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ある使節の記録

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とある銀河団に所属する使節が人類と同盟を結ぶため単身地球へ。悪戦苦闘する不器用な使節の奮闘記。「長い、長い、休日」のアナザーストーリーになってます。ゆるBL、SF風(少し不思議)…
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固定された記事

ある使節の記録 第1話

 ———これで死んだのは何回目だろう。  私は川からなんとか這い上がった。それにしても今…

しきのん
5か月前
5

ある使節の記録 第20話【完】

「何を言うんです?」  私の声はうわずっていた。突然の非難にショックを受けていた。 「自…

しきのん
4か月前
2

ある使節の記録 第19話

 女子達の厳しい視線を避けながら、私はカネチカを連れて帰宅していた。とりあえず、私の家に…

しきのん
4か月前
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ある使節の記録 第18話

 私と正宗は連れだって歩いている。何故か二人とも無言だった。………友だちとは沈黙すら気に…

しきのん
4か月前
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ある使節の記録 第17話

「良かったねー!友だちができて」  カネチカは自分の事のように喜んだ。 「ただ、僕の家で遊…

しきのん
4か月前
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ある使節の記録 第16話

 カネチカに、ああは言われたけれどいざとなると勇気が出ない。そんな事を思っている内に授業…

しきのん
4か月前
2

ある使節の記録 第15話

「なんで増えてんだよ……」  正宗が私とカネチカを見てぼやいた。 「いや、彼は僕の協力者です。害はありません」 「すごいねー。視えるんだ」  はあと、深いため息をついて正宗はカネチカをじろじろ見る。 「鬼みてぇなの彷徨いてるのは見てたけど、間近で見るのは初めてだ」 「鬼?」  私が首をかしげる一方、カネチカは嬉しそうに笑っている。 「この角カッコイイでしょ?でも先輩の方が滅茶苦茶カッコイイんだよね」 「どうでもいいけど、悪さはするなよ」  悪態をついて正宗は離れた。とたん、

ある使節の記録 第14話

「えー?カネチカくんがそんな事を?」  ソファに寝っ転がっていた先輩は、眠そうにそう言っ…

しきのん
4か月前
5

ある使節の記録 第13話

「おはよう春樹」  さわやかな笑顔を向ける兄が、コーヒーを飲んでいた。 「おは…よう?」 …

しきのん
4か月前
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ある使節の記録 第12話

 何がどうなったらこうなるのだろうか。  私には理解が追いつかないが、抜け殻のようなった…

しきのん
4か月前
1

ある使節の記録 第11話

 あのあと、兄は姿を消した。  私はあえて捜さなかった。何があったか説明はしなかったが、…

しきのん
4か月前
2

ある使節の記録 第10話

 気付くと、私はあてがわれていた部屋にいた。まだ雨は降っている。  あのあとどうやって先…

しきのん
4か月前
3

ある使節の記録 第9話

 ———雨音がする。いつの間に雨が降ったのだろう。窓を見ると土砂降りだった。 「何を言っ…

しきのん
5か月前
2

ある使節の記録 第8話

 なんでこんなことになったんだろう。よく分からない。 「あー、先輩それじゃないですよー。あれの隣の…」 「あれって何だよ?」 「晴明、こっちから見る?」 「ああいいね。春樹に耐えられるかな」  ここは、カネチカの住む一軒家。正確にはタナカという兄と同じ大学の男の家だった。私が人間の勉強として、どんな作品から学べば良いか分からずカネチカに相談すると、連休に予定がなければこちらに来ないか?と誘われた。  私が親に許可を貰うときに(友人の家に泊まると言った)兄がソレを聞きつけ