どんな状況でも”今ここ”に楽しみを見つけられたら

とある僧侶の話。
僧侶は今二匹の虎に追いかけられている真っ最中。
そんな中、僧侶は崖の端まで来てしまった。
後ろを振り返ってみると、二匹の虎は今にも僧侶に飛びかかりそう。
すると、僧侶は崖の端にツルを見つけ、飛びつく。
そのあとすぐに、虎たちは崖から落ちていったが、下で僧侶が落ちるのを待ち侘びている。そうこうしているうちに、僧侶が持っているツルをネズミたちが齧り始めた。僧侶はそれに気づくと同時に、目の前にイチゴを見つける。それを最高に味わっている時に、ツルが切れ、僧侶は虎に食べられてしまった。

この僧侶は未来の恐怖に脅かされることがなかった。
そして、人生が提供してくれる全てを最後の瞬間まで、今ここにいて全てを楽しんだ。

私はこの話に精神的な面で沢山助けられた。
それも特に”今、この瞬間”から離れてしまうと苦しくなるような時。

マイナス20度だった夜

マイナス20度の中キャンプをした時、未来、想像に浸ることなく、今ここにいて踏ん張れた。

石を積んだり観察したり

一人ぼっちで電気も水道もない小屋にこもっていた時。目の前に楽しみを見つけたり、新しく作り出したりして五日間やり過ごせた。

今、ここにあること。
この瞬間を全身で感じ、味わうこと。
また、目の前で起こる出来事に身を委ね、その中に豊かさや楽しさを見つけることができたら、これが幸せであることに繋がる道であると思っています。