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グアラポを飲む

週末にウエルタ・コムニタリア・ムイソというコミュニティ・ガーデンで行われていた「グアラポ」というお酒のテイスティングのフェスティバルに足を運びました。パルケ・セントラル(セントラル・パーク)という文字通りボゴタの中央公園の隣にあり、普段は野菜などを栽培していて誰でも手伝って収穫物をもらうことができるそうです(ドイツのベルリンにもプリンセッシネンガルテンという同じようなコンセプトのコミュニティ・ガーデンがあります)。

入り口にはこのようなサインがあります

今回のメインはグアラポという発酵酒ですが、手作りのアクセサリーや軽食のブースもありました。他にコンサートやダンスのワークショップなど、まさにコミュニティのお祭りといったようす。

芝生の上でテーブルやテントを広げて売っていたので、雨が降ったらどうしていたのか心配になりました。ボゴタは天気が変わりやすく、天気予報もあまりあてにならないのです。幸い当日は天気が良く、上の写真の奥に写っているモンセラーテという山まで見渡せました。

ナチュラルな製品に加えて色づかいと模様がいかにもヒッピー

こちらのブースではエッセンシャル・オイルやハーブ・ティーなどを売っていました。なんとなく写真で雰囲気が伝わるかもしれませんが、かなりヒッピーなイベントでマリファナの入った食品(CBD だけでなく THC も)もいくつも売られており、コロンビアではおなじみのアレパ(トウモロコシのパン)にマリファナ・バターを塗ったものなどもありました。ただ、コロンビア人自体が全体的にヒッピーなので(カラフルな色調を好んだり、ポンチョを着たり)、逆にこういったイベントはヨーロッパや北アメリカに比べてそれほど閉鎖的ではないのかなと思いました。

帰ってから飲んだハーブ・ティー

お土産にハーブ・ティーを買ったのですが、ショウガやウコンが入っているので、淹れたお茶は少しスパイシーな味でした。ほかにレモングラス、ユーカリなどが入っておりさわやかなノートが加わっています。ニワトコなどの花(よく知らない)のフローラルな香りもありますがそれほど主張は強くありません。効能としては気管や消化にいいそうです。このブースで売っていた他のハーブ・ティーはフルーツやドライ・フラワーの比重が多めで友達はそちらを選んでいましたが、私はあまり得意なタイプではなかったのでこちらを選んで正解でした。

ちなみに、こういったフェスで見かけるお店は食品系も服飾系も実店舗を持っていないことが多く、注文を受け付けるよという意味で写真のようにワッツアップ(メッセンジャー)の番号が書いてあることが多いです。

受付の女の子は BTS の大ファンらしく私のことを韓国人だと思ってはしゃいでいた。仕方ないので日本人だとは告げずにいっしょにセルフィを撮ってあげました。そうしたらおまけに缶バッジをもらった

今回の目当てのグアラポですが、なんと5,000ペソ(約160円)で21種類のお酒を試飲することができました(本来は30種類のはずが、9件来ていなかったというのがコロンビアらしいいい加減さです)。まずこちらの受付でお金を払い、スタンプラリー的な用紙とトトゥーマという器を受け取ります。トトゥーマはタパラというヒョウタンのような植物から作った器で、伝統的にグアラポを飲むときやジャムなどの保管に使われるそうです(ただし、現在はプラスチックのものに置き換わられつつあるそう)。用紙にテイスティングしたブースのスタンプをもらい、最後に投票用紙として使えるようになっています。上位三つの酒造には金、銀、銅のトトゥーマが贈られるそうです笑

グアラポはラテンアメリカで伝統的に飲まれている発酵酒で、パイナップルなどのジュースやパネラという黒糖を発酵させてつくります。そのためレシピは様々で、桃や以前市場の記事で紹介したサポテといったローカルなフルーツを使ったものなども。種類の違うジュースを後から追加していって発酵度合いをフルーツによって変え、甘さや酸味を調整するそうです。そして、数週間の短めの発酵で甘さを残したものや、数か月発酵させたアルコール度数が高めのものなど同じグアラポといっても千差万別です。

トトゥーマでグアラポを飲む

私は下戸なのであまりお酒は飲めず特にビールが苦手なのですが、ドイツのイェーガーマイスターやメキシコのメスカル、コロンビアのアグアルディエンテといった蒸留酒などショットで飲むようなものは比較的飲みやすいことが(30代になって)ようやくわかりました。今回のグアラポも結局17種類ほどテイスティングしたのですが、最後は芝生で寝てしまったものの笑、悪い頭痛はほとんどなく楽しく飲めました。ただ、一軒だけイーストを使ったグアラポを作っているビール酒造があり、こちらはやはりビールのようで苦手でした。逆にアグアルディエンテの要領で作ったグアラポは飲みやすかったです。

ところで気になる私のスペイン語のレベルですが、今回ははじめは英語が流暢にしゃべれる現地の友達に手伝ってもらっていたもののある程度コンテキストが分かっていればブースごとにお酒の説明を受けてもなんとなく理解することができました。ただ、地名だったりフルーツの名前だったり(コロンビアにはまだまだ知らないフルーツがたくさんあるので)はまだまだ分からないことが多いです。それもちゃんと聞き返せるようになるのが次のステップかなと思います。

関係ない写真ですが、大学のキャンパスで毎日通りがかる農学部?にて

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