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真っ赤なトマトと人材育成 コーチング×アクティブラーニング


親は子を育ててきたと言うけれど 勝手に赤い畑のトマト

 俵万智 歌集『サラダ記念日』より


先日、3日間21時間かけて、一般社団法人 日本青少年育成協会認定 アクティブラーニング実践講座に参加し、修了書をいただきました。

受講後の感情を残しておきたくて、noteに記録しておきます。教育、アクティブラーニング(AL)、コーチング、企業研修、人材育成、子育てについて興味のある方に、最後まで読んでいただけますと嬉しく思います。


はじめに


アクティブラーニング(AL)とは、主体的・対話的で深い学び、能動的に学びに向かえるように、設計された授業や学習法と言われています。今回、私が、受講することになった経緯は、ビジネスパートナーであるミライラボの塾長から、『こんなのFBで見つけたよ!』のひと言からでした。

私は、週に1回県立学校で勤務をしていますが、コーチングを教育現場へ届ける時に、よく聞くALの言葉の意味を、知っていれば、もっと先生方と話を共有できるかな、ミライラボの生徒向けに、何か面白い授業ができるかも知れないな、という興味や、好奇心からの参加でした。

参加した結果、ALは先生だけでなく、コーチも研修講師、人事担当者など、職場の研修、教育担当者も知ってたら、もっと、自分の研修の幅や、視点が広がると感じました。

ここでは、私の感じたこと、解釈などを書きますので、実際のAL講座の内容とは関係ありませんので、ご了承ください。


その常識は過去のもの?


過去の常識は、現在の非常識…。

少し言い過ぎかも知れませんが、皆さんは、そんな風に感じた事はありませんか?


会社でいうと、私が新卒だった20数年前は、先輩の背中を見て学べ、技術を盗めだった気がしますが…。現在は、学ぶ側、教わる側に、視点が移行していますね。

少し話は変わりますが、インセンティブは、働く意欲になると思われている方が、多いのではないかと思いますが、現在では単純化できる仕事の場合のみ、インセンティブは効果を発揮すると、研究で証明されいます。

そのような、外的動機付けが効果を発揮できる分野は、全てAIに取って代わられるとも言われており、自主性、成長、目的などの、内的動機付けの重要さが問われています。

内的動機付けで行動を重ねていくためには、幼い頃からの思考力、考える力を養っておく必要があります。


だからこそ、現在、教育の現場では、伝達モデル・壇上の賢人から、構成主義モデル・寄り添う案内人へと質的転換を果たして行くことを目的として、ALコミュニケーションがあるということです。

簡単にいうと、先生が前に立って教える人から、寄り添うファシリテーターへと変化していくということです。常識が、時代が、変化している真っ只中ですね。


今回、俵万智さんの歌を通して、考えさせられるところが多くありました。


親は子を育ててきたと言うけれど 勝手に赤い畑のトマト


私は、この歌を今回、はじめて知りました。私には、二十歳になる息子がいますので、自分のことで置き換えて考えますと、

41周6日という帝王切開の前日に自然分娩で、出産をし、その後は、働きながらワンオペ育児をしてきました。その上、うちの子は、入院をよくする子どもでした。また、当時看護師として三交代をしていましたので、仕事で離れている分、家にいるときは常にくっついて来て、手が掛かる子だと思うこともありました。育ててきましたけれど、勝手に育ったと感じるところも多々あります。

そう考えると、この歌は、じーんと心にくるのです。

子育てをしてきたというのは、親の勝手なエゴではないかということです。習い事を例にとっても、子どもが本当にしたいと思っていたのか、やらせたかったのか、今っとなっては、よくわかりません。

実は、学ぶ(育つ)環境さえ整えることができていれば、子どもは、自分で探究心や好奇心から、自力で学び、成長できる力があるということです。


自分で赤くなれることに、自分で気がつけたら、自信もつくのに、親が手伝いすぎることで、赤くなりきれず、成長の機会を逃すこともあるかも知れません。


 私の伝えたいこと


私は、子育てと人材育成(新人教育)は、同じだと思います。

自分で考えて、行動するからこそ、自信ができて次々とチャレンジができます。適切な環境を整えることができれば、成長できる力があると思いますし、あると信じ接したいと思います。

期待されないことは、人として寂しく感じ、やる気は、生まれないでしょう。経営者や、上司、先輩がすべきことの一つに、期待をしながら、任せ、見守ることが必要です。

私の、過去の指導を振り返ったとき、私の答えを探して、後輩は会話をしていたのではないかと思うことが沢山あります。正解は、一つではないし、それを見守れる先輩でありたかったと思います。



最後に


自分は変われるが、人を変えることはできないと言われているように、成長は、自分で自分に向き合いながらするものであり、周りが、手をかけ過ぎてはいけないということです。

しかし、放置するのではなく、側で見守り、寄り添い、安心感を与える中で、人は成長するということ、

任せることや、自由裁量のプロセスの中で成長していくことを考えると、人は、誰でも誰かをいつも育てていると思います。

常識、枠にとらわれず、思い込みを外し、誰もが内的動機付けで行動していけるような関わりをしていきたいと思います。


直美コーチ

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