. 世界の一般的平和に貢献するための改革事業への着手

・マッカーサーとの非公式会見、互いの信頼関係

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(31:59 mp3版|ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、歴史の力、時間の重力がどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!

<9月25日|火曜日>
・モーニングコートを御着用
・臨時式部職用掛拝命の外務省参事官奥村勝蔵
・ニューヨークタイムス太平洋方面支局長フランクルイスクルックホーン
・約5分間にわたり謁見
・大東亜戦争勃発以後最初に天皇に謁見した米国人
・戦争終結後最初に謁見した外国人
・宮内大臣石渡荘太郎 #宮内省よりクルックホーンの謁見が発表
・FRANK L. KLUCKHOHN
・日本の将来に対する天皇の見通しと希望
・米英両国に対する宣戦の証書の渙発経緯等につき質問書が提出
・文書により御回答
・立憲的手続きを通じて表明される国民の総意に副い必要な変更が行われるよう希望すること
・食糧問題住宅問題が解決すれば社会的安定が達成
・世界の一般的平和に貢献するための改革事業へ着手できると考えること
・文化及び文明の向上に対する平和的貢献を通じて国際社会における日本の正当な地位の回復を確信すること
・聯合国最高司令官の聡明と政治的手腕に大いに期待すること
・武力の行使による恒久的平和の確立維持は困難
・平和問題の解決は勝者敗者を問わず
・自由な諸国民による武器に頼らない和解に存すること
・終戦連絡事務局官制改正の件
・UP通信社社長ヒューベイリー
・謁見
・話題はゴルフ野球生物学その他広範な範囲
・聯合国総司令官マッカーサーとの御会見予定

<9月26日|水曜日>
・式部長官武井守成
・明日の聯合国総司令官マッカーサー御訪問につき御会話
・開戦当時の回顧
・当時の首相東条英機に対し開戦の詔書発布は断腸の思い
・多年親交にある英国皇室とたとえ一時なりとも敵対することは遺憾に耐えない旨を伝えたこと

<9月27日|水曜日>
・聯合国最高司令官ダグラスマッカーサーと非公式に御会見
・米国大使館に行幸
・宮内大臣石渡荘太郎
・侍従長藤田尚徳 #侍従徳大寺実厚
・侍医村山浩一
・行幸主務官筧素彦宮内書記官
・侍従職御用掛川越憲雄皇宮警視
・臨時式部職御用掛奥村勝蔵
・最高司令官軍事秘書ボナーフランクフェラーズ
・最高司令官副官フォービアンバワーズ
・出迎えのマッカーサーと御握手
・奥村のみ扈従し御通訳を奉仕
・御会見室
・天皇はマッカーサーの左側にお立ちになり
・米軍写真師による写真撮影3枚
・約30分にわたりマッカーサーと御会話
・先刻モ申上ゲマシタ通り今後何カ御意見ナリ御気附ノ点モ御座イマシタナラバ、何時デモ御遠慮無ク御申聞ケ度ク存ジマス
・内大臣木戸幸一
・45分にわたりマッカーサー御訪問の模様につき御会話
・翌日付の新聞
・天皇が9月27日午前10時米国大使館にマッカーサーを訪問された旨の宮内省発表掲載
・マッカーサー昭和30年9月2日
・ニューヨークを訪問した外相重光葵
・天皇と最初に会見した際
・天皇が冒頭に戦争責任の問題を自ら持ち出され
・自分が直接全責任を負い
・自身の運命を聯合国最高司令官の判断に委ねる旨発言
・マッカーサー昭和39年
・1964年 #自身の回想記Reminiscences by Douglas MacArthur
・国民が戦争遂行にあたって政治軍事両面で行ったすべての決定と行動に対する全責任を負う者
・あなたの代表する諸国の裁決にゆだねるためにおたずねした

<9月29日|金曜日>
・内大臣木戸幸一
・天皇に対する米国側の論調を頗る遺憾とされその対応方につき御下問
・内大臣の奉答に際し #過去においても努めて立憲的に対処したこと
・上海事変
・極力戦争回避に努力したこと
・御述懐
・参謀本部軍令部の廃止を10月15日まで延期すること等につき奏上

<9月30日|土曜日>
・宮内大臣石渡荘太郎
・新聞検閲につき奏上
・昨日の天皇と聯合最高司令官との御会見時の撮影写真
・ニューヨークタイムス太平洋方面支局長クルックホーン
・UP通信社社長ベイリー
・書く質問事項に対する天皇の御回答書の要旨
・朝日新聞 ・読売報知 ・毎日新聞
・内務省当局 ・3紙発売禁止
・聯合国最高司令部
・新聞及言論ノ自由ヘノ追加措置二関スル覚書
・日本政府に伝達
・新聞及び通信の自由に対する平時並びに戦時の統制実施の手続きを無効とすること
・検閲 ・聯合国最高司令官により特に承認された制限のみが許容されること
・各紙の発売禁止処分解除

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

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