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リモートワークの思い出

都知事が新経団連に提案したり、何かと話題のリモートワークですが5,6年前にいた会社で週4日リモートワークをしていたので、その際に得た教訓やら何やらを共有しておこうと思います。

最初に

最初に、リモートワークをしていた時にオフィスで働いていたのは、数名だったので、移行コストが非常に低かったというのは言っておいた方が良いかもしれないです。

ハード面

ハード面では一般的に社内システムのクラウド化が進んでいるか、VPNが実装されている必要があるでしょう。また利用端末をBYODにするとローカルに機微情報が残らない等セキュリティ面を考慮したシステム設計が面倒です。新設会社なら社員にノートを持ち帰って貰い、クラウドシステムにアクセスしてもらうってのが手っ取り早いですね。逆に、既存システムが社内のLANにガッツリありますみたいな会社の場合はVPNを入れるしかないです。

ちなみに、私のいた会社では規模縮小に伴い一人シス管になったタイミングで、システムは電話も含めクラウド(G suite, Cloud PBX, freee)に移行していたため、比較的簡単にリモートワークをすることができた。

自宅環境についてはコントロールできないのでどうしようもないのですが、実際にやってみると以下の様なことで困りました。自宅は大抵会社に比べて机・椅子のクオリティが低いので、肩こりとか頭痛がひどくなりました。また、自宅にいる分光熱費がかかるって点も気になりましたね、特に夏(セコいですが)。そのほか、リモートでサポートできるソリューションが無いと、自宅から電話で延々サポートして本来の仕事ができないなんてこともあり得ます。今だとGoogle Chromeのリモートデスクトップが設定工数がかからないのでオススメ

あとは、BYODにするのであれば家庭のパソコンやネット回線がちゃんとしていない場合の対策まで考えられると良いかと思います。

ソフト面

こちらが意外と見逃されがちなんですが、ソフト面というかリモートワークには人も対応しないといけないって話で、リモートワークだとテキストコミュニケーションがコミュニケーションのベースになるのですが、上手くテキストでコミュニケーションを取るのは意外と難しくて、チャットで気安い感じを出すであるとか、いいテンポでチャットを返すとか、自分の言いたいことを明文化するってのは、日頃からやってない人にはハードルの高いことなので、一部の人には結構辛かった様です。チャットで上手く伝わってない時に直接席に行って話しかけるなんてことはできないですし。相手の表情をみて話し方や内容を変えるっても勿論できないです。もともと社内のコミュニケーションは、ほぼオンラインだという会社であれば問題ないですが、そうでもない会社の場合、リモートワークを取り入れると人が慣れていないことにより仕事の効率が低下する可能性が高いです。

また、日頃テキストコミュニケーションに慣れていても、直接コミュニケーションを取るってのは言外に色々な情報を共有している様で、慣れている人同士でもチャットのみのやりとりが続くと、ギスギスしたり、コミュニケーション不全な感じになったので、週に1日水曜はミーティングなんかを集中して入れる出社日としました。この辺りは、リモートワークするメンバーの精神年齢とかにも関わる気がします、もっと大人ばかりの会社だったら出社日はいらなかったのかもしれないです。

失敗した試み

テキストが難しければ音声やビデオ通話はどうかと、Hangoutsの音声通話を業務時間中はずっと繋いで、同じフロアにいる様にコミュニケーションを取るってのも試してはみたんですが、やっぱり見えてない人にいきなり話しかけるのは気を使うもので、遠慮して話しかけないとか、ブロードキャストしたくない話題は出来ないなどあり、ただ単純に同じフロアで働いているメンバーの自宅を音声で繋ぐだけでは、上手くいかなかったですね。

この機会に色々な会社がリモートワークに取り組んで、もっと自由に働ける社会になると良いなぁと思い、ダラダラと思い出なんぞを書いてみました。

#COMEMO #NIKKEI

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