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映画レポ:「映画プリキュアオールスターズF」

【約2,600文字、写真約10枚】
映画「プリキュアオールスターズF」を見てきました。その感想を書きます。

(以下、ネタバレを含みます)

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ポスタービジュアル(引用元

結論から言うと、ストーリー性はほぼなく、全年齢に向けた、今までのプリキュアシリーズ、キャラにリスペクトを払った映画だと感じました。全シリーズが登場するため、見ていないシリーズがある人、推しプリキュアが一人でもいる人にとって楽しめる作品になっています。ほとんどが戦闘シーンでまるでドラゴンボール作画は美しく見応え十分でした。


▶︎きっかけ

私の子供は毎週「ひろプリ」を欠かさず見ているため、当然の流れで映画へ。子供にとって、初めての映画鑑賞となりました。私も、何度か映画館でプリキュアの作品を見たことがあったため、良い機会だと思い鑑賞。

▶︎感想

タイトルの「F」は、私は「Final」かなと若干ヒヤヒヤしながら見ていました。しかし、映画の最後に「2024年映画制作決定」とあったため、私の心配は杞憂でした(もしかしたら"オールスターズ"はFinalかもしれませんが…)。「F」には、Friends、Fun、Foeverなどの意味があるようです。

監督は東映アニメーションの田中裕太氏。今回の映画は、ストーリー性はほぼ皆無でした。話の背景がメタ的で複雑なため、大人でも混乱するし、小学生以下は理解しづらいと思います(況や、未就学児は100%不可能)。

そして、劇中の半分以上が戦闘シーンでした。戦闘シーンの作画にかなりのエネルギーが割かれており「これはプリキュアの顔をしたドラゴンボールやな」と思いながら鑑賞していました。

また、映画にメッセージ性もほとんどありませんでした。20周年の集大成を目指すことを目的として、今までのシリーズ、プリキュアへのリスペクトを表した映画でした。推しプリキュアを探すのは楽しいと思います。

あえて、監督からのメッセージを捻り出すとすれば「強さが一番ではない。一人でできないことも、みんなと一緒ならできる、今から始めればいい」といったところ。全シリーズそれぞれのメッセージをメインプリキュアが叫びながら敵を攻撃していました。そのため、この映画全体を通したメッセージはないのかな、と思いました。

復活ミラクルライト(中学生以下がもらえる)

今までの映画は、妖精が「今からミラクルライトを振ってプリキュアを応援するメポ〜」などと観覧者への呼びかけがありましたが、今回は一切ありませんでした。全体を通して、若干の幼稚性を排除し、全年齢(大人寄り)に向けているトーンが読み取れました。

そのため、子供はどこでミラクルライトを振るべきか分からず、どの戦闘シーンでも一生懸命ミラクルライトを振っていました。途中でヘトヘトになったため、最後は振るのを断念していました(苦笑)。

ミラクルライト(表)
ミラクルライト(裏)

ストーリーは、目を覚ますと、異世界に飛ばされたスカイが敵と戦うシーンから始まります。そこにプレシャスとサマーが壁蹴りで戦闘に参加。その後、"キュアシュプリーム"も合流します。

同様に様々なシリーズから編成されたチームが合計4つあります。彼女・彼らが、和気藹々と旅をし(時にはイザコザもあり)、途中に現れる敵を倒しながら「城」を目指して、全員が同じタイミングで合流します。

4チームの中で、リズム、ラメール、フィナーレ(、グレース)のバランスが良かったです。元気でツッコミの強いラメールが良いアクセントでした。

今回の映画は、プリキュア20周年、全プリキュア78名が参加するのが見どころ。私は事前情報を見ていなかったため、前半を見ていると「今回は魔法つかいプリキュア以降のキャラしか出ないのかな」と思っていました。

ストーリー後半の"シュプリーム"との戦闘で全78プリキュアが登場するシーンは圧巻。さらに、全プリキュアが登場するだけでなく、今までのシリーズの重要なシーンが丁寧にフラッシュバックするシーンもあったため、どのシリーズのファンにとっても楽しめる構成になっていました。

中には、映画にしか登場しないキュアエコーもいました。もしかしたら、キュアゴリラなども探せばいたかもしれません。

個人的な推しで、ファンも多い(?)キュアマリンや、アホさがウリのスマイルプリキュアの面々にセリフやシーンが少なかったのは残念でした。また、月影ゆりを含む年上プリキュアだけの絡みがあると良かったかなと思いました。全てのファンの要求に応えるのは無理なので仕方ないですね。

▶︎まとめ

いかがだったでしょうか?全シリーズ、全78名のプリキュアが登場するオールスターズは、各シリーズをリスペクトしているため、全てのシリーズを見たことがないファンにとっても満足できる内容でした。ストーリー性はほぼなく、ほとんどが作画が綺麗な戦闘シーンのため見応えもたっぷりでした。

▶︎その他

今回は、事前にインターネットでチケットを購入しました。私は、いつものように届いたメール画面を表示させながら、発券機に向かいました。しかし、発券機には「ネットで購入した人は発券不要」とのこと。

空港のチケットレスサービスのように、メールに表示されたURL画面の先にあるQRコードを入場ゲートにかざすと入れました。映画館でも色々効率化が図られています。ただし、入場プレゼントを紙のチケットと物々交換しないため、スタッフの方は若干手間取っていました。

シアターに入ると空席がいくつかあるものの、ほぼ満員。子供以外の姿もちらほらありました。プリキュアの服装をしている子供も多かったです。

今回、私の子供にとって生まれて初めての「映画」でした。いつもサクサクyoutubeをザッピングしているため、約1時間半も座って映画を鑑賞できるのか少し不安でした。結果は、問題なかったです。ずっと背もたれを使わずに前のめりに見ていて、時には立って見るくらいでした。

ミラクルライトがお気に入り。スケッチブック(約400円)を希望され買わざるを得ず。パンフレットは通常盤650円と豪華版4000円があります。子供はパンフレットの存在を知らず

子供に感想を求めると「たまに面白いところもあった。シュプリームをやっつけるところが面白かった。シュプリームは実は悪者だったんだ。スカイがパンチするところが面白かった」とのことでした。

ミラクルライトと違い全員サービスの「Film Collectionクリアカード」
ケータイに入れられるのは大人の推し活を考えた良いアイデア
大人も子供ももらえます(引用元

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