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個別最適な学びについて考える(60)ー東洋, 大山正, 詫摩武俊, 藤永保(1978)心理学の基礎知識 : 補習と復習のためにーから

こんにちは!
今回からまた色が変わります!
10月から始めてついに60以上の記事を書いています。
数が見えるということが自分の励みにもなるということがわかりました。笑

当然皆様のいいねも同じです!
こちらに見えていますがとても励みになります。
頑張ります!!!

本日は「東洋,大山正,詫摩武俊,藤永保(1978)心理学の基礎知識 : 補習と復習のために.有斐閣,東京」です。早速読んでいきましょう!

 普通新しい概念や法則を学習させる時には、その学習者がすでに習得している知識や技術を手がかりとし、それらを拡大し、変換させるという仕方で教授される。
 プログラム学習が小ステップで提示する情報をかえていくのも、仮説実験授業方式で各問題ごとに討論を行なわせるのも、そのためである。
 これは抽象的知識を具体的なうらづけのない形で与えても、理解や定着がなされにくいからである。

東洋,大山正,詫摩武俊,藤永保(1978)心理学の基礎知識 : 補習と復習のために.有斐閣,東京

だからこそ,系統的に学んでいくのだろうと思います。
ステップを踏まなければ,次の学習に遅れていってしまうのも,当然です。
なぜならここに書かれているように,その学習者がすでに習得している知識や技術を手がかりとしているからです。
まずは,基礎基本の手がかりを作ってあげることが重要なのかもしれません。

 ところがD.P.オースベルは、はじめに経験的うらづけのない抽象的概念を与えることによって、それ以降に学習させる具体的内容がよりよく学習され、理解・定着が起こりやすいことを実験的に示した。
(中略)
 彼はこの結果を次のように説明する。有意味な学習(意味のある学習内容を、その意味を理解しつつ学習すること)が定着されやすいのは、その学習内容が個人の中にすでに形成されている概念体系の中にとりいれられる(subsume)からである。
 そして、具体的な経験やイメージをもたない抽象的なことばだけによる情報でも、それ自体は学習されるわけではないが、この概念体系に変化をもたらすことがある

東洋,大山正,詫摩武俊,藤永保(1978)心理学の基礎知識 : 補習と復習のために.有斐閣,東京

また,ただ学習すればいいというわけではなく,前提の説明を加えるだけで概念体系には変化をもたらす可能性があるということです。

何も伝えないで学習をすることは難しいですが,個別最適な学びの時にも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
教師が全く出てこないということは難しいはずです。学習の前に少し伝えることが知識の定着にも影響を与えるのではないでしょうか。

有意味受容学習のような学習の方法の工夫も個別最適な学びの実践には必要になるはず

学習の仕方,教授の仕方についても考えていきたいですね!
本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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