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心を燃やす学級通信

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記事一覧

学級通信書くだけが学級通信じゃない

学級通信書くだけが学級通信じゃない

このマガジンを書いている「まほろば」は全員の学級通信の累計が7000号を超えます。(まもなく8000号になります)
私も昨年度310号の通信を発行しました。

しかし、です。
「学級通信を発行すること」に意味があるのでしょうか。

自分がたくさん書いてきたからこそこれは断言したい。
「発行すること」自体に意味はありません。
目的はそこではないのです。

重要なのは「数」ではなく「質」。
子どもや保

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今を少しでもいい方向へ紡ぐ

今を少しでもいい方向へ紡ぐ

現代において情報は簡単に手に入ります。
スーパーな先生のスペシャルな教室の様子や煌びやかな子どもたちとの関係性、憧れる教室はたくさん思い浮かびます。(逆も然りですが笑)

翻って自教室で考えると、思うように上手くいかないという方は多いのではないでしょうか。
私もその1人です。

自由進度で子どもの主体性を大切にしたい!
という実、なかなか身の入らない子どもたちにヤキモキしたり、

何度も指導してき

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クラス解散に学級通信は欠かせない〜言い残さないために〜

クラス解散に学級通信は欠かせない〜言い残さないために〜

言い残したことはないよな。
大丈夫だよな。
よしっ!
さようなら!!

といった後で「あぁ!あれを言い忘れた!」「これをやろうと思ったのに!」と後悔したことはありませんか。
また、逆に「しゃべりすぎてちゃんと伝わったかな」と不安になったことはありませんか。
私はどちらもあります。笑

特に、クラスの解散である修了式の日をうまくスケジューリングし、伝えたいことを伝え切るために進めることはベテランのよ

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言葉にするから実感できる

言葉にするから実感できる

子どもたちの成長は、抽象的です。
なんとなくできるようになった。
知らぬまにできてた。
そんなことが多々あります。
それはそれでよいことですが、「知らぬ間に」できるようになると、伸びの実感が湧きにくいものです。

例えば、身長は日頃確実に伸びていますが、その実感は湧きにくい。それは日々の成長が小さく、観測しづらいからです。

では、伸びを感じられるようにするにはどうするかというと、記録が必要です。

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響く言葉〜あの子に響く伝え方〜

響く言葉〜あの子に響く伝え方〜

響く言葉と響かない言葉があります。
言葉が異なる場合もありますし、そうでない場合もあります。
たとえば、「がんばれ」と「がんばってるね」。
この二つは、似ているようで全然違います。
どちらも応援する言葉に違いないですが、「がんばれ」は現在から未来にかけての応援です。
それに対し、「がんばってるね」は過去から現在にかけての承認です。
この絶妙な違いが決定的に受け取り手の印象を変えることがあります。

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学級通信のお届け先

学級通信のお届け先

「大人に向けて話をする時」

「子どもに向けて話をする時」

当然、話し方も話す内容も変わります。
それはそれで、パーソナライズされて伝わりやすさがあります。

でも、
「大人に向けて話をしているけれど子どもが聞いていることも想定している時」

「子どもに向けて話しているけれど大人が聞いていることも想定している時」
ってありますよね。

実はどこに向けてしゃべっているかというのは、はっきりと白

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3学期×学級通信

3学期×学級通信

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
3学期は、投稿日数も少なく、あっという間に終わります。
現状がどうあろうとも、「まぁまぁ」とやり過ごすことができるのが3学期です。
だからこそ、この3学期をどう過ごすかには、教員としての在り方が大きく詰まっているのではないかと思います。

なんとかこの3学期でさらに学級の結束力を高めたい。
最後の最後まで何とか今自分が担任する子ども達に、できる限りのことをし

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何倍にも増幅してほめることができる方法

何倍にも増幅してほめることができる方法

これは、ベストセラー「人は話し方が9割」を書いた永松茂久さんの著書「言葉は現実化する」にある言葉です。

人は言葉を介してコミュニケーションをとります。
思考はあくまで思考であり、それは言葉にして伝えねば伝わりません。圧倒的に言葉が強い。

教室ではたくさんの言葉が伝えられます。
そこには指導もあればコミュニケーションもあります。この言葉を精査して子ども達に伝える仕事こそが教師の仕事です。

あな

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心を燃やす学級通信

心を燃やす学級通信

今まで学級通信を900号以上発行してきました。文字数にして100万文字以上。
最近ではほぼ毎日通信を発行しています。
通信は、職員室内で共有したり、サークル内で意見をいただいたりしています。
すると、通信を書く中で、自分の書き方にも一種のクセのようなものがあることに気づいてきました。
また、他人から見て高評価だった通信の共通点も見えてきました。
私の意識する通信の書き方を備忘録的に書き記していこう

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保護者参加型学級通信のすゝめ

保護者参加型学級通信のすゝめ

学級通信はどのくらい発行されているでしょうか。そして、その通信はどれほど子どもの、そしてご家庭の心に届いているでしょうか。

私は年間200号以上出していましたが、あまり子どもの心に届いている感覚も、保護者に届いている感覚もありませんでした。

それが最近、ようやく(と言っていいのか)保護者の方から電話口で通信の話をされたり、同僚の先生から「いい通信だなぁ」と言っていただけることが増えてきました。

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