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【後編】蔵人体験(甘酒麹造り)〜KURABITO STAYに参加しました

KURABITO STAYでの甘酒麹造り体験の後編となります。前編はこちらから

蔵人体験では、前編で紹介した体験のほか、酒蔵の見学もさせていただきました(すごく楽しかった!)。まずはその酒蔵見学の様子を写真多めでご紹介します。

酒蔵見学①:日本酒の貯蔵タンク

左の写真は、タンクを上から見たところです。橘蔵酒造さんの場合は、木造の足場が組んであり落ちる危険がありません。タンクは、多くの酒造さんで使われている「ホーロータンク」。大きい!

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酒蔵見学②:搾り(上槽)

「ヤブタ式」と呼ばれる自動圧搾機を使う方法は、多くの酒蔵で採用されています。アコーディオン状の圧搾機の中に醪(もろみ)を入れて、両側から空気を入れて圧力を加え搾ります。いわゆる「板粕」ができるのはヤブタ式ならでは。

一方で、昔ながらの「槽(ふな)絞り」という手法もまだ残っているそうです。酒袋と呼ばれる布袋に醪を入れ、「槽(ふね)」と呼ばれる細長い道具の中に酒袋を何層にも重ねて並べます。ヤブタ式と比較して搾りに時間がかかるそうです。

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酒蔵見学③:仕込み水

酒蔵の敷地内に、飲料に適しているとお墨付きの地下水が湧き出ています。一連の蔵人体験で、日本酒造りには大量の水が必要だということが実感できました。「名水あるところに名酒あり」と言われるのも納得です。長野県佐久市も水資源が豊富なエリアで、こちらの湧き水は、pH7.2、硬度60の軟水です。

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この仕込水もすごく美味しくて、ペットボトルに詰めて持ち帰る参加者もいました(笑)

麹セミナーで勉強しました!

昔から日本酒造りの世界では、「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」と言われます。日本酒造りにおいて一番大切なのが「麹造り」、次に「酛(酒母)造り」、そして最後が醪(もろみ)を仕込む「造り」なのだという意味です。そんな大事な麹作りをわずかながらもお手伝いできたのかと、とても身が引き締まる想いでした。

日本酒造りのタンクの中では、デンプンの糖化と、ブドウ糖のアルコール発酵が同時並行で行われ、「並行複発酵」と呼ばれること、などを学びました。

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無事に卒業しました!

1泊2日のカリキュラムを終え、橘倉酒造の井出社長から修了証を授与し、記念撮影。

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大変お世話になり、ありがとうございました!

実際に酒蔵で寝泊まりして麹造りを体験することで、得られたものがたくさんあります。

・日本酒造りの中でも重要な麹造りを経験できた(動画で見るよりもすごく大変)
・日本酒や麹造りを体感とともに人に伝えられるようになった(まだまだ初心者ですが^^)
・蔵人さんの想いや職人のすごさの片鱗を垣間見ることができた(尊敬します)
・実際に日本酒造りで仕込み水として使われた水とともに日本酒を飲む贅沢を味わえた
・長野県佐久市の食材との組み合わせを試したり、佐久周辺の観光をしながら、地域に根付く日本酒造りを実感できた

興味のある方は、KURABITO STAYのサイトをぜひご覧くださいね。

今回の蔵人体験が現地の新聞にも掲載されました

参加者の1人のタイ人のナタポンさんは、自家製の麹を作っている猛者で、今回はタイで甘酒を普及させたいという夢があり参加されたそうです。

タイにも「カオマーク」という甘酒に似た飲み物があるのですが、乳酸の発酵で酸味があるのが特徴だそう。タイの甘酒も飲んでみたいなぁ。

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資料はこちら

この記事に書ききれなかった、KURABITO STAYでのお食事、宿泊施設の様子、いただいたお土産などをまとめたので、ぜひこちらの資料もご覧ください。

甘酒にはまりそう〜

橘倉酒造さんの甘酒は、かつて高倉健さんもお気に入りだったそうです。お米のつぶつぶが残っていて自然な甘みが身体に優しく美味しいし、栄養もタップリとのことで、定期購入しようかと考えています。

甘酒用の生麹もお土産でいただいたので、自家製の甘酒を作るのも楽しみです(ワクワク)。

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