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#心に残ったゲーム

2023年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

2023年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

はじめに

「今年のゲームは豊作だった」
去年のちょうどこの頃、1年間を振り返ってみてそう思ったわけだが、今年も12月になって全く同じ思いを抱いている。ファイアーエムブレムの新作も出たし、アーマード・コアの十何年ぶりかの新作も、ベセスダの新作も、FFナンバリングの新作も出た。そして何と言ってもあの「ブレワイ」を超えたゼルダの新作が出た。多くのゲーマーにとって今年は間違いなく充実した1年を送ることが

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「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」自己実現のゲーム

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」自己実現のゲーム

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」長文クリアレビュー

※ネタバレあり
(6/21追記 タイトルぱっとしないので変えました)

はじめに発売日に購入した「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」をようやくクリアすることが出来た。
クリア時間は150時間ほど。恐らくあまり寄り道しなければここまでの時間はかからないだろうが、わたしの場合は本作のあまりの完成度の高さに心を打たれ、「このゲーム

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「ファイアーエムブレム エンゲージ」は良くも悪くもファイアーエムブレムシリーズの正統後継作だ。

「ファイアーエムブレム エンゲージ」は良くも悪くもファイアーエムブレムシリーズの正統後継作だ。

『ファイアーエムブレム エンゲージ』長文クリアレビュー(※ネタバレあり)

はじめにこう見出しを付けるとまるで前作の『風花雪月』が正統ではないと言っているように聞こえるかもしれないが、実際に『風花雪月』はFEシリーズとしては異色の要素が多い作品だった。
例えば「黒魔法/白魔法」といったネーミングで魔道書や杖を使わないシステムであったり、「三すくみ」が無い事や「戦技」や「装備品」「射程4以上の攻撃」

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2022年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

2022年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

はじめに「今年はゲームが豊作だった」
これは多くのゲーマーの共通認識なのではないかと思う。フロム・ソフトウェアの新作も出たし、ポケモンも出たしスプラトゥーンも出た。JRPGで言えばアトラスもモノリスソフトからも新作が出て、わたしが信奉するヴァニラウェアからも(リマスターとはいえ)新作が出た。任天堂の『BotW続編』のリリースを2023年に延期する発表を見て逆に安堵した人も多いはずだ。(なんだかんだ

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「Cities:Skylines」人口100万人でも絶対に渋滞しない街づくり  あとシムシティの話

「Cities:Skylines」人口100万人でも絶対に渋滞しない街づくり あとシムシティの話

はじめに「Cities:Skylines」は2015年に発売された所謂「シムシティ」フォロワーの街づくり経営シミュレーションゲームだ。steamというプラットフォームにて比較的安価で発売されたこと、MODサポートが充実しておりユーザーコミュニティが活発だったこと、それ以前に街づくりシミュレーションの金字塔としての地位を築いていた「シムシティ」が不評だった事などあり、今では経営シミュレーションの定番

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「NEEDY GIRL OVERDOSE」インターネット・エンジェル降臨現象

「NEEDY GIRL OVERDOSE」インターネット・エンジェル降臨現象

「NEEDY GIRL OVERDOSE」感想とちょっとした考察

※この記事はNEEDY GIRL OVERDOSEの全てのエンディングに関するネタバレを含みます。

※この記事は怪文書です。怪文書を読みたくない人に悪影響を及ぼす場合があります。体調に異変を感じたら直ちに閲覧を中止し、スマートフォンの電源を切ってシャワーを浴びて寝てください。

はじめにわたしにも今から10〜15年くらい前、精神

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「Let's Build a Zoo」アイロニカル動物園経営シミュレーション

「Let's Build a Zoo」アイロニカル動物園経営シミュレーション

※半年前に書いたのに公開するの忘れてました。

はじめに2021/11発売の動物園経営シミュレーション、「Let's Build a Zoo」が面白かったのでレビューを書く。ありがたい事に、発売時点から公式で日本語に対応している。にも関わらず、2021/12現在では攻略wikiも5chのスレも無いような状態なので、宣伝も兼ねて記事にしようと思った次第だ。

(追記:2022/5現在ですら攻略wik

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「VA-11 Hall-A」は人生のちょっとした糧になる作品である。

「VA-11 Hall-A」は人生のちょっとした糧になる作品である。

今更ながらの「VA-11 Hall-A」レビュー。

はじめに
正直に言うと、わたしはこのゲームをプレイするまであまり期待していなかった。
いわゆる「萌えキャラ」的なグラフィックと「キツい下ネタが多い」というレビューを読み、「ああ、よくある"そういう系"か」と思っていたのがストアで見かけた時の印象だった。
”そういう系”とは、ありふれた作品のように女の子同士が下品な会話で男性プレイヤーを喜ばせなが

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「Katana ZERO」はただの2Dアクションではない。至高のゲーム体験を与えてくれる傑作だ。

「Katana ZERO」はただの2Dアクションではない。至高のゲーム体験を与えてくれる傑作だ。

はじめにコンピューターゲームにおけるゲーム体験というと何を思い浮かべるだろうか。
「FINAL FANTASY」をプレイして共に旅をし成長したキャラクターの死に泣いたことだろうか。
「SEKIRO」をプレイして剣戟の末に宿敵を倒し狂喜したことだろうか。
「零」をプレイして霊的な存在に襲われて恐怖したことだろうか。

得てして、コンピューターゲームにおけるゲーム体験というものは、画面の前にいるプレイ

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