なぎささんと檸檬
入院を具体的に考えた時、お風呂は?洗濯物は?
え。むりむりむりむりキタナイキタナイキタナイ
ヒステリックに騒いで身体中引っ掻き傷を作る。
少し落ち着いてから「お名前は?」と問うとすぐに「なぎさ」と返事が来た。
なぎささんは、感情の人、感情の嵐そのもの。
そのなぎささんの向こう側にもうひとり、男の子がいることに気がついた。
私は中1の夏から不登校を起こしてる。
この子は中2の頃、部屋からも出れずお風呂も週一とかで、何故自分がこうなのかもわからずひとりで辛かった頃。
家族の理解を得られなかった頃の記憶を抱えてる子。
なので当時の記憶を私は持ち合わせてない。
少し遠く、離れたところに、ぽつんと立つその子に、<清浄>の祈りを込めて檸檬と名付けた。
いつか私が当時の記憶に耐えれるようになったら、話すことも出きるようになるのかなぁ。。
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