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救いのアルバム5選(玉置浩二)前編

ご覧いただきありがとうございます。適応障害治したいマンです。

安全地帯&玉置浩二さん関係の投稿第二弾です。
今回は、数ある玉置さんソロアルバムから、私の闘病生活の救いとなっているものを5枚ご紹介します。リリース順に記載しています。

個別の曲については別途書くつもりですので、総評、という感じです。
それでも、すごく長くなってしまいました(約2,600文字)苦笑
そのため、前編と後編で記事を分けることにします。
この前編では2枚について書いております。
※著作権の関係でAmazonリンクを掲載しております(裏ジャケットも載せたい泣)。

『CAFE JAPAN』1996年

人生で一枚だけアルバムを選ぶとしたら?天国に一枚だけアルバムを持っていけるとしたら?・・・そんな質問をされたらこれを選びます。
玉置さんのソロアルバムで一番気に入っていますし、救いそのものです。
代表曲である「田園」「メロディー」が収録されています。
マイナーですが「SPECIAL」「フラッグ」が特に好きです。

ジャケットはふざけているとしか思えないのですが(実際彼のキャラクターもあるしおふざけもあるのでしょう)、コンセプトがとても好きです。
人生に迷った人がCAFE JAPANにやってきて、自分はこれでいいんだ!と悩みを解決して晴れやかな表情になって出てくる。そんなコンセプトと記憶しています。

ジャケット奥に映っている博物館のような外観の建物がCAFE JAPANで、中がすごいことになってます。これは歌詞カードを見るとわかりますが、玉置浩二ワールドがこれでもか!と展開されています。

1曲目のジャズ風な「ファミリー」でCAFE JAPANでのショーに誘われ、序盤から中盤にかけての曲では陽気なメロディーと裏腹な闇深さも見せつつ、「ただ生きているだけで、それだけでいいんだ、人生は楽しんだもの勝ちだよ」、と励ましてくれるようなメッセージを受け取り、笑いながら感動で涙が流れてくるのです。

最後は閉幕を惜しむようなセンチメンタルな気分に浸れる曲が続き、CAFE JAPANから現実に戻ってきます。気持ちが晴れやかになります。

好きすぎてレコードを鑑賞用と保存用で分けて持っております。
何度通しで聴いたことか。


『JUNK LAND』1997年

『CAFE JAPAN 』と連作といってもいいくらい雰囲気が似ています。時期も翌年ですし、ジャケットにCAFE JAPANの建物が映っているくらいなので、二枚組のアルバムであればA,Bとセットになっていることでしょう。
曲も前作の「フラッグ」と「JUNK LAND」は繋がっているとしか思えない歌詞になっています。

こちらにも代表曲でコンサートでもよく歌われ、ベストにも収録されている「MR.LONELY」「しあわせのランプ」が収録されています。

インストも挟まれているので、前作同様に1曲目から聴いていくのがとてもいいです。アルバムとはそもそもそういうものだと思わせてくれます。

ジャケットにはCAFE JAPANのほか、丸裸の玉置さんと干からびた大地、スクラップの山が連なり、太陽が照らしているという情報量の多さです。

彼が身も心もボロボロになって、東京で音楽をやっていくのは無理だということで、軽井沢へ拠点を移す直前のアルバムです。
JUNK LANDは東京を指しています。

玉置さんの優しく正直な人柄が伝わってくる歌詞やメロディーの曲もあれば、遊び心満載な曲、涙なしには聴けない曲、北海道の情景が目に浮かんでくる郷愁あふれる曲などバラエティーに富んでいます。
それでいて、通して聴くとひとつの映画を見たような満たされた感じになる、纏まりを感じさせる不思議な魅力を持つ作品です。

こちらもレコードを複数持ちしています笑

二作の共通点

私が勝手に連作と表現していますが、ジャケットや歌詞、時期といった、上で触れた以外にも共通点があります。それがより一層この二枚をセットにしたくなる理由です。

まず、玉置さんが遊び心満載でのびのびと曲を作っているのが聴いていると伝わってきます。

メジャーデビュー前はグループサウンズやアメリカンロックに影響され、洗練されているにもかかわらずいい意味で泥臭さというか、野性味あふれるサウンドを自分たちのアイデンティティにしていた安全地帯ですが、東京(=JUNK LAND)と時代が求めていたのはそうした雰囲気の曲ではなかったわけです。
そうして有名な「ワインレッドの心」に始まり、都会的で洗練された大人の恋愛をテーマにした数々のヒット曲を作り出してきたわけですが、玉置さん自身はそれに悩み苦しんでいた一面もあるようです。

『CAFE JAPAN』『JUNK LAND』は、今までの玉置さんのアイドル・スター性をいい意味でぶっ壊した作品になっており、それが遊び心という形で表れているように感じるのです。本当に楽しそうに、作りたいものをのびのびと作っているなぁと、曲や歌声から伝わってきます。

創作過程においては、後にご結婚される安藤さと子さん、玉置さんのソロ活動において作詞等で大きな存在である須藤晃さんがパートナーとなって曲作りをしています。

1993年に発表された『カリント工場の煙突の上に』は、玉置さんの幼少期のトラウマや精神病院での日々を音楽で表現した、内省的でショッキングなアルバムですが、その時から玉置さんはギター以外のパートも自ら演奏されています。そうした部分が今回紹介した二作にも共通しています。
また、リズム隊を先に作らず、ギター弾き語りのデモテープから後付けでベース、ドラム、パーカッションを入れていく手法もこのあたりからの取り組みです。
玉置さんが型に囚われない(=囚われたくない、その場その場で生まれる音に重きを置く)方であることを強く感じます。

そして何より、玉置さん自身がご病気をされて、「生き方」を変えないとダメだと感じたことが表れているのが、二作に共通しています。
私自身、まさに「生き方」を変えている最中なので、その過程で素晴らしい作品に出会えたことは、素敵なご縁だと思っています。

前編おわりに

まず、お忙しい中ここまで長い文章をお読みいただいたことに感謝いたします。
書いてみて、どれだけ私が救われているか、改めて再認識するとともに、また通しで聴きたくなりました笑
玉置さんソロアルバムで救われているものを選ぶとしたら、厳選しても5枚なので、前後編分けてまで5という数字にこだわりました。

残りの3枚は後編で書きたいと思います。
それでは、また。

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