見出し画像

デンマークの芸術に触れよう。まち歩き好きがお届け!写真で振り返るアート旅

こんにちは!
旅先で出会うワクワクがなにより大好き!ベニです!

9月に入りまだまだ暑い日が続きますが、中秋の名月を迎え、秋をお知らせする風が吹く季節になってきましたね。

さて、今回はそんな秋口にぴったりなデンマーク・コペンハーゲンの観光プランをご紹介します。北欧のこの時期(9月1週目頃)は、長袖Tシャツにジャケットがあれば、過ごせるとても快適な気候です。

その前にデンマークの基本情報を簡単にご紹介!

観光地としても人気!カラフルな建物が立ち並ぶ港町ニューハウン

デンマークはユトランド半島と周辺の島々からなる、童話で有名なアンデルセンを生んだおとぎの国でもあります。…というと少しピンとくる方もいるのではないでしょうか?
緑の丘や森、湖沼など公園のような美しい景観が広がり、酪農の国としても知られます。日本からは直行便だと飛行機で14時間ほどで着きます。

このプランはこんな人におすすめです!

・雑貨や美術館、建築が好き
・モーニングなど、朝方〜お昼を活動的に動きたい
・夜はホテルでゆっくり過ごしたい
・街並みなどを歩いて散策するのが好き
※ご飯(特に夜ご飯)は、比較的スーパのもので簡単に済ませることが多かったので、グルメに関しては参考にならないと思います。

とても中身の濃いスケジュールになりますが、首都コペンハーゲンは比較的コンパクトで移動しやすいため、ひとり旅でしたら自分のペースで回れるので歩きやすい格好をしてれば準備万端です!

DAY.01

11:30|デンマークを始めよう 世界一美しい「ルイジアナ美術館」

コペンハーゲン中央駅から郊外電車に揺られること40分。都市部より北の方に進むと「ルイジアナ美術館」が現れます。

木漏れ日がきれいな影を織りなす廊下

日本の美術館と過ごし方がかなり異なることにまずは驚き。広大な庭、目の前には海広がるので、自然の音に耳を傾けながら読書を楽しんだり。

美術館の外には庭があり、海に向かって日向ぼっこをする

子ども連れのファミリーや老若男女問わず訪れ、併設のレストランやカフェでお食事をしたり、ピクニックやお昼からビールを片手に海を眺める、そんな思い思いのひとときを過ごすことができます。

海辺に特等席のベンチもあり、海水浴を楽しむ人も

もちろん、展示物や建物自体もとても魅力的。自分の中のアートな心を揺らすも良し。芝生の上で寝っ転がるのもよし。芸術との距離の近さに居心地の良さを覚えるでしょう。


14:30|ヒュッゲな時間を Lille Bakery

コペンハーゲン中央駅まで戻ってきて、東の方に進むと少し小洒落たエリアがあります。

レンガ調の建物が並びます
Lille Bakeryに到着

十分過ぎるほど日差しがたっぷり入る、こちらのカフェは植物園とカフェをミックスしたような空間。コーヒを注文し、2階の席へ移動します。

2階からの眺め。キッチンがオープンなのもいい。
柔らかい木目調のインテリアと植木鉢のメタルっぽさの調和も素敵

デンマークでは、ミルクというと「オートミルク」が当たり前のようでお願いすると注いで渡してくれました。オートミルクとはオート麦から抽出されたミルク。エコにこだわる人は、植物性ミルクを選ぶそうです。

また、デンマークには「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことをさす言葉として、ヒュッゲ(Hygge)という言葉があります。蜂がぶんぶんと飛んでいましたが、自然と共存している空気感で日向ぼっこをしながら、ヒュッゲな時間をここでも過ごすことができます。


15:00|現代アートを体験しよう Copenhagen Contemporary

カフェでほっと一息をついたら、現代アートに触れにいきましょう。

Copenhagen Contemporary(コペンハーゲン・コンテンポラリー)


コペンハーゲン・コンテンポラリーには、世界的スターや才能あふれる期待の新人アーティストによるインスタレーション・アートが展示されており、大胆で斬新な見せ方が印象的でした。

真っ暗な道を歩き進めると、映像作品が映し出される大きなモニターに遭遇する
廃材を活用したアートの展示
方向が合っているのかわかならいけど、登ってみた階段

迷路みたいに次の展示物を探す動線作りも面白い!


16:30|周辺散策 フードマーケットとカフェ

わたしが訪れた際には、コンテナハウスが立ち並ぶフードマーケットが近くで開催していました。中には飲食店やガラス細工のお店が立ち並びます。

好きなお店からオーダーして、好きな席で食べるフードコートスタイル
レコードや古着が売られていました。差し色のブルーが目を惹きます。

手のひらをひっくり返した可愛いアイコンに惹かれて、Hartというカフェにもお邪魔しました。

夕方近くに訪れたので、焼き菓子系はほとんど売り切れてました

こちらも太陽の光を店内に取り込めるよう、窓が大きく天井も高く、ゆったりとした雰囲気が楽しめます。置いている商品のパッケージもハイセンスのものが多く、見るだけでも十分楽しめます。

日差しがたっぷり入るよう設けられた窓。優しい光で店内を照らします。


18:30|ホテルでゆっくり

帰り道の駅のホーム

今日の芸術に触れる旅はこれにて終了。スーパーで買ったサラダやお惣菜を食べて、ベッドで好きなYouTubeでも見ながら、のんびり疲れを癒しましょう。スーパーはNETTOが比較的でお手頃で通っていました。

DAY.02

9:00|地元民にも人気なお店へモーニング Dzidra

テラス席に続々と輪が広がります

オープンと同時に地元の人たちで賑わいだす、Dzidra。
英語のメニュー表をもらい、エッグトーストと嬉しいことに抹茶ラテがあったので注文。

ものすごくボリューミーで卵がとろとろで美味しかった!

また店内では日本語の曲が流れていたり、お抹茶が飲めたり、ちらほら日本文化が会話見えるので少し親近感を覚えました!スタッフさんに聞いてみたら、知人に日本人の方がいるみたいで、日本料理を振る舞うワークショップを行ったり、定期的に食のイベントが行われているのだとか。

↑コラボイベントの様子。わたしも今度はぜひとも行ってみたい!

内装もとても素敵で水色を基調とした壁に、優しい色のテキスタイルが飾られていました。


10:00|お散歩 Nørrebroparken Ved Krogerupgade公園

お腹が満たされたら、少しお散歩をしましょう。

ランニングやお散歩コースとしても人気な公園

近くにはとても大きな公園があり、遊具の広場では子どもを連れたファミリーが沢山遊びに来ていました。コペンハーゲンでは、ベビーカーを男性が押してお出かけしていたり、抱っこ紐をしている姿もよく目にしました。(育児において、男性・女性の括りがなく、日本より進んでいるんだなと感じました)


11:00|アンデルセンのお墓へ Assistens Cemetery

童話作家として有名なアンデルセンのお墓にも訪れてみましょう。日本のお墓参りの概念を覆すほど、とてもオープンで公園のように開けた場所であることにびっくりするはずです。

緑に囲まれたお墓はまるで公園のよう

ペットとのお散歩コースやランニングをしたり、お墓なのに居心地の良さを感じることができます。
アンデルセンのお墓を宝探しのように探すのも楽しいはず!

ピンクのお花が植えられているアンデルセンのお墓

会いたい人に気軽に会いに来れる場所。こんなお墓だったら、わたしも入りたいな。


12:30|歴史と芸術に触れる トーヴァルセン美術館

コペンハーゲンの中心地に位置し、色彩豊かで多くの彫刻像を見ることのできるトーヴァルセン美術館。

お庭を囲むように建物が立っています

1848年にオープンした歴史ある建物で、 デンマークを代表する彫刻家のベルテル・トーヴァルセンの作品が集められています。

どこを見ても美しい色使い

デンマークでは物価も高く、お得に入れないか調べていたところ、わたしはコペンハーゲンカードを購入し入場することにしました。
ちなみに美術館のチケット単体は、大人100dkk(デンマーク・クローネ)/ 日本円で2,100円ほどでした。

アプリをダウンロードして使えます。
デザインも可愛く画面の操作もとても簡単でした。

コペンハーゲンカードを購入すると、公共交通機関とデンマークにある86の有名観光スポットを自由にアクセスができます。1日券は大体7,100円ほどなので、3ヶ所以上スポットを巡ったり、電車移動するにはとても便利だと思います。

その他にも3日プランなどもあるので、予定に合わせて購入するのもよさそうです。詳しい使い方はこちらのサイトがわかりやすかったので、ご参考までに!

ただトーヴァルセン美術館の公式サイトを見てみると、

毎月最終水曜日はどなたでも無料で入場ができます。
火曜日には年金受給者も無料で入場できます。
18歳までの子供と若者は無料なので、入場券の必要はありません。

https://webshop-historieogkunst.kk.dk/entrebillet-web

と書かれていたので、運良く水曜日に入れるとラッキーですね!18歳まで無料だなんて、普段からアートに触れる機会が多いことが伺えます。

何時間でも見てられる繊細な彫刻と色彩


14:00|クリスチャンボー城

先ほどの美術館から徒歩5分ほどにある、クリスチャンボー城にも寄ってみましょう。

高さ106mでコペンハーゲンで一番高い塔

このお城は、国会議事堂、最高裁判所、内閣府が揃い、デンマークの司法、立法、行政の3部門が集まる重要な場所となっています。

昔はここに王室も住んでいたんだとか。

厳かな装飾に圧倒されます

実はこのお城は過去に2度の大火災に見舞われ、再建のたびに新しい建築様式が導入されてきました。
バロック様式、新古典主義建築、ネオバロック様式からなる佇まいは、「圧巻」の一言。

どうやって作ったんだろう、見上げた天井の美しさたるや

こんなに美しいのに自分の足元見ると、なんと滑稽なこと。笑
お城を汚さないため配られるシューズカバーをみんなつけて歩くので、至る所でシャカシャカと足音が聞こえます。

小さい子が頭に被ってたのが面白かったな


15:00|デンマーク王立図書館

さらに南の方に歩くと、現れるのはデンマーク王立図書館。

通称“ブラック・ダイアモンド”と呼ばれる図書館(公式サイトより引用)

私の行った日は突然休館日になってしまい、入ると同時に「今日はもうおしまい」と言われちゃいました。リベンジしたい!
営業時間の急な変更が多い気がしますが、それも受け入れて代わりに海辺近くのベンチでゆったりもいいですね。

ごろん、と横になってくつろぐ姿が印象的
トラウマレベルの人魚姫の像にもあいさつを


16:30|北欧デザイン好きへ デザインミュージアム・デンマーク

本日最後の芸術鑑賞は現代的なポップなアートに触れることのできるミュージアムへ。

広々とした展示スペース

実際若い人も多くてとても賑わっていました。グッズも可愛過ぎるので、お土産を買うにもおすすめです。

村上春樹さんの展示がされていました
ポップな色合いですが、戦争を体験された方のエピソードが綴られています
北欧生地の歴史を学べるエリア。展示の仕方が宇宙空間みたいでわくわくしました。

アートに触れたら、併設のお庭でのんびり過ごします。あの展示がよかったよね、など気ままに、そして自然に触れながらお喋りする姿が印象的でした。

ベンチだけでなく、自分が座るところが席になる感じも素敵

18:00|ホテルでゆっくり

本日の芸術に触れる旅は終了。この日は日本から持ってきていたどん兵衛で気分をリフレッシュ。2日目になると疲れも出やすいので、たっぷりと寝ましょう。

ありがとう、どん兵衛。スーツケースのなかで荷物に挟まれ、頼りのない姿の割り箸と。

3日目は雑貨屋巡りの1日となりますので、別の記事で紹介しますね。

番外編:夜のルイジアナ美術館も良すぎる件

北欧滞在中、Krogerup FolkeHøjskole(クロロップフォルケフォイスコーレ)というフォルケホイスコーレに体験入学させてもらったのですが、なんとここの学生の特権で、ルイジアナ美術館に無料でご招待してもらいました。

この証明書を付けて、いざ2回目のルイジアナへ!

フォルケホイスコーレについては、こちらの記事で紹介していますのでご興味あれば!

夢にまで見たデンマークでの「フォルケ体験入学」②憧れの場所で優雅なワルツを

お昼間の美術館もピクニック日和ですごく良かったのですが、夜の美術館も控えめに言ってとっても最高でした。シーンとした館内をまるで独り占めしているような感覚になります。

4日ほど前に訪れた時と展示物も変わっていました

そして、また違う過ごし方を知ります。ここでは、入り口付近に折りたたみ式の椅子が置いてあるのですが、好きなところに持ち運び、インスタレーションを眺めることができるのです。(もちろん地べたに座るのもOK)

自分のお気に入りの場所を見つけたよう

こうして好きな空間を存分に楽しめる鑑賞方法は本当に羨ましかったです。日本にも欲しいな…。
少しアクセスは悪いですが、昼と夜の美術館を味わえる体験はなかなか貴重な経験だと思うので、ぜひ訪れてみてください。

夕暮れ時、美術館の庭から眺める海

いかがだったでしょうか?
デンマークというとまだまだ日本では知名度が低い印象を受けますが、都市のコペンハーゲンはとてもコンパクトなので観光にも程よく、母語はデンマーク語ですが、英語も通じるので比較的チャレンジしやすい国だと思います。治安もとても良かったです。人当たりも良くすごく優しい。

街並みも綺麗なので、まち歩きをするだけでも収穫は多いはず。
歩き疲れたら、公園でぼーっとしたり、ふらっとカフェに寄ってみたり、あなただけのヒュッゲなひと時を過ごしてみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?