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4日目:読書は楽しい

読むのが遅い

一応、たくさんある趣味の中に "読書" を入れている私だが、実は本を読む(文字を追う)スピードがとにかく遅い。

「え、30分でそこまでしか進んでないの⁈」なんて息子たちに驚かれるほど。

どのくらいの速さかを説明するのは難しいんだけど、う〜ん、なんていうか、ほぼ音読?

例えるなら、絵本の読み聞かせや演劇の台本の読み合わせのように、普通に声に出して読むのと同じ感じというか。

なので私の頭の中では、ちゃんと登場人物が気持ちを込めてセリフを言うし、セリフ以外の文章なんかは、ナレーターが読み上げてくれているのを聞いているような感覚。

活字を追っただけとはいえ、一冊読み終えると、一つのドラマや映画を見終わったような満足感があったりもして、自分としてはお得だと思ってるけど、どうなんだろ?ww

感情移入

そういえば母が以前、小さい時の私がテレビアニメ(たしか『小公女セーラ』とか)を見ているところを見るのが面白かったと言っていた。

物語にどっぷり入り込み、主人公に感情移入しまくり、同じ表情になって泣いたり笑ったりするし、主人公がピンチになると「危ない!」とテレビに向かって大きな声で言ったりしていたらしく、「テレビよりあんた見てる方が面白かったわ〜。」だそうである。

もしかしたら私の読書の仕方は、それと似た現象なのかもしれないな〜。(なんて、今思いついただけだけどww)

過集中

ちなみに感情移入といえば、本を読んでいると完全に入り込むため、周りの音が聞こえなくなるし、文字を追っているから当然何も目に入らなくなる。(いわゆる過集中)

結果、バスや地下鉄で乗り過ごすこともあるし、授業中の内職が先生にバレても気づかず注意を受けるなんてことになるので危険。

あと、感動して涙することもザラだから、内容によっては外で読まない方が良い作品や場面がある。

そういう作品は、家で1人で読むぞ!と覚悟を決めて、心して向き合うようにしている。

まぁ読書好きあるあるだろうけどねー。

読書好きになるまで

小学生の頃はよく、読書好きの母(小学校の図書室の本を端から順番に全て読み尽くしたらしい)から、「本はいいよ〜」「世界が広がるよ〜」「いろんなことを教えてもらえるよ〜」などと本を読むよう勧められていたものだが、私はといえばそんなことは右から左へ華麗に受け流し、外で男の子たちに紛れてキックベースや虫取りなどの外遊びに勤しんでいたおてんば娘だった。

(そういえば、弟の友達がドブに足を入れたらヒルがめちゃめちゃくっついていた場面を今、鮮明に思い出したww)

あ、でも、新学期に国語の教科書をもらうと必ず、後ろの方の授業でやらない長めの物語?かなんかを読んで楽しんでいたりもしたので、もともとお話を読むこと自体は嫌いではなかったと思う。

ところが中学生になり、急に読書熱が高まった。

まぁ休み時間に男子と汗だくになってスポーツをするなんてことができなくなったのも理由の一つだろうし、きょうだいや友達の影響でいろいろなジャンルのたくさんの漫画や小説に触れたことで、自分の好みがだいぶわかってきたというのもあるかなと。

ジャンプで『ろくでなしブルース』や『スラムダンク』を読んだり、友達に借りて『BASARA』のシリーズもたくさん読んだし、折原みとさんや、灰谷健次郎さんの作品にもハマってたなー。

一つ気に入った作品や作家に出逢うと、学校の図書室で借りたり友達に借りたりしながら、同じ作者のものを片っ端から読んでいた。

で、高校に入ってからはお金も自由に使えるようになり(新聞配達してたのでお小遣いもそこそこあった)、気に入った本を自分で買うようになったかな。

あとは、大好きな国語の先生(ムーミンみたいな癒し系の見た目で、バリトンサックスのような深い響きのある声をしている、めちゃくちゃ優しい男性教諭♡)の影響を多大に受け、詩も好きになった。

銀色夏生さん、谷川俊太郎さん、吉野弘さん、茨木のり子さん、星野富弘さんなどの作品を好んで読んでいたかな。

気に入った詩があると、便箋にていねいな字で書き写したりもしていたな〜。(なつかしい!っていうかハズい💦しかも今でも大事にしまってあったりするww)

てな具合で、とても自然な流れで本が好きになりましたー!!

母が押し付けることなく本の良さを伝えてくれたのが今思うとかなり有難かったなと、自分が親になって思う。

ちなみに短大時代は、児童文学にも少し興味が湧き、絵本が大好きになったりも。(今でも、私が自分で読むために買ったりするくらい絵本は好きです!)

我が子への絵本選びはホント楽しかったなー。

長男と町の図書館にも通い詰めたし。

定番のエリック・カール作品や『ぐりとぐら』シリーズはもちろん、荒井良二さんや五味太郎さんの作品も大好き!!

宮沢賢治作品の絵本版とかもすごくイイし、谷川俊太郎さんと和田誠さんペアの作品もめっちゃツボ。

あげたらキリがないのでこの辺で。

最近の私とこれから

では最近はどうか。

仕事を辞めたので通勤時間の読書がなくなったのと、音楽にどっぷり浸かった生活を送っているので、読書の時間がかなり少なくなってるけれど、まさに趣味!って感じでのんびりマイペースに楽しんでいる。

わりと大人になってからハマったのは、西加奈子さんや伊坂幸太郎さん、窪美澄さん、三浦しをんさんとかかな。

老眼が始まった(と思う)ので、小さな活字を長時間追うのが大変になってきてはいるが、やはり紙媒体としての本が大好きなので、絵本も詩集も小説もエッセイも、自分の感性に身を委ねつつ自由に選び、味わっていけたらいいなと思う。