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【前編】蔵人体験(甘酒麹造り)〜KURABITO STAYに参加しました

最近は趣味で日本酒の研究をしているのですが、蔵人(くらびと)体験ができるサービスがあると知り、即行申し込んで参加してきました。

蔵人体験ができる唯一の場所、KURABITO STAY

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酒蔵に滞在しながら実際に酒づくりをし、蔵人の体験ができる「KURABITO STAY」は、2020年にはじまった、唯一無二の体験サービスです。

日本酒づくりは寒い冬に行われるため、今は残念ながら日本酒造りは体験できないのですが、6月〜7月の期間は甘酒用の麹造りが体験できるのです!

今回の体験内容

甘酒の麹造りも日本酒造りのフローの一部なので、本格的な日本酒造りの一端を体験することができるのです。具体的には、①洗米〜浸漬、②蒸し〜放冷〜麹室への引き込み、③製麴(せいぎく)の部分を体験します。

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酒蔵に入る前にお祓い

昔から酒蔵は神聖な場所とされてきました。酒蔵に入る前に、安全祈願とお祓いの神事を執り行います。

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①洗米〜浸漬

洗米とは、米を「泳がせるように」洗って、糠を落とす作業です。普段米を研ぐやり方とはだいぶ違いました。浸水時間は秒単位で管理され、テキパキと流れ作業で洗っていく、ミスが許されない世界。浸水時間は季節や気温に応じて職人の勘で変えているそう。

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洗ったお米の水気をよく切ります。

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ここまでで1日目の蔵人仕事はおしまいです。

②蒸し〜放冷〜麹室への引き込み

前日に洗米し水切りしたお米を大きな蒸し器の中に入れ、均一に蒸されるよう、厚さが均等になるように配置します。(米をツンツンして遊んでいるわけではありません笑)

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「蒸し」が始まると、モクモクと湯気が蔵中を覆い尽くします。酒蔵の屋根から湯気が出ているのを見たことがありますが、これは「蒸し」が行われているサインなのですね。

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1時間ほどで蒸しあがりました。蒸しあがったお米を桶に入れ、担いで運びます(かっこいい?)。

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蒸したお米はアツアツになっているので、空気に触れさせ「放冷」させます。均等にお米を広げ、温度を均一化するのがポイントです。十分冷えてきたら、麹室(こうじむろ)に引き込みます(実際には、足元にあるホースを通して米を飛ばして運ぶこともあるそうです)。

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③製麴(せいぎく)

麹室(こうじむろ)は温度30℃程度、湿度70%程度に保たれている専用の部屋です。種麹(緑色の粉みたいなもの)を振りかけては混ぜ、振りかけては混ぜを3回繰り返しました。

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充分に混ざったら、布で包んで保存します。温度計をさして、お米の温度管理をします(ここから先も温度湿度管理が重要だそうです)。

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ここまでで2日目の体験はおしまいです。

ここから先は、お米が十分に「糖化」したら、「枯らし(麹菌の発酵を止めるため熱と水分を飛ばす)」という工程を経て、約2日半かけて麹が完成します!これが、米麹由来の甘酒のもととなるのです。

…余談ですが、種麹の振りかけ中は空気の流れを作ってしまわないよう、参加者全員、直立不動で立ってただ待っていたのですが、ここでもしオナラをしたら麹にどんな発酵がおこってしまうのだろうと妄想してしまいました(笑)←もちろん実際にオナラはしてないですけど…、ご存知の方、教えてください!

(番外編)麹の選り分け

麹の中に黒い麹や変色した麹がないか、目視チェックをする工程があります(実施しない酒蔵もあるそうです)。甘酒になったときに見た目が悪いので、この段階で取り除くのが良いそう。

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後編に続きます!

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