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浜辺で遊んでいたら、神隠しに遭った話

怖さ:★☆☆ 

職場の友人が、子どものころに体験した、不思議な話です。

彼が3、4歳のころ、静岡県にある母親の実家に遊びに行きました。

そこで、親せきたちと一緒に海に遊びに行ったときのことです。浜辺で一人、遊んでいた彼が、突然、消えてしまいました。

すぐそばで遊んでいた子どもが忽然と姿を消してしまい、彼の母親は半狂乱になって探しましたが、見つかりません。

見通しの良い浜辺で隠れる場所もないのに、親せきたち全部で10人くらいの大人が必死になって探しても彼はどこにもいません。日が暮れるころには、絶望的な雰囲気が漂っていました。

もう、これ以上探すのは無理だと、遭難届を出そうと皆があきらめかけた時、ふと気が付くと、彼は元いた場所に座って、普通に笑いながら遊んでいました。

何度探してもいなかった、絶対に見逃すはずのないところに、いなくなった時と全く同じ姿で遊んでいる彼を見て、大人たちは神隠しに遭ったとしか考えられないと、不思議がったそうです。

40年近く前の出来事ですが、今でも親せきが集まると、必ずと言っていいほどこの時のことが話題になって「あの時は大変だった」と盛り上がるそうです。

でも本人は「小さかったし、覚えているわけないですよね」と、全く記憶にないそうです。

話し手:40代 男性
採取時期:2020年9月
採取場所:東京都内

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