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「ChatGPT」で情報発信ビジネスはどう変わるか?

「私は流行をつくっているのではない。私自身が流行なの」

- ココ・シャネル(シャネル創業者)-


「ChatGPTの登場で何が変わるでしょうか?」
「AIが自動で記事を書いてくれるらしいのですが・・・」
「AIのニュースが流れていますが今後が心配です・・・」


なるほど気持ちはわかる。


今年に入って
OpenAI社の「ChatGPT」に
関するニュースで持ち切りだ。

▼OpenAI「ChatGPT」
→ https://ul-plus.com/l/m/w1bCye7J08MbRI


ChatGPTは
Microsoftが出資する「AIChat」で
これまでにない精度で話題を呼んでいる。


質問に回答するだけじゃなくて、
旅行のプランを提案してくれたり、
文章を要約してくれたり小説を書いてくれたりする。


2022年11月にローンチされて、
わずか2ヶ月で月間アクティブユーザーが
1億人を突破するという驚異的な成長ぶりだ。


さらに、
これに対抗すべくGoogleは
「Bard(吟遊詩人)」という
AIChatをローンチすると発表した。


まさに「AI戦国時代」に突入しようとしている。


現段階では、
まだまだ精度が甘いと感じるけど、
このままAIが進化していけば、
「ググる」の時代から
「チャトる」の時代になるかもしれない。


こういう技術革新が起きたとき
僕らが取るべき道は「共存」か「差別化」だ。


要は、
AIを使いこなし価値を生み出すか、
AIでは不可能な価値を生み出すかの
どちらかを選択することになる。


仮に、
調べ物は全て「AIChat」で完結し、
文章もAIが書いてくれるようになったら、
インターネットビジネスはどうなるだろうか?


僕はむしろ
情報発信ビジネスには
「追い風」だと考えている。


情報発信ビジネスの本質は
「キャラクタービジネス」だ。


「AIChat」が進化するほど、
ますます「属人性」が重視されるだろう。


要は、
「何」を言うかよりも「誰」が言うかが
さらに重視されていくのだ。


一般論やありきたりな内容は、
AIに回答してもらうようになるから、
情報をまとめるだけのライターや
特徴のないサイトの価値は低くなるだろう。


逆に、
AIでは代用できない
人間ならではのコンテンツの価値は高くなる。


具体的には、
「経験」「感情」「ストーリー」などだ。


例えば、


「子供の頃からデブとバカにされ、
 何度もダイエットに挑戦したけど失敗した。
 自分自身の不甲斐なさに腹を立てたけど、
 ようやくダイエットに成功してモデルになれた。」


・・・なんてAIはきっとまだ存在しない。
ここまでくればSFの世界だ。


Googleが
従来の「E-A-T」という指標に
さらに「E(経験)」を追加し
「E-E-A-T」にしたことからもわかるように、


「経験」や「感情」「ストーリー」などの要素が
今後のAI時代にはますます重視されていくだろう。


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■ 「機能的価値」と「情緒的価値」
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マーケティングの世界には、
「機能的価値」と「情緒的価値」という言葉がある。


「機能的価値」とは、
文字通り、商品やサービスの
機能や性能に対する価値だ。


例えば、
スマートフォンの場合、


「世界最軽量」
「カメラの画素数が1000万画素」
「水の中でも使える防水性」
「容量256GB」
「最短30分の高速充電」
「データの自動バックアップ」


などがこれに当たる。


人気商品は、
この「機能的価値」が高いからこそ
たくさんの人に支持されている。


ただ、その一方で
「コモディティ化(均質化)」しやすいという欠点がある。


要は、
良い商品・人気商品なら、
他社も似た商品をマネして開発するから
市場に同じような商品がいくつも出てくる。


もちろん、
完全に同じじゃないけど、
顧客から見れば「違いがわからない」ぐらいの
商品が次々に発売される。


すると最終的には
「安い商品」が選ばれるようになる。


顧客からすれば、
同じような商品なら安い方が
良いに決まっている。


「価格競争」に巻き込まれてしまうのだ。


機能的価値は必要だけど、
それだけで優位性を保つのはかなり難しい。


一方、
「情緒的価値」とは、
商品やサービスを使用した際に、
顧客が体感できる精神的な価値を指す。


例えば、
Apple製品がわかりやすいけど、


「Appleの理念に共感している」
「クールでスタイリッシュなデザインがイケてる」
「新しい体験を与えてくれる」


なんかの機能以外の
「感情に訴えかける価値」がある。


Apple製品愛好者は
「Apple信者」と呼ばれるほど、
全てをApple製品で統一したくなる。


だから、
どれだけ値段が高くなっても
Appleから新商品が出れば買ってしまう。


機能的価値だけだと、
もっと高機能で安い商品が出れば、
顧客はそちらに流れてしまう。


でも、
情緒的価値で顧客をつかめれば、
継続して商品を購入し続けてくれるのだ。


機能的価値はもちろん必要だ。


でも、それに加えて
情緒的価値まで訴求することで
はじめて「顧客」は「ファン」になってくれる。


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■ AI時代だからこその「情報発信ビジネス」
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情報発信ビジネスにおける
「機能的価値」とはあなたの知識や実績、
ノウハウなどの価値を指す。


そして、
「情緒的価値」とは、
あなたの理念や価値観など、
人間的価値に対しての価値だ。


簡単に言えば、
「役立つ話」が機能的価値で、
「発信者が好き」が情緒的価値と言える。


「役立つ情報」を
「あなたというフィルター」を通して
発信することでファンになってもらう。


これが情報発信ビジネスだ。


全く同じ情報・知識でも
Aさんが説明すると全く興味を持てないのに、
Bさんが説明すると面白い。


・・・こんな経験があなたにもあるはずだ。


つまり、
単純な情報や知識だけじゃなくて、
「解釈力」と「表現力」が必要なのだ。


例えば、
ちょうどオリエンタルラジオの
中田敦彦さんが自身のチャンネル
「中田敦彦のYouTube大学」で
「ChatGPT」をテーマに解説していた。

▼【ChatGPTとBard】AIがついに世界を変える!
 ネット時代の覇者Google vs 逆襲のMicrosoft
(YouTube)→ https://ul-plus.com/l/m/CFvmDnV5o8Jm4W


「ChatGPT」の登場により、
Googleが「コード・レッド」を発動した。


「コード・レッド」とは、
「Google事業に対し深刻な脅威である」という
緊急事態宣言を意味する。


これを中田さんは、
新世紀エヴァンゲリオンの
「使徒襲来」に例えて解説している。


こういう解説は
芸人の中田さんならではだろう。


これこそが「情報発信ビジネス」なのだ。


ただの情報じゃなくて、
自分という「フィルター」を通して、
情報を発信することで価値を生み出す。


有名予備校の講師だって同じだ。


情報・知識だけなら
学校の教科書だけで十分だけど、
わかりやすく面白い講義こそに価値がある。


「AIChat」の登場で、
今後、どのように未来が変わるか
僕ごときには想像もできない。


ただ、
ありきたりな情報の寄せ集めサイトや
商標キーワードのスパムサイトなんかは
確実に淘汰されていくだろう。


そういう情報を返すのはAIの得意とするところだ。


逆に、
専門性の高いコンテンツや
経験・感情・ストーリーを付与したコンテンツは、
これまで以上に価値を持つだろう。


情報発信ビジネスは、
情報そのものだけじゃなくて、
発信者に興味を持ってもらうビジネスだから、
これからのAI時代にますます有利になる。


「AI時代」だからこそ「人」が大事なのだ。


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