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オーストラリアの大学留学をやめて6ヶ月が経ったいま思う本音

僕は新年が明けて2ヶ月ほど経った頃、とある決断を下した。

大学のディプロマコース (留学生の場合ディプロマコースが1年次に相当)を修了してから、オーストラリアの大学で勉強するのをやめたこと。

つまりはオーストラリアでの留学に終止符を打ったということ。

大学では、別に孤独でもなく、頼れる友達もおり、授業も課題もこなしてました。本来なら今年 (2024)も含め、2年ほどで学士号は終えることができたはずです。はたからみれば非常にもったいない選択。

大学の正規留学というチャンスを捨ててまで、下した選択。

なぜその選択に至ったのか?

今回は「これから留学を考えている方」「どんなふうに留学を途中でやめたのか」もしくは「いま同じことを考えている」方に向けて、ぼくの経験をシェアしていこうと思います。

反面教師にしていただいても構いません。

簡単にこれまでの道筋を説明すると、、

語学留学と大学留学の道筋

2022年5月からオーストラリアに留学。最初の七ヶ月は語学力が足りず、語学学校でアカデミック英語 (普通の英語コースよりも難しい) を勉強する羽目になった。

お気に入りのカフェ
シドニーのお祭り

ぶっちゃけ毎日が地獄でした。

英語で高速に行われる授業、そして数多くの課題、プレゼンテーション、ホームステイでのストレス、孤独で友達ができない (日本人の友だちを作りたくなかった) などなど。

精神的にきつく「語学留学でさえこんなにキツイのか…」と思うような日が何日もありました。

親からの「キツかったら、帰ってきてもいいよ」というセリフ「ここで諦めてたまるものか」と思い、なんとか最初の一年間、語学留学は修了することができました。

終わりが近づくにつれ、韓国、南米、ヨーロッパからの友達と絡む機会も増え、終盤はそこそこ充実していました。

大学はというと、シドニーにある大学一つ、また別の州にある大学からオファーを受けていました。

マッコーリー大学
マッコーリー大学

ただここで大学にいくのは違うと気付き、進学する大学を変えることになります。予算や学部を考慮しながら選んだのがクイーンズランド州にある大学でした。

世界ランクTOP200位に入る大学だったので、世界的にもそこそこ知名度はあります。

一ヶ月ほど日本で過ごしてから、大学に入学しました。大学キャンパスは非常にキレイで南国リゾートを想像させるようなデザインでした。

通っていた大学

授業はそこそこキツかったものの、なんとか個別とグループ課題をやりこなし、大学の一年目は心にモヤモヤを抱えながらも修了。

そもそも、なぜオーストラリアを最初に選んだのか?

ハッキリ言ってオーストラリアには文化や歴史の面で最初から「一ミリも興味がない国」というのが本音でした。

どちらかというと

  • 大学進学がしやすい (SATやACTの試験がない、エッセイ書かなくていい)

  • 留学の予算がカナダやアメリカに比べて100 〜 300万円ほど安い

  • 日本と時差が少ない (家族と連絡しやすい)

  • 経済が著しく成長している

  • 時給が高いうえワークライフバランスが充実している

  • オーストラリア人は美人が多い

  • 距離が近く、気軽に日本と行き来できる

  • 銃の所持率が低い

  • アメリカほど人種差別が酷くない (事実としては、割と頻繁にある)

というのを軸にオーストラリアへの留学を決めました。


ずっとあった自分への自問自答

しかし課題をやってる最中、頭の中にこんな疑問が浮かび上がりました。

「このままこの大学を卒業していいのか?」

「この大学を今の専攻で卒業しても価値がないんじゃないか?」

「この大学を卒業し、自分の付加価値 (ブランディング) につながるのか?」

「誰かに大学名を聞かれたとき、誇らしく答えられるのか?」

「就活したときに雇用されやすいのか?」「そもそも自分のしたいことなのか?」

「高い学費と生活費を親に払ってもらってるのに、大学の授業はそれに見合ってるのか?」

「本当にやりたいことを追わないでこれから生きるのか?」

というようなことを大学入学当初から考えていました。

なんとか我慢したり、自分に言い聞かせて留学生活は大学1年次修了まで続けられました。

しかしまた別の不満もありました。

オーストラリア留学をやめるに至った最大の理由

いくつかありますが、大きな理由は3つほど。

オーストラリアでの授業に対する不満

ぼくの通っていた大学は世界的にもそこそこ知名度があり、QSランキングではTOP200位に入っていました (QSランキング 2024年度を参照)。

しかし数週間、大学が始まって「あれ、なんか違うぞ」「相当な学費を払ってこの程度の質なのか?」「ただ教授、スライド読んでるだけじゃん。なんだこの適当な授業は」「もっと専門的なことを学べると思ってたのに…」

と正直、失望してしまいました。

それでもなんとか、課題はこなし単位は取得できましたが…。

正直騙されたという気分でした。

学費と生活費の高さ

もう一つ目の不満、めちゃくちゃ金銭的負担が大きい。

オーストラリアの留学費用は僕の留学ブログ『【オーストラリア留学】一ヶ月にかかる生活費をぶっちゃけます!』でも詳しく述べてますが、ここでも簡単に説明します。

シドニーではトータルで月あたり15 ~ 20万円ほどで生活していました。家賃が月10万円だったので安く語学留学できました。

ブリスベンという都市に移ってからは、ぼくの生活費は一ヶ月あたり月30万円ほど掛かっていました (住居費や食費、外食代、交通費含む)。

シドニーが非常に高いと判断し、ブリスベンに留学先を変えたのに「生活費の支出が増える」という皮肉的な結末…。

さらに皮肉なことにぼくの留学していたブリスベンという都市では、「家探しが非常に難しい」「仕事の求人全然ないし簡単に雇ってもらえない」という問題がありました。

そこまでしてオーストラリアで留学しなくても、「ヨーロッパにだって安くていい大学はある」ということを考え始めました。

そんなに移民ウェルカムでもなかった現地人

留学前はエージェントの記事を読んで、

「オーストラリア人は親日」

「非常に優しくて人柄が温かい」

「BBQやビーチ、パーティーに行く陽気な国民性」

「フレンドリーな国民性」

「治安がよく安心して生活できる」

「法で人種差別が禁止されているから、人種差別にあうこともない」

という情報を元に「オーストラリア人は親しみやすいのか…!」と固定観念が頭の中にできあがりました (情報を鵜呑みにした僕個人の過ち)。

たしかに実際に留学してみると「あーやっぱりオープンだなー」「いろんな人と会えるな」「パーティー好きな国民性」と感じます。

一方で

「現地人は、そんなに日本人やアジア人に特別が興味ない」

「日本人 = 寿司という観念しかない、日本についてあまり知らない」

「法で禁止されている人種差別に頻繁に遭遇する」

「割と心のなかで他の人種見下してる (特にアジア人に対して)」

「非常に傲慢、思ったことは相手を傷つけようがハッキリ言う」

「治安は良くも悪くもない、変な人は多い」

といったことを住んでいく中で感じました。下記の記事でもオーストラリア人について書いています。

オーストラリア人をバカにしてるわけではないですが、生活する中で率直にそう感じました。

もちろん語学留学、大学留学を通し、現地の友達は何人かいます。

僕は上記のことを踏まえて、大学でディプロマのコースを修了してから去ることにしました。

こういったことを書くとただの言い訳や逃げにも聞こえるかもですが、僕としては多少の後悔はありつつも正しい選択だったと思っています。

そしてオーストラリアの大学留学を途中でやめて、僕はどうすることにしたのか?

ヨーロッパのとある大学に入学することに決まりました。9月入学なのでそれまでは進学準備したり、ヨーロッパで観光する予定です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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