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ドラえもんの道具から学ぶ 便利さの中にも不自由さを!

休日、子どもたちと一緒になってテレビに釘付けとになっていた。

映画ドラえもんを一緒に見ていた。
子どもたちはドキドキしながら、楽しそうに。
私も子どもの頃に戻ったような気持ちで楽しく見させてもらっていた。

幼い頃、よく見ていたドラえもんは進化を遂げ、絵も綺麗で、音楽も素晴らしく見ている私達を虜にしてくれた。
ストーリーも念入りに作り込まれており、伏線もしっかりあり驚きと感動に満ち溢れている。

☆☆☆

ふと、大人目線で見ている自分がいて考えてしまう場面があった。
それはドラえもんが未来から持ってきている不思議な道具たちだ。

有名どろこは、タケコプター、どこでもドア、スモールライトなどであろう。
どの道具もあったらいいなと、子どもも大人も魅了される。

今回見た映画で登場した、不思議・便利道具は笛を吹くと紐が伸び犬の形へ変化し、犬ぞりを引いて氷上を走っていける便利道具だ。

もう一つ、氷の中に物や建物など、何かが埋まっていたらそれを探し当ててくれる道具もでてきた。
その道具の使い方はロープを手でこすり、こすった分、ロープが伸び何かを見つけてくれると言うものだった。

☆☆☆

その2つの道具を見た時、ふと考えてしまった。
確かにこんな便利な道具、あったらいいなぁと。
でも待てよ。別に笛を吹く必要はないじゃないか。
技術も発達した未来の世界。未来人たちの考え方からするとボタン一つで前に進む、もしくは音声操作で前進。はたまた念じただけで到着するのが未来的ではないのだろか。
なぜ、笛を吹くと言う現代、アナログな行動をこの道具に追加したのか?

もう一つの道具もよくよく見てみると、
わざわざ人が一生懸命がロープを擦らなければならない。
擦ることで道具の性能が開花する。
しかしこちらもこする作業は面倒で大変ではないのだろう?
便利で役に立つ道具!であるにも関わらずこの2つには不便さを感じた。

自分なりに、このドラえもんの道具に便利さと不便さ(不自由さ)を盛り込んだのか考えてみた。

まずは、見ている人に共感を求めたことだろう。
未来道具は現実離れをしている。
そのことでワクワクする面もあるが、いざそれを使うとなるとやはり抵抗がある。
しかもその道具を使うのは日本を代表するダメダメボーイのび太君ときた。
見ている人はのび太君に投影し、道具を触ろうとする。
しかし、現実離れしすぎている道具では触ろうとも思えない。

そこで、不自由と言われている現実のアクション、擦るや吹くと言った行動で道具を使ってもらって身近に感じてもらう。
しかもダメダメボーイののび太君が使えてるのを見てしまうのだから。

ここで自然とドラえもんの世界観へと入っていく。

次に、便利な道具でも使う人によって形を変えることだろう。
笛を吹いて犬ぞりを走らせていた時、
ドラえもんとジャイアンが競争しながら走っていた。
いきよいよく吹いたり、きれいに吹いたり工夫して相手よりも早く走ろうとしていたのだ。

ここも遊び心がある。
同じ道具なのに、人の手間を入れることでオリジナリティを加えることが出来るのだ。
未来道具✕人=無限大の遊び心

そう、見ている人、子どもたちは「僕だったらあの道具こう使うなぁ」とか「私はこの道具こう使うなぁ」と想像しやすくなる。

しっかりと便利さと不自由さを兼ね備えているので、しっかり考え想像しやすいのだ。

☆☆☆

大人になった今、仕事で作業する際、ものを作る時。
つい便利なもの、スムーズに行く事ばかりを考えてしまう。
もちろんこの考えは大切なのだろう。
ただ、愛される。皆から続けて使ってもらえるための道具を生み出すには、便利さと不自由さを兼ね備える必要があるのではないかと考えた。

☆☆☆

さて、あなたはドラえもんの道具、何が好きですか?
これがあったらいいなと思うものはありますか?
子どもの気持ちになって一緒に盛り上がりたいですね。

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