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『Norpa.(ノルパ)』ができるまで

インポート雑貨を扱う南海通商株式会社が、独自に生み出す様々な自社開発ブランドの一つ「Norpa.」。開発担当者に製品の魅力語ってもらいました。

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ファッションと共に駆け抜けた20代

「私は幼少期の頃から、月に10冊近い様々なジャンルのファッション雑誌を買い漁るほど「ファッション」というものが大好きで、大学卒業後は当然のようにファッション業界へ進みました。

縁あって銀座にあるカジュアルからイブニングドレスまで幅広いジャンルを取り扱うニューヨークコレクションブランドに販売員として勤め、そこで洋服に関する知識を培いました。

気が付いた時には全店舗の中でトップの業績をおさめたこともあり、人事の方に目をかけていただきました。そのことで年に2回開催するコレクションのフィッティング担当に抜擢されたことをきっかけに、そういったコレクションに携わっていきたいと感じるようになりました。

24歳の時にファッションプレス担当になろうと決意し、会社を辞めてアメリカに留学し、ニューヨークのチェルシーというコレクションの中心地で活動を始めました。

知り合いのツテもあり、NYコレクションの手伝いをさせてもらったりしながら2年半ほど過ごし、帰国後はプレスのアシスタントとして海外輸入卸しの会社に入社しました。

その後はパリのコレクションでアテンドをしたり日本に一押しのブランドを浸透させるための広報活動で様々なイベントを手掛けてきました。
振り返ると、かなりスピーディーに駆け抜けてきた20代でしたね。」

10.社長撮影1


ASSEMBLAGEスタッフから、南海通商へ

「プレスの仕事をある程度終え、自分一人の時間を求めて各国を回り、近年では一か月程フランスに滞在したりしました。フランスの生活や小物やファッションが好きだったので、魅力的なものに囲まれた刺激的な生活でした。
帰国後に何の仕事するか考えた時、フランス雑貨に魅了された経緯から雑貨屋さんで働いてみたいと考え、代官山のASSEMBLAGEに応募しました。

代官山という町がフランスに似ていて好きだったこと、何かに特化した専門店よりも色々な物と空間が調和したお店のほうが好きということから、世界中からセレクトした雑貨を取り扱うASSEMBLAGEのお店は、私の波長に合っていたんだと思います。

一年ほど働き、残念ながらASSEMBLAGEは閉店してしまいましたが、その後は本社に営業・企画として入社しました。」


Norpa.エプロン製作のきっかけ

今回『Norpa.エプロン』の企画は、専門学生の商品プレゼンを聞いたことからはじまります。

南海通商では毎年専門学生が授業の一環として、自身で考えた商品をプレゼンをする機会を設けているのですが、若い力を目の当たりにし刺激を受け、その人の個性や経験が物を生み出すんだということを改めて感じ、『自分の中にあるもので何か作ってみたい』と強く思いました。
その後社長のお声がけもあり、すぐに話が進んでいきました。」

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目指す方向性の決定

「このNorpa.エプロンを生み出すにあたり、コンセプトやイメージは自分の中のインスピレーションから落とし込もうと考え、見栄えが良くてシルエットが美しくファッション性に特化したものを作ろうと思い立ちました。
そこから自分の好みや作りたいイメージを総合的に考えた結果、「ストリートの感覚×ラグジュアリー」に目を付けました。

私好みの綺麗め・高級志向と、以前勤めていた会社で扱っていた欧州のブランドでは、若いデザイナーの発想にはどこかストリートの要素があって、このインスピレーションから、異なる2つの雰囲気のを併せ持つストリートラグジュアリーをコンセプトに置きました。

コンセプトや方向性を決めてから、このエプロンはどういった場面で着るのか、ブラックはこんな人がこんなインテリアの中で着ているんじゃないか、ベージュだったらこうじゃないかと色々想像して、着用しているオケージョンを考えながらイメージスタイルを元に、デザインを起こしていきました。」


デザインのこだわり

「長めの丈に幅感もしっかりあるユニセックスサイズで、男女共に着られるようなデザインと、全体的にスタイリッシュな印象に仕上げました。

また、機能性も考えて後ろのポケットに特徴を持たせました。
一般的なエプロンだと、ポケットってだいたい前面に付いていると思うんですが、どうしてもゴワついてしまうのが嫌で。

シルエットが崩れないように位置を調整しながら、また、ストリート感を出すために大きめのポケットをつけました。ポケット付近にあるバンドには、調理道具だったりキッチンタオルなんかを引っ掛けられるようにしてあります。

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ベージュエプロンの腰紐の色もポイントです。
茶色い肩紐、ベージュの生地ときて、突然の明るい青色。
個人的に南海通商にブルーのイメージがあったことと、日本ではあまり見ないような色の組み合わせにしたかったんです。

私が普段使いしているフランスのバッグブランドがいつも3色を組み合わせているんですが、そこからインスピレーションを受けました。」

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最終的な形になるまでの苦労

「生地の選定は一番大変でした。ラグジュアリー感とスタイルを大事にしつつ、ある程度の機能性やシワになりにくい加工、着た時の生地のハリ感など、上手く全体のバランスが取れるようにするにはどうしたらいいのか、かなり悩まされましたね。

あとは着た時のシルエットですね。着た時に前をたるませてダボっとさせることで、ストリート感を出したかったんですが、なかなか上手くいかず…。
シルエットにはこだわりたかったので、何度もサンプルを作ってもらい修正を繰り返して、ようやく思い描いたものになった時は達成感がありました。」


写真撮影のこだわり

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「完成したエプロンの写真撮影を行うにあたり、 素敵なキッチンがある知人の自宅を借りて、モデルのお二人に着用していただきました。
実際に着用した状態を見て、女性と男性では着用時のシルエットは異なるけれど、性別・体系関係なく、誰が着ても格好よく着こなせるデザインになったと感じました。

料理をしたりコーヒーを淹れるイメージカットを撮らせていただき、かなりイメージに近い写真が撮れたと思っています。」


Norpa.の意味

「Norpaはエプロン(apron)の英単語を逆から読んだものです。
単純だと思われるかもしれませんが、逆読みにしたのは「既存の常識にとらわれない」「自由な発想」「機能性ではなくファッション性重視」というメッセージ性をこめています。

エプロンについている紙タグは、青空とオレンジ色のパラソルの写真を手描きイラストっぽく加工したものを使用しています。
店頭に並んだ時に差し色になればいいなと思ったことと、アートを楽しんでいただければと考えました。」

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最後に

「このエプロンは今までの南海通商の印象からすると、やや異色な存在かもしれません。ですが、私のライフスタイルとして、「自由で新しくて楽しい」ということを大切にしているので、思い切って自由に作らせてもらいました。

年齢・性別・体系問わず、家の中でもお店でも使え、ファッション性重視のデザインで、例えばお料理教室やバーベキューなどの多様な人の目に触れるようなオケージョンで、着ていて魅力的なエプロンに仕上げました。
今までエプロンをつけずに家事をしていた方にも、ぜひ着ていただきたいと思います。」

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Norpa. エプロン

フリーサイズ
(身幅:約106cm 着丈:約120cm)
原産国/ 日本
¥8,800(税込)

ブラック
材質/ ポリエステル65%, 綿35%

ベージュ

材質/ 綿100%


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