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LGBTQ+関連の最初の1冊におすすめの本 #推薦図書

「LGBTQ+当事者と接するのは(当事者だとカムアウトしてくれたのは)椎名さんが初めてです」
セクシャルマイノリティとして周囲の身近な人にカムアウトをするようになってから、もう少しで干支が一周しようとしています。その間に何度か、こういったことを言ってくれる人が現れました。
“初めて接するLGBTQ+当事者”というのは、当事者として少なからず発信している身としてはなかなか責任重大だなと思います。
しかも中には「これを機に少しはセクシャルマイノリティについて学ぼうと思う」なんて方もいたりするのです。きっとこの記事を読んで下さっている方にも同じように考えてくださっている方がいるんじゃないでしょうか。
なので今日はそんな方に学びの導入として1冊の本を紹介したいと思います。

これから勉強してみようと考えている方
会社でこれからダイバーシティを取り組む方
自分のセクシャリティに違和感を感じている方
もしくは当事者の自覚がある方でも、自分のセクシャリティ以外は案外よく知らなかったりするのでそういった方にもおすすめです。

紹介する本はこちら。

「マンガでわかるLGBTQ+」
パレットーク (著), ケイカ (著, イラスト)

パレットークは、普段Twitterやインスタ(noteもあるけどインスタが一番更新しているので)でLGBTQ+や性別問わずジェンダーに関する解説や話題をマンガを中心に発信しています。

第一章ではLGBTQ+って?というの基礎的な部分から。わかりやすい解説付きの導入なので、これから知っていきたいという人でも安心。
二章ではマンガ形式の体験談では当事者が置かれがちな状況をシチュエーションも交えて読み取ることが出来ます。登場するキャラクターの「生まれたときに割り当てられた性」「性自認(自分の性をどう認識しているか)」「性的指向(好きになる性)」がページ内でわかるようになっているので、どんな性のかたに当てはまりがちなシチュエーションなのかもわかるようになっていてわかりやすいです。
三章はセクシャルマイノリティの問題だけではなく、異性愛者でも場合によっては生きにくさに繋がってしまう「女らしさ」「男らしさ」について考えます。
最近また悪い意味で話題になった同性婚をはじめとする法的な部分や、それらを踏まえたこれからの多様性な社会について、第四章、第五章で触れていきます。今LGBTQ+を取り巻くニュースを読み取るための下地になるので、会社で今後当事者に対してなにか取組みをしていきたいと思っている企業の方にも学びの第一歩として読んでいただきたいです。

オススメなポイントとして、もう2つ。
1つは各章でマンガの他に資料として取り上げた話題についての用語や起きている事象についての解説がついているところ。読んでいく中で浮かびやすい疑問も、FAQでこまめに回答しています。
2つめはワークが豊富なところ。第一章では「性のあり方ノート」として自分のセクシャリティを紐解きます。これはぜひ当事者だけでなく、異性愛者のかたにもやってみていただきたい。特に第二章のワーク「カミングアウトの心構え」はカムアウトされる側、する側両方に寄り添う内容になっています。

noteユーザーは比較的活字慣れしている方が多いとは思いますが、僕の場合は実は活字よりもマンガの方がとっつきやすいタイプだったりします。
人によっては「LGBTQ+」「ダイバーシティ」「多様性」といった言葉が重要な課題として広まっている分、難しいように感じてしまっているということもあるかもしれません。そう感じてしまっている方や、同じくマンガの方が飲み込みやすい方、職場やお子さんへの教材としても読みやすい内容化と思います。

この本をきっかけにして関連の書籍を読んでみるのも良いと思います。
「LGBTQ+関連の本」の一冊目におすすめです。よかったら読んでみてください。



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