KCL (TESOL) イギリス大学院留学日記 私がCELTAでPass Aを目指す理由
皆さんこんにちは。現在、King's College London(キングスカレッジロンドン)の修士課程(TESOL専攻)とCELTAのコースで勉強をしているNaoです。
今日は私がCELTA Pass Aを目指す理由について書きたいと思います。CELTAについては、自己紹介の記事で触れていますので、ぜひご覧ください!
CELTA Pass Aを目指している理由を端的に言うと、英語力以外の強みがほしいと思ったからです。例えば、ロンドンの言語学校で就職を考えた場合、当然ながら、競争相手は英語のネイティブスピーカーになります。
ノンネイティブであれば、IELTSでいうと7.5-8.5の範囲の点数をもっていれば、相当高い部類になると思います。しかし、IELTSはあくまでノンネイティブの英語を数値化するために作られたもので、当然ネイティブスピーカーが受験をすることを想定していませんし、私の感覚でいうと、ネイティブスピーカーであれば、上記のスコアレンジは、試験対策を全くしなくても達成できる印象です。
日本の高校で勤務をしていた際に、フランス出身のALT(Assistant Language Teacher)と仕事をしたことがあります。彼女は病気療養中のイギリス出身のALTの代替教員としてきていました。当時、話をしていたところ、彼女も私と同様に、イギリスの大学院に進学を考えていると言っていました。しかし、イギリスがEUを離脱したため、出身はフランスであるものの英語が母語レベルの彼女も、出願のためにIELTSを受けなければならないと言っていました。
私も当時、出願のためにIELTSの受験予定があり、試験勉強に取り組んでいる最中だったので、試験の傾向等、色々彼女に教えました。その後、彼女はIELTSの受験をしてきたと言っていたので、スコアがどうだったのか聞いたところ・・・・・・・・・・
当然のようにSpeakingで9.0(満点)その他のセクションは8.5の水準だったと言っていました。(一発でこれだけの高スコアを出されてしまうと、もはや笑えてくるのですが……彼女同様に、ネイティブスピーカーであれば、おそらく対策などなくてもこの水準で収束するのだと思います。)
さすがネイティブスピーカーの英語力だなと感じたと同時に、英語の指導者として、彼女たちと比較をしてしまうと、ノンネイティブスピーカーである私は、英語力の部分で勝負をしても勝算が薄く、強みとして活かせないと感じました。
そこで考えたところ、CELTAのような、指導力勝負であれば、ネイティブスピーカーにも勝てるのではないかと思いました。実はネイティブスピーカーであっても、CELTAでPass Aを取得できるというのはごく少数です。
そして、私と一緒にCELTAを受講しているコースメイトの一人は、アメリカ出身のネイティブスピーカーですが、彼女は最初のTPと授業に対しては、Above Standardの評価をもらえたが、次の回では、Above Standardはとれなかったと言っていました。(TP・Above Standardについては下記を参照してください。)
しかし、私は2回ともAbove Standardを取ることができたので、指導力の部分に関しては、十分勝負ができると思いました。(もちろん、英語力で言うと、当然アメリカ人の彼女と比較すると、まだまだなのですが…)
ちなみに、私がAbove Standardをとった2つの授業に用いた手法は、全て日本の高校で実践をしたものでした。日本の英語教育はマイナス面ばかり語られる傾向が強い印象を受けますが、私個人としては、日本の教育手法を実践に移せば、CELTAの指導においても十分通用すると感じました。
CELTAはCambridge認定のCertificateなので、ネームバリューだけで圧倒されてしまいそうですが、日本のほうが劣っているということも全くないですし、日本の英語教員として十分戦えると思いました。
英語教員の評価の指標としては、どうしても英語力だけが取り上げられる傾向が強いと思いますが、ノンネイティブスピーカーが勝負できる強みという観点で、指導力などの点にも、もっと注目が集まればいいなと感じます。
CELTAでPass Aをとれるかどうかは実際には分かりませんが、この目標のため、可能な限り、頑張ってみたいと思います!