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すいか料理はじめました(三文クッキング)

スイカは白いところまで食べる人集まれ~!!!

安い!早い!簡単!の三拍子がテーマの三文クッキングです。冷蔵庫の余りモノやスーパーで安く手に入るモノを身近な調味料で笑ってしまうくらい質素にされど美味しく調理する方法を提案していきます。(そう、これは賢明な生活の提案なのです!)

今回提案するのは「夏先取り!スイカ料理」です。近ごろスーパーの果物売り場に並びだした赤い半月姿。目に映えるその色や爽やかな味わいは食欲の出にくい夏の助けになります。風呂上りにさっぱりしたいとき、海辺の暑さの気休めに、学生時代汗を流した部活帰りに(スイカバーだけど)噛り付けば夏のワンシーンに打ち水の如く清涼感を与えてくれます。

そんなスイカの一番美味しい部分は勿論、捨てられるはずの皮に近い白いとこまでを調理し、梅雨で鬱屈とした心を晴らしていきましょう!特に冒頭の文言に蜘蛛の巣の如く引っかかった「白いとこ」ラバーの方!是非一緒に「白いとこ」の美味しさを探求しましょう!!!

例えば① 韓国冷麺

果物料理が脚光を浴びだしたのはここ最近に思います。例えば桃とモッツァレラチーズのサラダ、キウイと鯛のカルパッチョといった、巷ではいわゆる果物と脂肪のマリアージュを楽しめる食体験が増えています。

しかし家庭料理においてはどうでしょう。私の手元の和食料理本にはフルーツ白和えなるものが載っていますが、巻末の方に紹介されている秘蔵っ子扱い。愛媛の方ではみかんごはんが給食に出てくるようですが、一品としてキャラ立ちできても甘いご飯の食べ合わせに迷いそう。果物が家庭料理に介在する時、それはやはりスイーツに寄ってしまい、玄人好みの一品として敬遠されがちな、ある意味難易度の高いジャンルなのです。

「果物で飯を食らうなんざ正気じゃねえ!」そんな方には作るのも食べるのも、まずは韓国冷麺がおススメです。コンビニで買える冷麺にカットしたスイカを盛るだけ。食欲が無く麺しか喉を通らない日、何かさっぱりしたものが食べたいときに冷麺はおススメです。スイカを自分で用意しただけでも立派なアレンジ。更に丼碗かガラスボールがあればそちらに移しましょう。一皿がパッと引き締まり食欲をそそります。

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私の場合、毎年夏に水キムチを漬けているのですが、スーパーの即席きねうち麺を買ってきて水キムチの残り汁に少しのダシダ(牛ベースの化学調味料)をといたスープで特性冷麺をつくります。その上に好みの具を盛れば本格的な仕上がりになり気分が上がります。(水キムチや玉子)水キムチの漬け汁に既にお酢と唐辛子が入っている為、化学調味料で簡単に本格冷麺風の味わいを演出できるのです。

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水キムチが無くても大丈夫。暑くて何もしたくない仕事帰り、スーパーで即席冷麺セットとスイカをさっと買って茹で麺に添付スープと氷を落とし最後にスイカを添える。好みのお酢をざっとかけてすすれば食卓に束の間の涼やかな時間が流れます。

(水キムチは三文料理の範疇を越えますがかなり手軽で便利。一番下にレシピのリンク有。)

例えば② 冬瓜風スープ

ここから本格的に火を加えたスイカ料理のご紹介です。スイカはウリ科の果物なので味も冬瓜に似るんじゃないか?ある夏、何故か根拠もなく自信に満ちた手つきで作ってみたのがスイカの冬瓜風スープ。皮を剥いて好みのサイズに切った「白いとこ」を小鍋に入れ水煮します。透き通ったら化学調味料やら塩気のあるもので味を調整して完成です。

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結果、冬瓜より繊維質が残るものの中華スープとして遜色なく食卓に並べられる一品に。アレンジに枝豆や鶏そぼろと炒めてスープにするのも美味しそう。暑い日は仕上げの餡は無しで。夏の新たな「ケの料理」ですね。(今年はまだ作っていないので昨年の写真を)

実況スイカ料理 ~スイカとホタテの中華炒め~

さて、記録的な早さで突入した梅雨と同時期に、我が家でも2021年のスイカ開きがありました。スーパーの安売りスイカで幕開けです。

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ご飯をがっつり食べたかったので、記念すべき料理初めは冷蔵庫にあったボイルホタテで中華炒めにしてみました。


スイカとホタテの中華炒め

スイカの「白いとこ」
ホタテ(ボイルでも生でも)
酒 胡椒
塩(好みで)

①「白いとこを」を好みの形にカットします。齧ったとこも気になるようならカット。ホタテは生ならお酒を回し入れ臭みを取っておきます。

②「白いとこ」を油で炒めます(ごま油推奨)

③火が通ったらホタテを投入し、ここでお酒を軽く回し入れ胡椒をかけて蓋をします。10分くらい(水気が無くなるまで)酒蒸しにして味見、好みの味付けで完成。

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↑↓ここまではまだフルーツ。こう見ると「白いとこ」は希少部位。

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ポイントは酒蒸し前後。炒めている間はまだスイカっぽさが残っていたものの、酒蒸ししてみると乳白色のホタテエキスがしみて完全におかずの色に。

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今回調理したボイルホタテはあらかじめ海水の風味があったため塩は加えませんでした。お酒と胡椒だけで味付けして完成です。ではいざ実食。

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感想 スイカと言われなければわからないくらい、「白いとこ」がホタテエキスの旨味と馴染んで中華の味に仕上がりました。酒蒸しでシンプルに調理したこともですが、ホタテも「白いとこ」も余計な雑味が無い具材なので、違和感なくご飯が進みます。その地味さ故に脇に染まれる自由さがあって、改めて「白いとこ」の可能性を見いだせました。正直これをつくるためにスイカを買ってもいいくらいです。

私はハレとケでいう「ケの料理」がその意味以上に昇華された瞬間が大好きです。この「白いとこ」も先ほどまではゴミ同然の立場にあったのです。それがご飯が進む一品に変身できるなんて、安上がりだし救えた自分も嬉しくなります。(「白いとこ」よ、あんたは恐ろしい子や!)

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日頃晩御飯は多めに作っておき、残った分は翌日の弁当の具に利用します。例外なく中華炒めもお弁当に。時間がたっても味や見た目に劣化は感じられず、その他おかずとも遜色なく食べ合わせられました。こういうおかずがあれば弁当作りも助かります。

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スイカで養う始末の心

スイカは利尿作用やむくみ対策、抗酸化作用が期待される果物です。昼間はおやつに、夜はおかずに、頭から底まで食べ尽くせるスイカは夏の体にも財布にも優しいのです。(食べ過ぎには注意です!)

もちろん煮ても焼いても生でもスイカは嫌いだ!という方にこれだけは伝えたい!というのが「始末の心」についてです。スイカ料理だけでなく、その他の果物や野菜の皮、茎、葉っぱなど、「もしかしてこれって食べれる?」という疑問を面白半分でも抱いてみることから意外な発見が生まれるのです。フードロスに歯止めがかからない大量廃棄社会に待ったをかけるべく、身近な生活の中で始末の心を養ってみるのはいかがでしょう?そのきっかけがスイカだったら幸いです!

とにかくスイカで家計も酷暑も涼しくすごしましょう!


参考ページ

ポンジュースご飯について

水キムチレシピ




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